:: びっくり日記

やさしくとろけるケンちゃん

2010.10.03



僕はケンちゃんの歌声にとろけそうです。


■ MELT AWAY/健'z



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


うまい棒大感謝祭2010

2010.09.11



9月9日に飛び込んできた黒沢健一NEWSは、アルバム!ライブ!うまい棒!という、
ある意味で衝撃的な3連コンボだったわけですが、今日はうまい棒大感謝祭にご出演です。
音楽の世界を極めた先生、次はうまい棒界のカリスマを目指すというわけですね!(違)

前売チケットは、たったの1,000円!うまい棒100本分!
出演情報が判明した直後にローソンに駆け込み、チケットを購入して整理番号を確認して、
他人事ながら動員数を心配してしまったのですが、蓋を開けてみれば立見が出るほど超満員!
直前に各メディア・媒体にニュース記事が出たのが大きかったのではないかと思います。

入場するとテーブルの上にうまい棒が5-6本無造作に置かれていましたが、
特に説明があるわけでもなく、自由に食べていいのかどうかさえわからない・・・。
とりあえず、コーラとコーンチップを注文して開演を待ちます。

うまい棒のオフィシャルキャラクター達がぞろぞろ登場して場内を練り歩くというオープニング。
スタッフが「貴重な機会です!みなさん触れ合って下さーい!」って絶叫してました(笑)

HEY!たくちゃんって存じ上げませんでしたが、ネタを見てわかりました!アゴものまねの人!
そして、テーブルのうまい棒はやはり自由に食べてOK、さらにおかわりも自由という説明がありました。
えー!それならコーンチップ頼む必要なかったじゃないかーと思ったりする僕はケチくさいですね(笑)

第1部は企業×うまい棒のコラボレーションの歴史をお勉強。
古今東西のうまい棒のパッケージがコレクションされたファイルが圧巻でした。
全種類コンプリートしてるんだろうか。他にもうまい棒工場ネタ(オフレコ)や、うまい棒豆知識も。
製造工程上どうしても1本の中で味のムラが出てしまうらしく、ファンは味の濃い箇所を「トロ」と言うらしいです。
このあと登場することになる健一先生も、このトリビアにはいたく感銘を受けていました。

第2部は、お待ちかねゲストコーナー。前半はうまい棒の仏様とかフィギュアとかTシャツを作った人たち、
入れ替わって第2部後半に健一先生をはじめとするカオスなゲスト勢6名が一挙に登壇です。
並び順は以下のとおり。


映画監督 - AV女優 - 黒沢健一 - アイドル - プロレスラー - 金田朋子(声優) - HEY!たくちゃん(MC)


とまぁ、こんな席次なので先生も落ち着かないご様子。挙動不審という四文字がファンの頭の中を駆け巡ります。
先生の経歴が紹介されると、意外に盛り上がる場内。アウェーじゃない!プラスワンはアウェーなんかじゃない!

なぜこのイベントに先生が出演することになったのか、HEY!たくちゃんが不思議そうに尋ねます。
主催者の岡田さんから分厚く丁寧な出演依頼書(企画書)が送られてきて、それに目を通してからというものの、
健一先生は来る日も来る日も、新作のレコーディング中さえも頭からうまい棒のことが離れなくなってしまい、
「うわーイベント行ってみてぇ!」という気持ちを抑え切れなくなってしまったのが今回の経緯とのこと。
岡田さんは、とにかくGoogleでうまい棒好きな有名人を調べまくってオファーを出したそうですが、
ということは、今回の先生のイベント出演に、もしかしてびっくり電話も少しだけ貢献してるかも?(笑)

お客さんからのアンケート用紙に書かれた質問を中心にイベントは進行します。
「うまい棒に感謝したいことはありますか?」との質問に先生は、

・スタジオに置いてあると初対面のミュージシャン同士でも和んだり、打ち解けたりできる。
・曲作りで煮詰まってしまったときも「何食べようかな?」と息抜きになるので、とてもありがたい。
・色々な味がラインナップされていることにも感謝しています。

