:: びっくり日記

MIXUP+~TUWEEN the RADIO~vol.3

2009.07.24

GO!GO!7188が急病のため出演中止になり、その代打として健一先生の緊急参戦が決定したイベント、
「MIXUP+~TUWEEN the RADIO~vol.3」に行ってきました。ベビニクルのライブ胎教納めでもあります。

開演までの時間、先日先生がゲスト出演したTBSラジオ「MIXUP」が場内に流れていました。
あんなに大音量で先生の笑い声を聴くことができるなんて、めったにない機会ではないでしょうか(笑)

というわけで、なんと一番手での登場。curve509のイベントではトップバッターでの登場もあったけど。
いやーそれにしてもなんと贅沢なスターターでしょう。妻ニクルの体調を考えると非常に好都合でした。

1曲目は「Scene39」。来月には41歳の誕生日を迎えられる先生ですが、そんなことはお構いなし(笑)
遠山さんが弾く間奏のフレーズがいつもと違うような気がしました。先生のコンディションは良さそうです。

こんばんは、黒沢健一です!GO!GO!7188のヘルプとして出演させていただきます。
30分演奏します、最後まで楽しんでいって下さいといった内容のMCから、曲紹介があって「CHEWING GUM」。
ツアーでは、きーちゃんがブンブン頭を振っていた姿が強烈に印象に残っていますが、今日はややおとなしめ?
それでもめちゃめちゃかっこいいことに違いはないし、曲後半には秘めたる熱さを感じましたけどね。
この曲のアレンジでは、全編に渡って空間を飛び回るスペイシーで疾走感のあるキーボードがすごく好き。

次に定番ソング「遠くまで」。<♪ループのよう>で右手の人差し指をクルリと回して円を描く先生。
ファルセットもきれいに出ていて、遠山さんのコーラスとも見事に調和しています。

7年ぶりにアルバムを出して、このバンドメンバーで全国ツアーをしました。そのDVDが出ます、という告知あり。
会場入口で配布されたフライヤーにてDVD詳細が判明しました!(※びっくりニュースもご覧下さい)

アルバムから「Grow」をピアノと声だけでしっとりと。ホントしみじみと名曲ですね。
10月の世田谷公演と11月の大阪公演は「弦カルspecial」ということでストリングスが加わるから、
いよいよオリジナル音源の「Grow」が再現されるかも、と先走りした意識の中で聴き惚れていました。
(そういえば途中のMCで、ストリングス「4人」って言ってましたね)

きーちゃんとホリくんがステージに戻ってきて、おなじみの「Rock'n Roll」がガツンと始まりました。
真紅の照明の中、相変わらずかっこいいきーちゃんのスラップに目が奪われますが、先生のエレアコも良いんです。

続いて「PALE ALE」。featureで予告されていた"ツアーでやらなかった曲"とは、この曲のことだったんですね。
イントロとAメロでは先生のギターだけがジャカジャカかき鳴らされ、<♪そう・・・(間)・・・しおらしく>と、
一瞬アカペラっぽいアレンジも挟み込まれるという、これまで全く聴いたことのない新しいバージョンでした。
一斉にバンドの音が流れ込んでくる<♪窮屈そうに>からは、MOTORWORKSバージョンに近いアレンジかな。

観客にハンドクラップを要請、軽やかなファンクネスを表現するギターのカッティングから、
先生の「1・2・3・4!」を合図に一気呵成に「Do we do」に突入、空中を舞うようなAメロも気持ちいい。
ピアノ→ベースと順にソロの見せ場を作りつつ、エンディングは恵比寿界隈に響き渡るような先生のシャウト。
今後も「Do we do」はライブの重要なレパートリーになっていくような気がします。

「最後にロックンロールナンバーを」という一言に続いて、またもや出ました必殺の「I LOVE TO JAM」!
先生ときーちゃんのワンマイクはなかったけど(あれ?なかったですよね?)、間奏のピアノソロが凄かった!
まるでジェリー・リー・ルイスのようでした。「サンキューソーマッチ!サンキューソーマッチ!」で締め。

「Live Recordings」に収録されている「I LOVE TO JAM」と、今年演奏されているライブテイクを聴き比べても、
ほとんど変わっていないような気がします。絶対的な純度と強度が「I LOVE TO JAM」には存在しています。
つまりこの曲はその発表当時から、リアルタイムの「時」を決して手放さず、そのまま僕たちの前にあるのです。

時間は短かったけど、アッパーな曲を中心に組み立てられた濃密なセットリストは十分満足できるものでした。
でも、もうしばらくはこのバンドの演奏が聴けないなんてやっぱり寂しいですね・・・。9月発売のDVD観まくるしか!

+ + + + +

MIXUP+~TUWEEN the RADIO~vol.3
2009.07.24 恵比寿リキッドルーム
SETLIST
01. Scene39
02. CHEWING GUM
03. 遠くまで
04. Grow
05. Rock'n Roll
06. PALE ALE
07. Do we do
08. I LOVE TO JAM


■ PALE ALE/黒沢健一


> 水島です。
>
> 「ホリくん情報によると、ボブ・ディランがおすすめらしい」
>
> このあたり、詳しく教えていただけないでしょうか(笑)


各時代のボーカルスタイルを忠実に再現できるほど先生はディランを深く愛しているということ、
そしてなにより無類のモノマネ好きであるということではないでしょうか(笑)
ディラン研究で名高い水島さんにとって、黒沢健一とディランの関係も興味深いテーマだと思いますよ。

> ニクルさん、こんばんは。早くも夏バテ、ハリーです。毎日暑いですね~。
>
> 「MIXUP」レポ、どうもありがとうございます(感涙)!
> 放送日はサイモン&ガーファンクル来日公演@東京ドームの余韻に浸りつつ、そのまま居酒屋へGO!
> すっかりラジオの放送を忘れてしまいました(涙)
> 遠山さんの「野生のチワワがここにいた!」爆笑でした!可笑し過ぎます。
> 「君と夏と僕のブルージーン」実現したら、泣きます。ううっ。
> で、MIXUPライブは見送るつもりでいたのですが、やっぱり行く事にしました☆
> 当日はお会いできるでしょうか(^^)?


