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一口に『珊瑚』といっても色々な種類があるって知っていますか?

今回は、日本や中国で非常に人気の高い『珊瑚』についてご紹介したいと思います。珊瑚と聞くと、数年前に海外からの漁船が日本近海までやってきて、根こそぎ珊瑚を密漁していくこと等が非常に問題となりましたね。珊瑚にあまり詳しくない人であれば、なぜ珊瑚をわざわざ密漁なんてするのだろう?と疑問に思うこともあるかもしれませんが、実は中国などであれば色や形の良い珊瑚が数千万円単位の価格が付くこともあるほど、非常に価値の高いものとされるのです。
一般的にアクセサリーなどに利用される珊瑚は、血のように真っ赤な色の物を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、意外と種類も豊富なのです。そこで今回は、様々ある珊瑚の種類についてまとめてご紹介していきたいと思います。

珊瑚の種類について

それでは、様々な珊瑚の種類をご紹介していきましょう。日本国内の珊瑚で言うと高知県が非常に有名ですが、世界的に見ると様々な品種が存在するのです。特に珊瑚というものは、産地によって色合いや形状がかなり異なり、それぞれに別の名称がつけられています。ここでは、様々な品種の珊瑚をご紹介しますので、ぜひお好みの珊瑚を見つけてみてください!

血赤珊瑚

20180312_6_00まずは珊瑚と聞いて多くの方がイメージする『血赤珊瑚』です。これはその名前の通り、本当に血液のような深みのある赤色を示す珊瑚です。
血赤珊瑚は採取が非常に難しいことから、希少性も高く、宝石としてもかなり高額で取引されています。血赤珊瑚は、高知県の土佐湾が世界的に有名で、世界の珊瑚産業において高知県は先頭を切っているとも言われています。因みに、血赤珊瑚は世界で日本の小笠原諸島や沖縄、宮古島、高知県の土佐湾でのみ確認されている珊瑚で、その希少性が良くわかりますね!

地中海珊瑚

これは、赤珊瑚の中でもイタリア、フランス、スペインなどヨーロッパ各国で採取される珊瑚の総称です。宝石業界では、『サルディ』という名称で表現されることが多いのですが、これはイタリアのサルディニア島からきています。この地域では、かなり昔から珊瑚の採取が盛んで、それにちなんだことなのだそうです。地中海珊瑚の特徴は、通常の珊瑚と比較すると柔らかいことにあり、使用中に傷がついたり凹んでしまったりすることも珍しくありません。基本的に、希少性もそこまで高くないことから比較的手ごろな金額で手に入れることが可能です。

桃色珊瑚

95676803-m-01-dl桃色珊瑚も血赤珊瑚と同様に、日本近海で採取される珊瑚です。特徴としては、その名称からも分かるように薄いピンク色をしていることです。もちろん『桃色』といっても薄い赤色に近いものから濃いピンクの物まで幅広くバリエーションもありますので、好みのカラーを探しましょう。血赤珊瑚との違いは、生息地域が異なるという事で、血赤珊瑚は水深およそ300m程度、桃色珊瑚は300m~500m程度に生息しているとの違いがあります。桃色珊瑚は、原木が最も大きな珊瑚になりますので、彫刻などがしやすいという性質があります。 その為、ジュエリーとして加工される場合には、花形や仏像を模して等、様々なデザインをしたものがあるのも特徴です。
本ボケ珊瑚

本ボケ珊瑚は、乱獲や密猟が原因となりその数が激減してしまい、現在採取が禁止されている珊瑚です。したがって、現在では『幻の珊瑚』等とも呼ばれ、その取引価格は血赤珊瑚を超える場合もしばしばです。通販サイトなどでも数百万円の価格がついていることなどザラにあります。
この本ボケ珊瑚は、薄いピンクで統一されていることが特徴で、海外ではその美しく滑らかな色合いからエンジェルスキンなどとも呼ばれます。

白珊瑚

白珊瑚は、その名前の通り『白色』を示す珊瑚です。ただし、完全な白の物は少なく、その多くは薄いピンク色を示すものがほとんどです。その為、白一色で統一された白珊瑚は非常に貴重といわれ高値で取引されます。注意が必要なのは、脱色して無理やり白珊瑚にしているという偽物も多くあるので、購入の際は鑑別書をきちんと確認しましょう。

黒珊瑚

現在日本へは輸入禁止されている珊瑚ですので、現在日本で販売されているものは禁止される前の物になります。黒珊瑚は環境保護指定されている珊瑚になるのですが、生息地であるハワイに行けば購入することはできます。

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