しかし「貧乏時代にも助けられまして、いまは"別なうまい棒"に助けられています」といった、
AV女優の下ネタ発言には先生もポカーン。それ以降は連発される下ネタに平然とクールに対応。
(ときどき困惑気味な表情を浮かべることもありましたが、最後の一線を越えることはなかった!)
出演者のみなさん、純朴な先生をあまり困らせないで下さいね!(笑)

ときにはたくちゃんにアンケート用紙を手渡したり、うまい棒のコレクションファイルをカメラに向けて固定したり、
ゲストでありながら、縁の下の力持ち的な視野も持ち合わせた先生。さすが業界屈指の気配りミュージシャンです。

工場といえば、かつて先生は「うまい棒の工場に行ってできたてのうまい棒をシャワーのように浴びたい」という、
ミュージシャンシップあふれる名言を残したわけですが、今日お客さんから募ったゲストへの質問も、
案の定というかなんというか「うまい棒シャワー」について言及したものばかりだったらしいです(笑)
今日は僭越ながら僕の質問も読まれたんですが、うまい棒工場への道はまだまだ遠いとのこと。
健一先生のささやかな夢の実現のためにも、ぜひみなさんニューアルバムを買いましょう!(笑)

うまい棒の食べ方作法のようなものがあるらしくて(角度とか時速10kmとか食べた後のセリフとか)、
出演者とお客さん全員でやってみましょう、という流れでみんな起立してきっかけ待ってたんですが、
なんと先生だけひとりで勝手に食べちゃった(笑)
「ではどうぞー!」となったとき、先生の手にはすでに半分に短くなったうまい棒(めんたい味)が・・・。

その他、先生が解答して印象に残った質問を列挙します。

Q. うまい棒は曲作りに生かされていますか?
A. 無意識のうちに生かされているかもしれません。 (ホントかよ!笑)

Q. うまい棒がなかったらいまあなたは何をしていますか?
A. うまい棒あっての僕。インスピレーションの源泉みたいなもの。 (ホントかよ!!笑)

Q. うまい棒から他のお菓子に浮気したことはありますか?
A. ないですね!

たくちゃん:「見た目どおり一途ですね」
健一先生:「コンビニで必ず他のお菓子と一緒に買って帰ります」

それは浮気というか、ある意味、一夫多妻ですね(笑)
今日はあわよくば即興でうまい棒ソング作るんじゃないかと思っていたんですが、それはなし。
そのかわり、シャウトでしたよシャウト。リクエストに応えての、うまい棒シャウト!これはすごかった。

カモンオーケーエブリバディうまい棒っっっ!!!

拍手喝采!いますぐケータイの着ボイスにしたいくらい(笑)
「あなたにとってうまい棒とは?」という最後の質問には先生も、
「なくてはならないお菓子。こういうイベントでみんなと楽しめる。これからも愛し続けます」
そして、12月のグローブ座2daysとニューアルバムの告知があって終了!お疲れ様でした!

この時点で3時間半という長丁場だったため、ちょっと疲れてしまった僕は退場してしまったんですが、
この後にゲストがステージ上に集合して写真撮影会が行われ、先生も登壇したとのこと。参加できず無念!

僕は黒沢健一×うまい棒のコラボ企画を常々考えているんですが、
初回盤のみ「うまい棒シャウト」をボーナストラックとして収録するとか、
SHM-CDに対抗して、うまい棒素材の高音質ディスク「UMB-CD」を開発するとか、
所詮その程度のアイディアしか浮かびませんが、本日たくちゃんがイベント中に提案した、
「新曲PVでうまい棒の粉を浴びるのはどう?」に僕も一票を投じて筆を置きたいと思います。

←イベント中に「うまえもん」落書きしてみた


【参考】 健一先生のうまい棒LOVE発言の一部は過去のびっくり日記でも読むことができます。

:: お気に入りはサラミ味(2004.12.28/健'zと忘年会1日目
:: 伝説のうまい棒シャワー発言(2005.4.17/春のオールディーズをどり
:: うまい棒「が」僕を好き(2005.09.26/健'z with Friends~大阪