ハリーさん、こんばんは。恵比寿ではどうもありがとうございました。
うなぎ食べましたか?超定番ですけど、やっぱり夏バテにはうなぎが効果テキメンですよー。
番組レポ読んでいただきありがとうございます。リアルタイムメモなので結構間違いが多いかもです。
今日のライブ開演前には、先日オンエアされた番組が流れていて、やっぱり面白かったですね。
L⇔R休止以降、「君と夏と僕のブルージーン」はCRTでワンフレーズ歌っただけですかね。7年前!
↓続き↓

> 健一先生+堂島君といえば、…ジョージ・トリビュート参加してましたよ。
> 堂島君はアンダウンの鈴木編集長と一緒に司会進行役で、多分最初から出ずっぱりだったと思います。
> 先生は最後に白井良明さんの紹介で登場!「My Sweet Load」歌いました。殆どしゃべらなかった記憶が(涙)
>
> そんな茨城のスターな男二人が、遂に一緒のステージに!
> 堂島君は単独ライブは行った事ないんですが、いろんな先輩達と(主にナイアガラ関係者)コラボしていて、
> そんな感じのステージは幾つか観てるんです♪
> 堂島君はライブで、バック転するんですよー。今回はアコースティック編成だからやらないかもですが(笑)
> …さあ、先生は、どうする???
>
> そんな訳で、8/15も行ってきます!できる限りご報告しますからね~。


なつかしー。ジョージ・トリビュート、僕も行きましたよ。
たしかアンコール含めて歌ったのは2曲だけでしたね。パーカー着て「こんちは」って感じのゲスト出演(笑)
堂島くんのバク転は有名ですもんね。健一先生とのバク転対決が見られるかもしれません(見られません)
そんな手に汗握る8月イベント、ぜひご報告お待ちしております!



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


MIXUP

2009.07.12



11日深夜のTBSラジオ「MIXUP」。午前3時過ぎにゲスト・黒沢健一先生が登場です。

僕がオールナイトニッポンを聴きながら受験勉強していたのも、もう遠い過去の話。
深ーい時間のオンエアは、もう体力的にキツイ(しかもタイマー録音できる機材がない)
今回は録音せず、枕元にLAMY万年筆とモレスキンを用意して寝惚けた頭でメモを取りました。
それゆえ内容については不正確な部分もあるかもしれませんが、まぁ、そのへんは大目に見て下さい。

GO!GO!7188が出演できないと決まったとき、「そうだ、健一くんに頼もう!」と閃いた貴子さん。
オファーを受けた先生は、スケジュールを確認して「大丈夫じゃん!」→「何かできることがあれば」と快諾。
アコギと歌でなんとかなるかなーと曲目まで考えていたのだけど、バンドメンバーもスケジュールが空いていた。
きーちゃんには「お忙しいとは思いますが…」と盟友らしからぬ形式ばった打診をしたそうです(笑)

貴子さんが繰り返しお礼を述べて、先生が「こちらこそ嬉しいです」と恐縮するやり取りが何度かありました。
GO!GO!7188アッコさんが快方に向かっていると聞いて、先生も「安心しました」。ここで「Scene39」オンエア。

1991年、番組にL⇔Rがゲスト出演したときが健一先生との初対面だと思っていた貴子さんですが、
先生いわく、1986年に日本青年館で開催されたCBSソニーのオーディションで、既に顔をあわせていると。
その年に合格・入賞したのがユニコーンとエレカシで、健一先生は審査員育成賞(?)を受賞したのだそうです。
それがきっかけにソニーと作家契約に至ったわけですか。槇原敬之も同じ年に出演していたらしい。86年すごい。

さて、続いては「黒沢健一を一言で言うと○○」コーナー。
つまり、キャッチコピーですね。本人には内緒で関係者やメンバーにアンケートを取ったらしいです。
なんとなくマネージャーの様子がおかしかったのはこういう理由だったのか・・・と呟く先生。時すでに遅し(笑)

某スタッフのつけたキャッチコピーは「我思う、ゆえに我あり」。彼の音楽には哲学を感じるという理由から。
ホリくんの回答は「人間ジュークボックス(解説付き)」。不明な曲の質問に答えてくれるのはもちろんのこと、
そのミュージシャンの"何歳頃"といった歌い方のフィーリングまで再現して実演してくれるのだそう。細かい!
ホリくん情報によると、ボブ・ディランがおすすめらしい。そんなジュークボックス、一家に一台欲しいなぁ。

次に遠山さんが先生につけたキャッチコピー。「時世を越えて生き続ける音楽」「野生のチワワがここにいた!」
さらにライブ本番に向けて、頑張りすぎて緊張しないように、というアドバイスまで付け加えられました。
歌詞を知らないお客さんもいるから、という励ましは果たして励ましになっているんでしょうか(笑)

