7th ヘヴン / 加藤いづみ
アルバム
『Spring-a-ring-a-ring』のラストを締めくくる楽曲。終始スペーシーな音像の中、カラフルなメロディーを時にはお茶目にいたずらっぽく歌うボーカルがいい感じ。
(1999.3.25リリース)
インディーズのテーマ / インディーズ
千葉れみ、深谷麻梨絵、三瓶あさみの3名で結成されたアイドルグループの
シングルCD。作詞サエキけんぞう、作曲は黒沢健一、編曲が清水信之という豪華作家陣。ちなみにこのCD、サエキけんぞうの手元にないらしい。
(1999.3.30リリース)
あふれる思い / 徳山秀典
伝える気持ち / 徳山秀典
黒沢健一が最も多くの楽曲を提供したのが、当時まだ17歳だった新進気鋭の徳山秀典。その
1stシングルだが、ボーカルは荒削りでまだまだ原石段階。でもそこがいい。「あふれる思い」のサビでは黒沢コーラスも聴こえる。よく歌うギターソロも素晴らしい。カップリングの「伝える気持ち」は名曲。哀愁を感じるAメロから伸びやかなBメロに展開し、これぞ黒沢節と膝を打つサビへ。
(1999.7.16リリース)
Lovery,Love Me / 中島ちあき
It Must Be Love / 中島ちあき
ポリスター新レーベルの第1回オーディションでグランプリを受賞したシンガー中島ちあきへ提供した傑作
シングル。低音ボーカルの柔らかい響きが魅力。黒沢遠山コンビ&ドラムは黒沢の盟友の堀宣良。1番サビ(トゥットゥッ)と2番サビ(フーゥ)ではコーラスが異なるといった緻密に作り込まれた「Lovery,Love Me」。カップリングの「It Must Be Love」は、かわいらしいメロディーと派手にならない抑制されたコーラスワーク。幸福感に満ちたカラフルな音作りも良い。
(1999.8.1リリース)
Don’t Take My Time / 中島ちあき
Peace Of Mind / 中島ちあき
黒沢プロデュースによる2枚目の
シングル。「Don’t Take My Time」は黒沢は詞提供のみで、作曲は遠山裕。ドラムはもちろん堀宣良。これがまた掛け値なしの名曲なのである。Bメロからサビにかけて豊潤かつ精緻な黒沢コーラスが楽しめる。演奏が止まり、ボーカルとコーラスのみとなるパートは鳥肌もの。中島ちあきというミュージシャンの魅力を最大限引き出し、ガールズポップとしての芯を的確に捉えることに成功している。「Peace Of Mind」もポップでメロディアスで、でもそれだけでなくとんがった部分も垣間見え、ポップスとして非常にバランスがいい。
(1999.9.1リリース)
ハックルベリー / 徳山秀典
Touch Me / 徳山秀典
デビューシングル「あふれる思い」の3か月後にリリースされた
2ndシングル。黒沢健一が歌うとポップになりすぎるかもしれない「ハックルベリー」のメロディーに、ざらついた徳山の声をブレンドすることで、骨太な力強さがあるポップスへと昇華している。カップリングの「Touch Me」は、かっこいいの一語。躍動的なリズムが、瞬間的に波を起こす。しっかりと黒沢フレーズも散りばめられている。唐突に咆哮するトリッキーなギターワークも印象的だ。このシングルのカップリングにしか収録されておらず、CDが廃盤となっている現在では入手困難。
(1999.10.6リリース)