■ うまい棒シャウト/黒沢健一


> どうもご沙汰しております。民男と申します。
> アルバム出るのですね。楽しみでなりません。ライブは1回いけるかですね。週末休めないのでつらいです。
> ひさーしぶりにHpいじったときにリンクさせていただきました。
> またライブ会場おみかけしたらでこっそり覗き見させていただきますね。 <ストーカーか(笑)
> それでは、更新がんばってください。。


民男さん、ご無沙汰しております。リンクありがとうございます。紹介文まで付けていただき恐縮です。
今回のライブ2daysは土日ですね。「歓迎!」という方と、逆に「休めん!」という方がいらっしゃるようです。
それぞれに魅力的なプログラムであることは間違いないとは思いますが、無事参加されることを願っております。

> 先生のシアターライブの感動的な歌が残っていたなんて!!とても嬉しいですね!!
> 12月のライブ内容を見るとVSGP編がストリングスとピアノと歌で、VG編がギターと歌となっているので、
> アルバムタイトルのVSGPは、V=ボーカル S=ストリングス G=ギター P=ピアノでしょうか?推測ですけど(笑)
> ギターと歌の夕べはピアノがない。遠山さんはいないのですかね?って考えられないのですが。。かなりドキドキです。
> 何よりも、アルバム発売があって一安心です。先生!がんばれ~。うまい棒もがんばれ~。


先生うまい棒イベントがんばってましたよ!(笑)
弦カルライブが手元のCDで何度も聴き返すことができるなんて本当に夢のようですね。
ライブに参加できなかった妻ニクル&ベビニクルにとっても、まさに福音になると思います。
アルバムタイトルについては、おそらくそんなところではないかと。ブランデーのVSOPにもかかってますね。
ギターと歌の夕べの編成については、ディスクガレージのページには何も明記されていなかったのですが、
その後更新された公式サイトのliveページには「菊池真義とのセッション」とありますね。これで一安心?(笑)



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


V.S.G.P

2010.09.09

黒沢健一先生のニューアルバムが12月15日にリリース!
(※詳細はびっくりニュースにて随時お知らせしていきます)

新作が単なるライブ盤ってことはないと思っていたんですよ。
feature読んだらわかりますが、先生は自らのライブ音源を聴いて何かが「閃いた」わけですから。
「LIVE without electricity」という素晴らしいライブ盤も一昨年リリースされたばかりですし。

今回なんといっても注目すべきは、DISC1の「-studio-」サイドではないでしょうか。
ライブ音源にオーバーダブを施して演奏ミスを修正したりということはよくありますが、
おそらく今回の試みはアレンジやミックスを加えて全く新しい「スタジオ音源」を作り出すということでしょう。

どの日時/会場のライブテイクが採用されたのか、ましてや収録タイトルも現時点ではわかりませんが、
L⇔R時代の楽曲、さらに「Focus」以降にライブで発表されていた新曲群が初音源化される可能性もありそう。
いずれにしても、良質のブランデーのようにリスナーを気持ちよく酔わせてくれることは間違いなさそうです。
「V.S.G.P」が何の略なのか一日中考えながら、オフィシャルから発表される詳細情報を心待ちにしております。

そして、アルバム発売直後には東京グローブ座2daysライブ!


■ What is this song?/黒沢健一


> こんにちは。とらじろうです。ご無沙汰してしまってすみません。
> 残暑も暑いですがひろニクル様も奥様もベビニクルちゃんもお元気ですか?
>
> ブライアンの『Reimagines Gershwin』、本当に素晴らしいですね!
> 最近ずっと小沢健二の事ばかり考えていた私もようやく「脱小沢」出来そうです。
>
> ところで、私事で恐縮ですが、9月の初めくらいで「cat sounds」の更新をしばらく止めようと思っています。
> でもいつの日か復活しますのでリンクはそのまま入れておいて下さいね!