最後にきーちゃんの回答。黒沢健一を一言で言うと・・・「イベント初心者」。なんだそりゃ。
通常、イベントの持ち時間というのは<SE>が鳴り始めてから<撤収>するまでの総時間を指すのですが、
先生は単純に"曲の長さ"を基準にセットリストを考えていたそうで、リハでも明らかに曲数がオーバーしてると。
回答には「他の出演者に迷惑がかかるので、押さないようにしましょう」と、バンマスきーちゃんからの忠告も。

貴子さん:「そんなに持ち時間はキチキチ考えなくてもいいですよー」
健一先生:「ほら、聞いているか木下。TBSさんが大丈夫だってぞ」

面白すぎます先生(笑)
ちなみに、健一先生がメンバーそれぞれを一言で表すと、きーちゃんは「伝説の江戸っ子」、
常にバンド全体を見ながらグルーヴを作り出す才能に長けているホリくんは「バンドの土台」、
遠山さんについては「天才。完全な天才」。遠山さんに全幅の信頼を寄せていることが再確認できる発言ですね。
それにしても、天才に「天才」と言われるのって、いったいどんな気分なんでしょうか。

夏にまつわる曲をゲストに選んでもらいます、ということで先生が選んだのは「君と夏と僕のブルージーン」。
シングルとして発売されたのが冬だったので、当時あまりオンエアしてもらえなかった思い出があり、
できるだけちゃんと夏に流してあげたいな、という思いから今回リクエストしたそうです。

夏といえば、兄弟3人とも8月生まれなのでまとめて誕生日祝いするのが黒沢家の慣例だったというエピソードも。
夏→プレゼント→「好きなロックのレコードが手に入る」という連想も、先生なら当たり前と思えてしまいますね(笑)
そして最後に、今月のMIXUPイベントについて「どんなライブになりそうですか」と貴子さんから質問が。

「僕のことを知らない人にも楽しんでもらえるようなライブにしたい」
「意気込まないように。ギター弾いて、歌って、シンプルに、自然体で」

といった内容の答え(かなり眠かったのでアバウトですが)の後、「Rock'n Roll」がオンエアされ、
約30分の出演時間はすべて終了となりました。ちなみにオンエア音源はすべてスタジオバージョンでした。

いやー、もうすぐあのバンドがリキッドルームに帰ってくるんですね。楽しみで仕方ありません。
イベント当日はもうすっかり梅雨も明けて本格的に夏に突入している頃でしょうから、
悲運の夏ソング「君と夏と僕のブルージーン」解禁があるかもしれません!(いや、マジで)


:: スタジオでのご様子


■ 私の人生、人生の夏/Kahimi Karie


> 我が家にも届きましたー♪
>
> 開けてすぐの感想…ブックレット読みにくくないですか?(笑)
> ページをがっつり開くとパリパリいって取れそうで怖いし…
> でもでも!DVDは良かった~。すっかり忘れ去ってた(笑)健ちゃん&きーちゃんのワンマイク!!!
> 生ではなくとも、実際に見れて感動でした☆ その場面が映った瞬間涙がぶわ~っと…。
>
> つい先日誕生日だったので、健ちゃんからの誕生日プレゼント♪
> と勝手に思い込んでる(笑)岡山のとみでございました。
>
> 遅くなりましたが、ニクルさんもお誕生日おめでとうございます☆


とみさん、メッセージありがとうございます。お返事が遅くなりましてすみませんでした。
たしかにブックレットを読むときは細心の注意を払う必要がありますね。180度オープンとか絶対無理(笑)
そこで覗き込むように読むわけですが、そうすると今度はノド側に集中している写真がちゃんと見れないっ。
DVD本当に素晴らしいです。ワンマイクの場面をしっかり押さえているところなんてファン泣かせですよね。
ライブ本編の最初と最後にドキュメンタリーパートを配置する構成も、個人的には見やすくて良かったです。
MOTORWORKSのようにディスクを分けられると、結局ドキュメントのほうは見なくなってしまうんです(笑)

> こんばんは。
>「黒沢健一手造り湯呑み」の行方が気になって仕方がない、山口のしろくまです。
>
> ひろニクルさん、お誕生月おめでとうございます。ステキな一年を!
> ベビニクルちゃんも楽しみですし、いつも以上に特別な年ですね。
>
> LAMYの万年筆いいですね!何気にLAMY好きです…まだサファリしか持っていませんが。
> シンプルで無駄がないデザインっていうのがドイツっぽい…って、よくわかりませんね(汗


しろくまさん、こんにちは。メッセージありがとうございます!
健一先生渾身の湯呑みは四国のはなさん(はなさん、お元気ですか?)のところへ嫁入りした模様です。
注意書きに「返品可」とあって笑っちゃったけど、世界に一点のレアものですからね。博物館クラスです。
お、しろくまさんもLAMYファンですか!サファリは色やペン先別に何本も集めたくなってしまいますよね。
いや、おっしゃるとおり、デザイン性と機能性の結晶であるLAMY商品には、僕もゲルマン魂を感じますよ。
↓続き↓

> 本日、メモカぴあより写真が届きました♪
> オススメどおり、L判・2L判、両方注文しといてよかったです。
> 2L判は、なんか、大きいってだけでうれしい。。。
>
> リミエディのREVIEWも、ありがとうございます!読みながら妄想状態です(笑)
> DVD感想の最後のまとめは同感です。オフィシャルサイトにメール出してみようかな。


実際手にとってみると、L判は小さくて少し物足り感じがするんですよね。
でもL判と2L判で内容が違うので、やっぱり両サイズ注文がベスト電器です!
LIMITED EDITIONも無事に再販分をゲットされたとのご報告をいただき、とても嬉しかったです。

