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ラピスラズリは、パワーストーンとしてもお馴染みと言う事もあり、そこまで高額な宝石ではないと言うイメージを持っている人は多いかもしれませんね。しかし、高品質で純粋な青色を持ったラピスラズリは決して安い宝石ではないと言う事はご存知でしょうか?
さらにラピスラズリにおいて、注意が必要なのは、ラピスラズリには本物に良く似せた偽物が多く出回っていると言う事です。ラピスラズリは、お手頃価格な点や人気の高い青色と言う事で、宝石としてもパワーストーンとしても手に入れようと思う機会は多いかもしれません。しかし、購入したのは良い物の、実は偽物だった…なんてことが無いように注意が必要でしょう。
そこで今回は、ラピスラズリの偽物に良くあるパターンをいくつかご紹介したいと思います。

ラピスラズリとは?
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名称ラピスラズリ(Lapislazuli)
和名青金石
モース硬度5~5.5
比重2.38~2.95(平均して2.65)
分類岩石(ラズライト、アウィン、ソーダライト、ノーゼライトの集合した石)
ラピスラズリと言う名称は、そもそも1種類の天然石に付けられた名前ではないと言う事はご存知でしょうか?実は、ラピスラズリと言う名称は、「ラズライト」「アウィン」「ソーダライト」「ノーゼライト」という4種類の鉱物の集合体である岩石を指している名前なのです。
また『ラピスラズリ=青』とのイメージを持っている方が多いと思いますが、実はラズライトを主成分として、他の鉱物の構成比によってその色合いは変わるのです。例えば、パイライトが含まれると表面に金箔を散らしたようにチカチカする物になったり、カルサイトを含むと白い結晶が混在するラピスラズリになります。因みに、最も評価の高いラピスラズリは『混じりけのない純粋な青』を示すもので、グリーンよりの物やパイライトを含むものなどは低評価となります。

ラピスラズリの語源
誰もが『ラピスラズリ』と聞くと美しい『青』をイメージすると思いますが、ラピスラズリの印象深いブルーカラーは名称の語源ともなっています。ラピスラズリは、ラテン語の石を表す『ラピス』と青色を表す『ラズリ』が組み合わさった物なのです。メンズ ファッション ジュエリーつまり、その美しいブルーカラーに魅了された古代の人々が『青』を語源として名前を付けたのでしょうね。
そもそも、今でこそお手頃価格で手に入ると思われているラピスラズリですが、1990年にアフガニスタンで大量の結晶が見つかるまでは、王侯貴族のような高い身分の者だけが身に付ける宝石だったのですよ。さらに、古代ギリシャやローマでサファイアと呼ばれた石は、実はラピスラズリだったとも言われているのです。

ラピスラズリの偽物とは?
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一言にラピスラズリの偽物と言っても、その作り方には種類があります。ここでは、主要な偽ラピスラズリの作り方についてご紹介しましょう。

着色や染色で色を改変したラピスラズリ
人工的に着色するという手法は、様々な宝石の偽物を作るために使用される方法で、もちろんラピスラズリにも使われる方法です。この方法は、主にハウライトという石にラピスラズリのようなブルーカラーを着色し、ラピスラズリやターコイズという名称で販売されています。
この方法で作られた偽物は、ネイルリムーバーを使用すれば色が落ちる場合があるため見分けることができます。
粉末状の物を練り固める
これも宝石の偽物を作る方法としてよく利用される方法です。具体的には、粉末状のラピスラズリを樹脂などで練り固めるという方法です。一応はラピスラズリが含まれていますので、パワーストーンとしては価値があると言われますが、宝石としての価値はありませんね。
張り
これは、薄くスライスしたターコイズを他の素材の表面に張り合わせて作る物です。これからもわかる通り、ラピスラズリ成分は全くないのですが、なぜかラピスラズリと称して販売されることが多いです。もちろんですが、ラピスラズリとしての価値など全くありませんね。
まとめ
今回は、海のような美しいブルーを持ったラピスラズリに関してご紹介しました。ラピスラズリは今でこそお手頃価格で手に入る宝石というイメージがあるかもしれませんが、数十年前までは比較的産出量も少なく、王侯貴族のみが所有できるような高額な宝石だった時代もあるのです。日本でもはるか昔から大切にされた宝石で、奈良の正倉院には現在でもラピスラズリの装飾品がいくつもあるそうですよ!

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