とらじろうさん、こんにちは!こちらこそご無沙汰してしまってすみません・・・。
ブログはいつも楽しく拝読しておりましたが、少しお休みされるそうで残念です。
いつか再開(再会)できる日まで、もちろんリンクはそのままにしておきますよー。
しっかり充電して、よりいっそうパワーアップした「cat sounds」を楽しみにしています。
とらじろうさんも、お身体ご自愛下さいね。メッセージありがとうございました。

> こんにちは、ちゃこりんです。
>
> さっき「ぴあ」からメールが来て「えっ!ライブ!?」とびっくりし、公式サイト見ても載ってないし・・・と思ったら!
> さすが、びっくり電話!情報が早いです~。
>
> ライブはさすがに行けないですが(涙)、アルバム(しかも2枚組み!)が出るということで安心ですー。
> 健一さんの「閃き」、非常に楽しみですね♪


ちゃんちゃこりんさん、こんにちは!ついに先生が動き出しましたねー。
夏バテしてる暇もないくらい忙しくしていたのではないかと推測しております。
ライブ&アルバムという2大特報に、おなかの子どももびっくりしちゃったんじゃないですか(笑)
先生の「閃き」がいまだかつて失敗だったことなんてありません。だから天才なんです。
ぜひ「2人」で(できればあまり興味なさそうな旦那様含む「3人」で)、アルバム聴けたら最高ですね。

> ぐわっし!夜勤明けの頭で思わずそう叫んでしまった。
> 先生ついに動くんだね!しかし12月に2本のライブはきついなぁ・・・。
> でもなんとか行きたい!!これはやっぱりボーカル、ストリングス、ギター、ピアノの略なのかな???
> とにかく年末に向けての楽しみが増えましたな。
>
> TAKE-C


夜勤おつかれさまー。先日は直接会えなくて残念でした・・・。
先生が動くときはいつも急!そして大胆!せわしない師走ですが僕たちは対応できるのでしょうか(笑)
あー、それだそれだ!V.S.G.P=ボーカル、ストリングス、ギター、ピアノ。さすが名探偵TAKE-Cくん。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


BABY QUEEN

2010.07.21



健一先生が楽曲提供&プロデュース参加した、杏子さんの新作「Just」がリリースされました!

先生の提供曲は、アルバムラストを飾るポップチューン「BABY QUEEN」です。
イントロの疾走感、乾いたギターの音から、徳山くんに提供した「WITH YOU!」を思い出した方も多いのでは?
エンディングのカットアウトもなんとなく似てるような気がしますよ。まぁ、よくあるパターンなのかもしれませんが。
「WITH YOU!」も良い曲だったけど、決定的に「物足りない」と思ったのは、先生のコーラスがなかったからです。

今回は美麗コーラスがたっぷりなので、コーラスフェチの妻ニクル&ベビニクルも大喜びです!
サビでは低い位置から静かに杏子さんの歌声に寄り添い、間奏では「トゥットゥッ・トゥール」コーラスが炸裂!
2番ではサビ裏でも「トゥットゥッ・トゥール」ですよ。このあたりの仕事が何気に細かい。さすがコーラス職人。
この種のコーラスは中島ちあき~藤木直人の系譜で連なる、黒沢健一の十八番と言ってもいいと思います。

そういえば、先生の中では男性向けの提供曲/女性向けの提供曲というように、
ある程度区別しているというような話を、以前ラジオで聴いたような気がします。
もしそうならば、今回の曲は本来「男性向け」だったんじゃないかな、と思いました。

それは杏子さんの声質と先生の楽曲が合わないという意味ではなく、むしろ逆なんです。
声が低く、佇まいも、パブリックイメージ的にも「かっこいい」杏子さんだから歌える、というか。
これまで杏子さんのような骨太タイプの女性シンガーが黒沢メロディを歌うことはなかったわけで、
そういった意味で、ある種の「新鮮さ」と「安心感」が絶妙のバランスで共存している名曲ではないかと。

「霧の夜」→「Silencio」という前例もあるので、次のソロアルバムでセルフカバーするかも!(根拠なし)