> LIMITED EDITION!そしてメモカぴあまで!6月に「Focus祭り」股旅、ではなくて再び!ですね♪
>
> 以上、狂喜乱舞の、ハリーさんでした☆


狂喜乱舞のハリーさん、こんにちは。6月はパッケージ強化月間でしたね。
7-8月はイベント参加月間、9月はDVD祭り、10-11月は股旅ツアー。もうあっというまに年末です。
びっくりコンテンツのREADER'S POP POLL2009への投票準備も、早め早めがおすすめです!(笑)



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


「Focus -LIMITED EDITION-」到着

2009.06.23

届きました。大満足です。セット内容については簡単にびっくりコンテンツにまとめました。
多少ネタバレ要素も含みますので、到着までのお楽しみ、という方はお気をつけ下さい。

:: びっくりコンテンツ | REVIEW | Focus -LIMITED EDITION-


■ Grow/黒沢健一


> ねじまき鳥ひろニクル 様
>
> こちらでは初めましての「常笑日記」のchesでございます。
> “黒沢健一”というキーワードでブログに来てくださったんだろうと思いますが、
> まさかのくっだらない内容ですみません・・・。これからもよろしくお願いします。


chesさん、いつもお世話になっております。メッセージありがとうございます。
「まさかの」って(笑)。全然そんなことないですよー。楽しく拝読しております。
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
↓続き↓

> お誕生日おめでとうございます!!素晴らしい一年になりますように。
>
> それにしても、とてもステキな万年筆ですね。
> 私も、ちょっと贅沢して万年筆買っちゃおうかな?なんて数年前から思ってはいるものの、
> 何を基準に選べば良いのかサッパリで、未だ購入には至っておりません。
> そのくせ「職人技に触れよう!」とか言ってガラスペンを買ってしまったりして。
> また万年筆購入を検討しようと思います。


お祝いのお言葉ありがとうございます。chesさんもお誕生日おめでとうございます。
LAMY2000は、約40年前に「西暦2000年」をイメージしてデザインされたのだそうです。
美しくシンプルなフォルムと、ゲルマン的な職人気質が同居した名品ですが、
キャップをつけた姿でそのへんに転がしておくと、ただのサインペンに見えなくもないという...。
うはー、ガラスペン!いいなー。ていうか、万年筆の何倍も趣味性が高いじゃないですかそれ(笑)
おっしゃるとおり、職人技の結晶ですもんね。機会がありましたら、ぜひブログで紹介して下さい。

> 将棋でも囲碁でもプロ棋士は自分の揮毫を持っていて、扇子などにサインを求められた時に揮毫を書きます。
> で、その揮毫はたいてい右から左に横書きするので、たとえば羽生の「宝蔵」は「蔵宝」と書きます。
> そうすると日記で登場している島先生のサインでエライ事が起こります。島先生の揮毫は「感性」(笑)
> 俺は確信犯でやっているとしか思えない。
> 島先生の揮毫入りの扇子をテレビで使用するのは一歩間違えばセクハラである。


あー、島先生ならやりかねないです(笑)
↓続き↓

> 俺も囲碁の棋書増えたなぁ。将棋も囲碁も底なし沼で、一度興味持つとキリがないんだよね。
> そういやもうすぐNHKのトップランナーに張栩五冠が出演するよ。
> 今はスズキアルトのCMに梅沢由香里女流棋聖が出演してる。プロ棋士の露出が増えるのは嬉しいかぎりだ。
>
> また囲碁一緒にやりましょ!


張栩先生はいま五冠ですか!まるで囲碁界の羽生先生ですね。異次元の世界に生きているのでしょう。
棋書は、みるみる棋力が上がりそうな気がして買っちゃいますね(実践できるかどうかは二の次・笑)
肌に合う棋書を一冊見つけて、徹底的に読み込むほうが強くなるとは言われてますけども。
近いうちにファミレスで将棋やりましょ!

> レコーディングショットはまさにそれです。
> その写真もそりゃー可愛いけど、実は今のほうがもっと可愛いかも?
>
> 「水の精」、聴きたいですねー。
> 何か出会いの瞬間があってビビビと来た時にがっつり聴きます!
> (絶対これが一番ラクでトクなエコノミーパック)
> あの時勧めていただいてありがとうございました。感謝です。


リアルタイムの熱心な奈江ファンでしたが、今のほうがかわいいと思います。
この世代(30代後半くらい)の女優さんは本当に素敵な方が多いなー、と。
「水の精」はよろしくお願いします。僕もまた最近ときどき聴き返しているわけですが、
歌詞とか、メロディーとか、そういった部分的なものではなく、もう「全体」なんですね。
あ!エコノミーパックってヤマトの「引越らくらくエコノミーパック」にカケてます?(笑)
当時クロネコヤマトのCMに出演されてましたからね。と、と、等身大パネル持ってました・・・。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


ハンキー・パンキー トーク&撮影会

2009.04.18



ついにこの日がやってきました!ハンキー・パンキーのインストアイベント@タワレコ新宿店です。
デコレ村ライブで暴言を連発して桜塚やっくんに「ガラ悪すぎ」とたしなめられたCHABOさんがゲスト。
まさかとは思っていたけど、黒沢兄弟、いきなりパンダで登場!どことなく2人とも達観した表情です。
ステージ上には脚の長いスツールが用意されていたんだけど、着ぐるみだからとにかく座りにくそう…。
そしてパンダの手は指抜きされていないミトン状態のため、マイクの位置を変えられずにもがく先生…。

CHABOさんも早々とステージに呼び入れられました。さすがに亀の甲羅は背負ってなかった(笑)
ステージ上のパンダ兄弟の姿を見てクルっと180度転回、そのまま帰ろうとするナイスリアクション!
秀樹くんが先輩にセンターを譲ろうと席を立つも(律儀だ)、CHABOさんは「まぁまぁ」と大人の対応、
最終的に座り位置はステージ向かって左から健一ハンキー、秀樹パンキー、CHABOさんとなりました。

イベント中、ストローを刺したペットボトルの水がテーブルの上に置かれていたんだけど、
それを倒さないよう両手で抱えるようにして飲むパンダの所作があまりにもかわいいので、
トーク内容と無関係なタイミングでお客さんのクスクス笑いが起こる場面も。あれは反則(笑)
マイクの位置がやっぱり遠いのか、先生は途中でほとんどスツール使わず立ち上がって前のめり。

各々が自宅から持参したおすすめ洋楽CDを紹介していくという流れでイベントは進行していきます。
紹介されたCDを中心に記憶の糸をたぐり寄せてレポしますので、抜け・勘違いなどあるかもしれません。

Five Live / The Yardbirds

まずは健一先生のおすすめCDから。出ましたヤードバーズのファイブ・ライブ!
在籍していたエリック・クラプトンの話をモロモロと。クラプトンは水戸に来たことがあるらしい。
この「Five Live」のアナログ盤について「一時期すごく高くなかった?」とCHABOさん。
「2万円くらいしてましたね」と先生の回答。その高騰っぷりはおそらくBLUE COLUMBIAラベルですか?
そして、あまりにふざけた値段の高さにCHABOさんは当時「本気で万引きしようと思った」そうです(笑)
ようやくこのレコードを手に入れた先生は「おい、誰がクラプトンかわかるか?」というように、
秀樹くんとクイズを出し合ったりしていたらしいです。そういうわけで友達はいなかったらしい(笑)
アルバムから「Good Morning, Little Schoolgirl」を聴きました。テキトーなコーラスが良い、と先生。

Bluesbreakers with Eric Clapton / John Mayall & the Blues Breakers

続いて秀樹くん。ヤードバーズからクラプトンつながりで、出ましたジョン・メイオール!超名盤!
クラプトン=ティアーズ・イン・ヘブンという世間一般のイメージに違和感を表明する壇上の3人。
秀樹くんにとって、CHABOさんのイメージはこの作品のクラプトンに近いものだったらしい。
ハンキー・パンキーのレコーディングで繰り広げられた、秀樹くん×CHABOさんの熱いギターバトル。
黒沢秀樹=リバプールから来たギタリスト疑惑。「すごい良いもの持ってる」とCHABOさんも大絶賛。
アルバムから「Hideaway」(フレディ・キングのヒット曲)を聴きながら「たしかにチャボさんっぽい」と先生。
その言葉に対して、CHABOさんいわく「エリックは俺を参考にしてる」だって(笑)

Beatles for Sale / The Beatles

ベタだけど、と言ってビートルズの「フォー・セール」を持ち出すCHABOさん。
ジョージが歌っている「Everybody's Trying to Be My Baby」を聴きました。
「ギターはグレッチかな?」というCHABOさんの問いかけに、
「グレッチです」と声を揃えて即答する黒沢兄弟さすがです(笑)

健一先生:邦題がなぜか「みんないい娘」(笑)
CHABOさん:「This Boy」の邦題は「こいつ」。
健一先生:ハンブル・パイに「あいつ」って曲もありますよ。
CHABOさん:「どいつ」って曲はないの?

ちょうど一巡したところでハンパンミニアルバムのジャケ制作秘話。
「In touch with Hanky Panky」はご存知のとおりピーター&ゴードンのパロディなんだけど、
最初はパンダ以外の部分を全部同じに作ったそうで、いま以上にそっくりジャケだったらしい。
それを見たユニバーサルミュージックは「EMIからクレームがくる!回収される!」と騒然(笑)
最終的には、ベンチャーズなどの60'sのレコードには星空を使ったジャケが多いからという理由で、
背景を星空に変更して無事に発売に至ったそうです。回収前に買い占めねば!(回収されません)

Face To Face / The Kinks

というわけで、ここから2巡目に突入。健一先生のおすすめ2枚目はキンクスの「Face To Face」です。
先生が持参したCDは紙ジャケ盤(すでに廃盤)だったんだけど、薄くて持ちにくそうでしたね(笑)
アルバムトータルとして非常に完成度が高いということで、ブリティッシュ入門にもおすすめの1枚とのこと。
紙ジャケと相性の悪いパンダが選んだ曲は「I'll Remember」。異口同音にギターの音がすごい、と。
たしかにキンキンとした金属的な音がかっこいい!まさかブライアン・メイのようにコイン弾きだったりして。
ちなみに今日のイベントで紹介された6枚の中で、僕はこの「Face To Face」だけCD持ってなくて、
こりゃいかん買わなきゃーと思って帰りにディスクユニオンに行ってみたけど、残念ながら見つからず。
ていうか、タワレコにいたんだからその場で新品買って帰れよって話ですね(笑)