■ BABY QUEEN/杏子


> こんにちは。ミハルです。
>
> まずはGACHIセットリストとレポの更新、お疲れさまでした!レポはほんとに「すごい」の一言です。すごい!
> 私が忘れてしまっていたことも細部まで丁寧に書いてくださっていて、ほんとに感謝感謝です。
> あのライブを忘れるなんてもったいないですからね(笑)
>
> そんなライブはいろいろとサプライズな展開もあり、楽しかったですね♪
> 先生がこんなに邦楽カバーをすることは滅多にないと思うので、貴重な機会に立ち会えてラッキーでした。
> これなら往復高速バスの旅も苦ではありません!(笑)
>
> そしてそして、相互リンクありがとうございました!もったいないお言葉。恐縮です(><)
> 今後ともよろしくお願いいたします!


ミハルさんこそ素晴らしいレポをありがとうございました。4部構成というボリュームは圧倒的!(笑)
僕のレポは肝心なところで「抽象」に走ってしまうので、ミハルさんのように詳細なレポは嬉しいです。
たしかにあれだけの邦楽カバー乱発は今後もうないかもしれません。遠征する価値はありましたね。
ちなみに、東京⇔仙台の高速バスはかつて僕も帰省の際によく利用していました(キラキラバス派)
あ、こちらこそ相互リンクありがとうございます。どうかL⇔Rファン同士、末永くよろしくお願いします。

> お久しぶりに日記、拝見させていただきました。natsuと申します。
> 私もGACHI行きましたよ。あんなにかっこいいリンダを聞いてかっこいいと惚れ惚れし、In My Lifeに感動でした。
>
> さて、私も静岡出身のL⇔Rファンです。
> K-MIX(当時のFM静岡)でBye Bye Popsicleを聞いて衝撃を受けてどっぷりはまったんですよね。
> K-MIX、L⇔Rを大プッシュしてたんですよね。だからきっと静岡出身のL⇔Rファン、多いんじゃないんですか?
> チョット前まで秀樹君がSUMIYA(静岡のレコードチェーン。ツタヤに買収されちゃった)で連載もってたくらいですよ。
>
> 東海ラジオは名古屋なので、静岡中部出身の私は深夜、朝鮮の電波と戦いながら、
> 一生懸命聞いて、カセットに録音してました。あのカセット、どこ行ったんだろう・・・。


natsuさん、メッセージありがとうございます。GACHIライブ参加おつかれさまでした!リンダ最高でしたねー。
静岡のL⇔Rファン拡大の立役者は、やはりK-MIXでしたか。大プッシュ!・・・なんと甘美な響きでしょうか(笑)
あーそういえばすみやはCCCに買収されたんでした。当然「Groovin'」もなくなっちゃったんですよね?むむむむむっ。
ところで、natsuさんのメッセージ読むまで全く気付かなかったんですが、僕は東海ラジオも静岡だと思ってました(笑)
激闘の証である行方不明のカセット、ぜひ聴いてみたいです。メンバーの声と朝鮮放送がまさかのコラボ・・・。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


GACHI・シーズン2 浜崎貴司vs黒沢健一

2010.07.05

GACHIライブに行ってきたので簡単にレポートしたいと思います!

開演前はずーっとビーチ・ボーイズが流れていました。どうやらベスト盤のようです。
今日は隣に妻ニクルもいないし、独りであまりにも暇だったので、突然ベスト盤当てクイズをすることに。
「God Only Knows」→「Sloop John B」→「Wouldn't It Be Nice」→「Getcha Back」という曲順から、
これは、2003年にリリースされたベストアルバム「Sounds of Summer」であると僕は確信しました。

<ファイナルアンサー?

これ、選曲も良いんですが、国内盤には健一先生はじめ多くのミュージシャンがコメントを寄せています。
国内盤はもうすでに廃盤ですが、探せば中古で普通に買えると思いますので、この夏のお供にぜひどうぞ。

さて、本日のライブ会場は渋谷DUOです。これまでのGACHIよりキャパは倍になりました。
そして、黒沢健一が復活の狼煙を上げた伝説の一夜、あの「年末歌い納め」と同じ会場です。
パイプ椅子が並んでいます。そういえば、先生が出演した「全力投球!! '07冬」もDUOのシーティングでした。

GACHIはミュージシャン1対1の対決企画だし、もちろんそれぞれのソロコーナーも素晴らしいのですが、
2人の共演パートにこそGACHIライブの特異性というか、GACHIのGACHIたる所以がよく表れていることは、
今回のセットリストを見ていただければ一目瞭然だと思います。浜崎貴司&黒沢健一パートのユニークな選曲!