Hums of the Lovin' Spoonful / The Lovin' Spoonful

秀樹くんのおすすめ2枚目は、出ましたラヴィン・スプーンフルの「Hums of the Lovin' Spoonful」!
「Coconut Grove」が収録されているこのアルバム、秀樹くんはなぜか複数枚持っているとのこと。
今日持ってきたCDもケース開けてみたら中身がなかったそうで、なるほど増殖していくわけだ(笑)
"CHABOさんに弾いてもらいたい曲"という視点から、兄弟で「Coconut Grove」を選んだそうですが、
さすがのCHABOさんもその渋い選曲センスに「君たちホンモノだ」と感心することしきり。
スタジオでは、黒沢兄弟に「良くないです。もう1回」とダメ出しされそうで緊張したらしいです(笑)
どうでもいいけど、Amazonでこのアルバムのリマスター輸入盤が784円って爆安じゃないですか?
他のオリジナルアルバムも全部同じ値段。僕の持ってるのは音良くないから、まとめて買い直そうかなぁ。

Music From Big Pink / The Band

英国モノのセレクトが多かった中、最後にCHABOさんが選んだのは米国の(カナダの)ザ・バンド!
もちろん60年代におけるビートルズ、ストーンズからのファーストインパクトが大きかったけれど、
その後、ウッドストックなど米国ロックに強く惹かれる時期もあったと熱く語るCHABOさん。
アルバム裏ジャケに写るピンク色の家「ビッグ・ピンク」に行ったときのお話もありました。
ロックファンの聖地であるこのウッドストックの伝説的借家には、やっぱり黒沢兄弟も訪問済。
「私有地で立入禁止なんですよ」と話す先生ですが、CHABOさんのときは家主自ら中に迎え入れてくれたらしい。
名盤の誉れ高き「Music From Big Pink」を初めて聴いたとき、健一先生は正直その良さがわからなかったそう。
地味なサウンド、妙なリズム感のドラム。歌も決して上手くないし歌詞も難解(でもいまではフェイバリット)
でもCHABOさんの場合は、結構すんなりとその作品の素晴らしさを共有できたというのは、実に興味深いところ。
作品に触れた「時代」よりも、当人の「年齢」が作品へのアプローチ感覚の違いとして表れるのかもしれません。

最後に3人からそれぞれコメントがあってトークセッションは終了です。

まずハンキーこと健一先生コメント要旨。洋楽マニアからスタートした音楽人生。
憧れのミュージシャン、ルーツに近づきたいという純粋な気持ちが音楽を続ける原動力にもなっている。
少し古臭いかもしれないけど、60年代70年代の音楽に親しんでみると音楽生活がもっと楽しくなるはず。

次にパンキーこと秀樹くんコメント要旨。
今日紹介したCD、もし持っていないのなら1枚だけでもいいんで買って下さい。
そして聴き込んで自分のものにしてもらえれば、僕たちも着ぐるみを着た甲斐があるというものです。
音楽を愛して下さい。

そしてゲストのCHABOさんコメント要旨。
ミニアルバムのライナーノーツを書かせてもらった。兄弟パンダとは年齢とか関係なく音楽で通じ合える。
みんなもゴキゲンなCDをたくさんタワーで買ってくれぃ、と最後にインストアイベントらしくしっかり販促。

ここでいったんパンダは控室へ。椅子やテーブルを撤収していよいよ撮影会スタートです。
ファン5~6人ずつ、30秒くらいの持ち時間で入れ替わりながら、ステージ上の兄弟パンダを撮影していきます。
兄弟で戦隊ヒーローよろしく決めポーズをとったり、突然、謎のダンスを踊りはじめる先生。ブレるって(笑)
動的な健一先生をFocusできないファンの「う、動かないでー!」という悲痛な叫び声が聞こえた気もします。
でもなぁ、被写体であるパンダの気持ちを忖度すれば、直立不動で撮られるのはかなりしんどいことだろうし、
もはや完全に開き直って、営業スマイル&おどけたポーズで"ピエロ"になりきらなきゃやってられないというか、
一瞬でも「黒沢健一」「黒沢秀樹」に戻ると、気恥ずかしくなっちゃうのかもしれませんね(笑)

枚数制限はなさそうだったので、僕は連写機能を駆使して「下手な鉄砲/数撃ちゃ当たる」作戦を採用することに。
現ケータイを購入してから初めて使う機能でしたが、どうやら1秒おきに5回連続シャッターが自動で切れるようで、
あっというまの持ち時間の中、なんとか合計10枚の画像撮影に成功しました。大きさは640*480のややデカサイズ。
写真を並べて順番に動かすとまるでパラパラマンガのようで楽しいです。最高の癒しアイテムになりました(笑)

お客さん全員の撮影会が終わり、最後にスタッフのみなさんの撮影タイムです。
BGMで流れている「SUPER SONIC BOY」を口パクで熱唱するハンキー・パンキー。エアーパンダ!


■ Hanky Panky/ハンキー・パンキー


> ネットカフェからこんにちは!快活CLUBってなかなかいいかも‥^^
>
> Focusレビュー素晴らしいですね。プロのライターなのかなと思いました。深い愛を感じますね。
> ツアーはなんとかイベントも含めて全制覇することができました。
> 周りの人たちに協力してもらい(迷惑かけまくったとも言う‥)
> まぁいろいろありましたが‥行ける時に行っとこうという気持ちで強行突破したような感じです。
> どのライブも、それぞれの良さがあって楽しかったです。仙台の指定席付きライブも忘れられないなー(笑)


ひえぇぇぇ!ネットカフェであんなにグダグダ長すぎるレビューを読まれたのですか!(笑)
ネットカフェは時間制なのでもったいないですよー。あれはオフライン推奨の長さです。読みにくいし。
でも嬉しいです。ありがとうございます。プロのライターではありませんが、深い愛はあるかもしれません。
そうそう、今回のツアーで「椅子アリ」は仙台公演だけだったんですよね。たしかに開演待ちは楽ですけどね。
でもやっぱりライブが盛り上がってくると椅子は邪魔になってしまうのが世の常。ツアー全制覇お疲れ様でした!

> 早くDVD手にしたいです。思い出をちゃんと形にして残しておきたいですよね。 
> SHM-CDはとりあえず1枚注文しました。音の違いとか元々分かるタイプではないので悩みましたが‥
> 発売されると(しかも初回限定)買わずにいられないもんですよね。次から次へと出費が大変ですけど(汗)
>
> NHKでは、ひろニクルさんのサングラスアクセがラブリーでしたね♪奥様のチョイスですか?


DVD楽しみですねー。収録内容がどうであれ、歌う黒沢健一がパッケージされるのですから贅沢は言えません。
僕は普通に「箱」そのものも気になってるんですよね。きっと下山さんなら会心のものを作ってくれるはず!
SHM-CD届きましたか?とりあえず「黒沢音源はすべて買う」僕ですが、たしかにお財布はフワフワ軽くなるー。
先日のNHK観覧では通路での立ち話にて失礼しました。あのアクセはサングラスじゃなくてメガネです(笑)

> 赤ちゃん順調そうですね^^
> 私の姉(同じく8月出産予定)もだいぶ妊婦らしくなってきましたよ。もうお腹蹴ってるのか聞いてみよう。
> ホントにこの中にいるんだ!って実感して感動して嬉しくなったことを私も思い出しました。
> 妊娠中って大変だけど、貴重な日々で楽しくて幸せですよね♪
>
> 姉は体重増加をすごく気にしてたな~。私も後期にドカンと来ましたからねぇ‥。
> スナック菓子が止められなくて、ちょっと言えないくらい恐ろしい増加っぷりでした(笑)
> 男の子か女の子か楽しみですねー! 
>
> では、今週はハンパンイベントにFocusを当てていきたいと思いまーす!


人が人を生むってすごいことだ、と。いまさらながらベビニクルキックを体験してあらためて実感する次第。
おっしゃるとおり、こうやって過ごす日々もとても貴重で幸せな体験だよなぁ、とひしひし感じております。
たしかに体重管理はついつい杜撰になってしまいがちでしょうから、常に意識しておく必要がありますね。
ぜひお姉さんも元気なお子様を!あ、ケータイカメラは動く兄弟パンダにバッチリFocus合いましたか?(笑)

> いやー
> またまたおみごとな楽曲解説と文章表現においてひろニクルさんの右にも左にも出る人はいないでしょう。
> 本業は音楽評論家ですか?そうじゃなかったらここまで書けませんって!
> 黒沢健一さんも絶対チェックしてること間違いないです。ドキドキしながらね。
> だって作り手としては聴き手にどのように捉えられているか気になるものだと思うから。
> なんだかびっくりをこっそり覗く健ちゃんを妄想してしまいますね。。。。。


この程度のボリュームで執筆に2週間もかかっているのですから、仮にプロならとっくに廃業です(笑)
過分なるお褒めのお言葉ありがとうございます。遅筆ですがハンパンへの思いの丈をすべて書き殴りました。
貧しい作物をサイトに産み出し続けている僕の行為は、同時に「片恋に身を焦がすこと」に他なりません。
先生のブックマークには、おそらく海外のレコード通販サイトしか登録されていないと思いますよー(笑)



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黒沢健一::黒沢健一


「In touch with Hanky Panky」雑感

2009.04.16

In touch with Hanky Panky

作家の後藤明生は、なぜ小説を書くのかと問われ「小説を読んだから小説を書くのです」と答えたという。小説を音楽と読み換えてもいい。

「音楽を聴いたから音楽を作るのです」

古今東西のロックミュージックを浴びるように聴き倒し、血肉の中に継承しているハンキー・パンキーの2人は、偉大なる先達からの換骨奪胎を否定しない。ルーツを隠さない。そして、作品に内在する特性をリスナーに解釈させることによって、その作品を「外の世界」にタッチさせてしまう。つまり、黒沢兄弟が作る音楽を聴くことで、僕たちは無意識に数々のロック&ポップスに触れていることになる。この「In touch with Hanky Panky」も、方向性こそ違うが、ロック・クラシックスへの偏愛とマニアックな遊び心が通奏低音として響いているという点において、初期L⇔Rに通じる部分があるのではないだろうか。

僕自身も含めて、身勝手なファンはときに「あの頃のような曲が聴きたい」とミュージシャンを過去に縛り付けようとしてしまう。ファンは最大の味方でもあり敵でもあると言われる所以だが、ひとたびハンキー・パンキーが紡ぎ出すサウンドに耳を傾ければ、リアルタイムのファンはあの頃の<色んな欠片>を見つけ、当時を知らないファンは<繋ぐ声>を聴くことになる。そして、もしいつか「その日」がやって来るのであれば、このミニアルバムは彼らの金字塔として多くのファンから思い出されることになるだろう。

先行曲となった「The First Star~上を向いて歩こう~」と、新曲、カバー曲それぞれが埋没することのないようアルバム全体を統一感のあるサウンドにまとめあげた、パンキーこと黒沢秀樹の卓越したプロデュース手腕も特筆に値する。ジャケットとタイトルはPeter & Gordonのアルバム「In touch with Peter and Gordon」へのオマージュだ。ライナーノーツには、兄弟パンダの着ぐるみ写真が満載。パンダ版アビーロード(実際は恵比寿)といった趣きの、横断歩道を一列縦隊で渡る2人の姿も収められている。フォトグラファーはあのハービー山口氏。また、本作にもゲスト参加している仲井戸"CHABO"麗市が寄稿したエモーショナルなメッセージも必読である。