オープニングトークで向かい合って話す2人がまるで先生と生徒のようでかわいかったです。
気をつけの姿勢で浜崎さんの話を聞く黒沢健一、このときばかりは「先生」ではなく「生徒」でした。

エール交換のようなGACHIのテーマに続き、山本リンダ。浜崎さんはイベントで一緒になったことがあるそうです。
ここで放送コードギリギリの発言がありましたが(笑)、曲はギターリフがめちゃめちゃかっこよくてしびれました。
間奏では「健ちゃん、もうどうにも止まらないよー!」「浜ちゃん、俺ももう止まらないよー!」という小芝居も(笑)

先生がGACHIサイトで過去のセットリストを確認していると、好きな曲を見つけたそうです。
それが、RCサクセションの名曲「君が僕を知ってる」。浜崎さんはハーモニカを華麗に吹きます。

ここでいったん浜崎さんは退場。先生のソロタイムは座って弾き語るスタイルです。
浜崎さんのことを先生は「浜さん」と呼ぶそうですが、浜崎さんからは「浜ちゃんでいいよ」と言われたそうです。
デビュー前に先生が出演していたライブハウスに、ちょくちょく浜崎さんが出入りしていたらしく、
先生は「フライングキッズの浜崎さんだ!」と、柱の陰からこっそり見ていたとかいないとか。古葉監督かい!
そんな話をしている最中も、先生の頭上を照明の光に誘われた小さな虫が飛んでいて気になりましたが、
フライングキッズ最大のヒット曲「風の吹き抜ける場所へ」のカバー、そして「PALE ALE」と快調に飛ばします。

そして、徳山くんへの提供曲「卒業」のセルフカバー。入魂のギタープレイに、ドキリとしました。
決して器用ではないのかもしれないけど、ストロークひとつでこんなに表情を作り出せるなんて・・・。
ここ数年の弾き語り武者修行で、ギタリストとしての表現力も格段に増しているのは間違いないでしょう。

今回、「卒業」「Happy Birthday」と、2曲も徳山くんの曲をセルフカバーしたのは、正直意外でした。
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」会長の菊池真義さんが今日は不在だというのに!
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」副会長の僕の地道な活動が実を結んだのでしょうか?
どういうことかと申しますと、昔からびっくり日記を読んでいただいている方ならばご承知かとは思いますが、
僕は徳山くんの「One 17th」「REAL TIME」は、ある種「黒沢健一」のアルバムでもあり続けていると主張し、
全曲カバー&全曲再現ライブをしてほしいと、雨の日も風の日も、毎朝街頭に立って訴え続けてきたのです。
まぁ、全曲カバーというのは非現実的だとしても、「Close To Me」「No, Say Good-Bye」「Throw Away」や、
「Sleepless Night」「BLUE」「卒業」あたりは作者本人によって歌われるべき名曲だと常々思っている次第です。
果たして、「Close To Me」「BLUE」「卒業」についてはこれまで各イベントにて披露されたことになったわけです。
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」は、これからも志高く、日々邁進していく所存でございます。

さて、「POP SONG」は歌詞が少しムニャムニャっとなりましたが、ボーカルは抜群に安定していたと思うし、
MOTORWORKSの「(A Place Where) Love Goes Withered」のファルセットも柔らかに響いていましたね。
CD未収録の弾き語り名曲「方舟」は、DVD「LIVE Focus 2009」で聴けるバージョンからまた少し進化。
終盤にギターのストロークが激しさを増し躍動するアレンジです。いいですねー。実にかっこいいです。

そして先生ソロコーナーのラストは、すでに弾き語りライブでも定番化した感のある「Rock'n Roll」。
普段なら遠山さんやきくっちゃんが奏でる雄弁なフレージングが楽曲に奥行きを生み出すのですが、
今日は遠山さんもいない、きくっちゃんもいない、本当に先生ひとりっきりのアローンアゲインナチュラリーです。
しかし、それを逆手に取り(?)、タイム感やリズム感やブレイクなど、すべて本人がコントロールすることで、
ちょっと近づきがたいような、何ともいえない不思議な緊張感が、今日の「Rock'n Roll」には漂っていました。
胸がザワザワするような禍々しさや、楽曲の持つエキセントリックな部分を見事えぐりだしたような気がします。
そう、Focusツアーの「TILL YOU SEE ME THROUGH」で感じた、あの小さな狂気に近いかもしれません。

休憩を挟んで浜崎さんのソロコーナー。冒頭のフライングキッズ3連発がすごい良かった。グルーヴ地獄。
演奏ミスしてやり直しする場面も何度かありましたが、あんな曲はやっぱり浜崎さんにしか歌えないのです。
ふと思ったのですが、浜崎貴司という人は「不器用なふりをしている器用なボーカリスト」ではないでしょうか。
「面」で迫ってくるあのボーカル。そして「弦楽器」に近い響きすら獲得しているあの声の張力は圧倒的です。
(先生のボーカルはもう少し抑揚があってソフィスティケートされている印象。もちろん2人とも声量は凄い!)

岡村ちゃんをカバーすると告げたとき、「ひゃあ!」と息が止まってしまったお客さんがいらっしゃいまして、
"んまんんっっ"という「サザエさん」のエンディングみたいだ、と浜崎さん。「死なないで下さいね」と(笑)
岡村靖幸ファンの僕もびっくりするやら嬉しいやら、静かに興奮。岡村ちゃんとのエピソードも聞けましたよ。
「これから行きたいんですけど・・・」と電話があって、浜崎さんの自宅に遊びに来た岡村ちゃん。
2人で岡村ちゃんのアルバムを聴いたりして、「最高だねぇ、岡村ちゃん!」と浜崎さんが言っても、
岡村ちゃんは「そ、そうかな・・・」と照れるばかり。なんだかその情景が目に浮かぶようではないですか。
そして、酔った浜崎さんがサインをお願いすると、照れくさそうに「浜ちゃんLOVE」と書いてくれたらしい(笑)

さて、再び健一先生がステージに迎え入れられ、ここからは怒涛のコラボレーションタイムです。
GACHIライブの準備のために、先生から「TALK SHOW」の音源データが送られてきた浜崎さん。
なぜかCHABOさんの歌だと思い込み、CHABOさんの事務所に問い合わせしてしまったらしい(笑)
それくらい、健一先生の声には聴こえなかったそうです。リリース当時、浜崎さんを意識して歌った曲で、
今回、浜崎さんに歌ってもらうことで、ようやく「TALK SHOW」は"完結する"という意味の発言も先生から。
Aメロでは吉兆の囁き女将を意識しながら歌う先生。2人で歌う「why don't you do it」部分の重厚さが凄い!
「TALK SHOW」は常に変化を許容する楽曲というか、先生の年齢と共に解釈が深くなるタイプの曲ですね。

「オリオン通り」は初めて聴いたんですが、哀愁の名曲でしょうこれは。タワレコ限定のリリースでしたっけ?
ハモリ最高!浜崎さんのハードな(男性的な)声と、健一先生のソフトな(女性的な)声が絶妙に絡みまくり。
ところで、栃木(宇都宮)のオリオン通りを歌った曲があるということを先生が堂島孝平君に話したところ、
「それマジ悔しくないですか!?」というリアクションが返ってきたらしいです。イバラキックスの逆襲間近?
しかし「アンサーソング作りますよ!」と張り切る先生に対して、「あ、いいよ別に答えなくて」と浜崎さん(笑)