01. SUPER SONIC BOY
オリジナル新曲。オールディーズ風味の直球ロック・チューンで、一聴して僕はザ・タイガースの「シーサイド・バウンド」を思い出した。ということは同時にThe Beatlesの「I Saw Her Standing There」風でもあり、「Paperback Writer」風ということでもある。コーラスが全編に寄り添う"ハモれるロック"に仕上がっているが、言うまでもなく2人の声の親和性は抜群だ。主張するメインボーカルの上にデリケートな高音コーラスが並行するというスタイルは、まさにPeter & Gordonそのもの。エンディングは、完全にThe Zombiesの「Sticks And Stones」である。さらに、「A GO GO」「I LOVE TO JAM」など初期L⇔Rを想起させる瞬間があるのはメロディーの性格なのか、それとも「あの」ギターの音色のためか。<最低だらけの感情は/壁に食込んだ弾丸みたいさ>という一節が鮮烈な印象を残す。作詞作曲は黒沢健一。

02. FOR THE STARS
新曲なのに懐かしい。甘酸っぱいメロディーに寄り添う黒沢健一の声は驚くほど瑞々しく、またノスタルジックな輝きに満ちている。Peter & Gordonの「The World Without Love」「I Go To Pieces」、The Dave Clark Five「Because」などを下敷きとしたマージービートの郷愁に貫かれた名曲。「SUPER SONIC BOY」と同じく、作詞作曲は黒沢健一。サビのメロディーに立ち現れる哀調と、しなやかなDメロはいかにも彼らしい盤石の旋律である。「cast」vol.39掲載のインタビューによると、元々は女性シンガーに提供するためにストックされていた楽曲とのこと。黒沢健一ソロ名義でも、こういったタイプの曲をもっと聴いてみたい。

03. Hanky Panky
L⇔Rとして最後の(そして最新の)レコーディング音源となった「Slow Down」(ファンクラブ会報vol.22)は、メンバーの当時のメンタリティが色濃く投影されたもので、ロックンロールの快楽は気鬱な空気に阻まれていた。その音源と向き合うことは、同時に「現実」を受け入れることでもあり、ファンにとってヘヴィな儀式であったことは想像に難くない。しかし、あれから10年の歳月が経ち、ようやく2人の手元に研ぎ澄まされたロックンロールが帰ってきた。この「Hanky Panky」の向こうに垣間見える屈託の無さ、邪気の無さは、変節ではなく本能的回帰である。ロックマニアの激情が奔流となって溢れ出す幸福なハーモニー。そしてアウトロのアドリブパートでは、スタジオ音源でありながら、まるでデコレ村ライブの夜を思い起こさせるほどの熱量が封じ込められている。その強力な熱源になっているのは、ロック衝動のままに高いテンションで歌い倒すボーカルと、ゲスト参加したCHABOの強烈なギタープレイであろう。極度に単純化されたロックンロールだからこそ、その存在感はあまりに圧倒的。1966年に全米1位を記録したTommy James & & The Shondellsによるバージョンが最もよく知られている。

04. Coconut Grove
ジョン・セバスチャン率いるThe Lovin' Spoonfulのカバー。オリジナルは、1966年にリリースされた名盤3rd「Hums of the Lovin' Spoonful」に収録されている。「楽曲のセレクトにも彼等のセンスを感じてしまう、Yeah!」とCHABOをも唸らせる渋い選曲。まるで蜃気楼のような幻想の中で、気怠いボーカルが言いようのない憂いを見事に表現している。ドリーミーな音世界に絶妙な距離感で寄り添うCHABOのスライド、美しい音色を奏でるオートハープの細やかなアレンジも聴きどころ。The Lovin' Spoonfulといえば、黒沢健一は自身のシングル「Rock'n Roll」のカップリングで、「Coconut Grove」と同系統のレイジーな「Didn't Want To Have To Do It」を完コピしている。そして偶然の符合なのか、Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsも両曲をカバーしているのである。The Lovin' Spoonfulには多くのヒット曲・有名曲があるにもかかわらず、彼らはあえて「隠れた名曲」と呼ばれるこれらの曲を選択したのだ。黒沢兄弟とロジャニコの個性、自己表現としての音楽のあり方を端的に示しているように思う。

05. The First Star~上を向いて歩こう~
ハンキー・パンキーの出発点。そしてコンセプト、アレンジともに徹底的に掘り下げられ、細部まで作りこまれたマニアック路線の頂点ともいうべき楽曲である。国民的スタンダードナンバーが原典であるがゆえ、カバーという行為そのものに常に空転を招く危険性が潜んでいるのだが、この「The First Star」は、おそらくかつて誰も踏み入れたことのない領域に属するものだ。イントロを聴いた瞬間、<フィル・スペクター風>というアイディアの意味が明らかになる。大衆性の獲得と引き換えに「聖域化」してしまったこの不朽の名曲を、彼らは大胆かつエレガントに根本から掘り崩し、同時代のリスナーに問い直しているのかもしれない。こうしたマニアックなフィルターを通過させることで、かつてL⇔Rが秘かに隠し持っていた「異端の夢」は、いま再び新しい世界のその先に託されたのである。



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