薬師丸ひろ子が歌っていた「探偵物語」(名曲!)について話し出すも、微妙に反応の薄い客席を見て、
「ほらー、みんな知らないってよ。黒沢くんがやろうやろうって言うからさー」と口を尖らせる浜崎さん。
途中で浜崎さんがギター間違えてやり直し。先生も普段よく曲止めますが、浜崎さんも結構多いんですね。
ま、GACHIでは持ち歌以外にカバー曲も多いし、それにやり直すこと自体、別に大した問題じゃないです。
「探偵物語」が先生のリクエストというのは意外な気もしましたが、これ大滝詠一の作曲なんですよね。
あまりにも良い曲すぎて、ポワーンとうっとり聞き惚れてしまいました。もしかして今日一番感動した曲かも。

佐野元春「アンジェリーナ」は、会場もご本人たち的にも一番盛り上がっていたかもしれません。
そして、先生の十八番である佐野元春のモノマネは、相変わらず全然似てなかったですね(笑)
唯一の洋楽カバー、ビートルズの「In My Life」。浜崎さんが翻訳した日本語詞を朗読→そのまま曲へ。
パッヘルベルのカノン風の、あの美しすぎる間奏も、2人のギターで繊細に表現していました。
ポール・マッカートニーの追っかけをして、大阪の路上で偶然出逢った2人のエピソードなどもあり。
続けて尾崎紀世彦「また逢う日まで」。1コーラス目を浜崎さん、2コーラス目を健一先生が歌います。
こうして同じメロディーをそれぞれ歌われると、先生のレンジ(声域)の広さにあらためて驚かされます。

アンコールでは、「たまたま遊びにきていた」佐橋佳幸さんが急遽参加して2曲共演するというサプライズ!
スーパーギタリスト佐橋さんの超絶テクに、このときばかりは浜崎さんも先生も目に入らず!(すみません)
最後に浜崎さんが1曲しっとり歌って、3時間にも渡るGACHIライブは無事に終了。お疲れ様でした。

弾き語りライブは「よりいっそう歌の力が浮き彫りになっていた」等の言い回しで評される性格のものだし、
たしかにそのとおりなのですが、黒沢健一の場合はそれで言葉を尽くしたとは思えない。それだけじゃない。
だけど、いままで何度も先生の弾き語りを観てきて、僕はまだその深淵をうまく説明できずにいるのです。
いつかリリースされるであろう先生の新作に、ほんの少し、その「答え」があるのかもしれません。

・・・そんなことを考えながら道玄坂を下るのですが、とりあえずパイプ椅子に3時間座り続けたお尻が痛い!

+ + + + +

2010.7.5 @Shibuya DUO Music Exchange
SETLIST

▽ 浜崎貴司&黒沢健一

01. GACHIのテーマ
02. どうにもとまらない / 山本リンダ
03. 君が僕を知ってる / RCサクセション

▽ 黒沢健一
04. 風の吹き抜ける場所へ / FLYING KIDS
05. PALE ALE
06. 卒業 / 徳山秀典
07. POP SONG
08. Happy Birthday / 徳山秀典
09. (A Place Where) Love Goes Withered / MOTORWORKS
10. 方舟
11. Rock'n Roll

▽ 浜崎貴司
12. 暗闇でキッス / FLYING KIDS
13. マタサブロウ / FLYING KIDS
14. ドマナツ / FLYING KIDS
15. カルアミルク / 岡村靖幸
16. AIと身体のSWING
17. オンナLIFE
18. サンクチュアリ~SEIなるふたり
19. トワイライト
20. 友情のエール

▽ 浜崎貴司&黒沢健一
21. TALK SHOW / L⇔R
22. オリオン通り / 斉藤和義&浜崎貴司
23. 探偵物語 / 薬師丸ひろ子
24. アンジェリーナ / 佐野元春
25. In My Life / The Beatles
26. また逢う日まで / 尾崎紀世彦
27. GACHIのテーマ

▽ 浜崎貴司&黒沢健一&佐橋佳幸
28. アンジェリーナ(※1コーラスのみ) / 佐野元春
29. バン・バン・バン / ムッシュかまやつ

▽ 浜崎貴司
30. かえりみち


■ ある男のメロディー/FLYING KIDS



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


move