:: びっくり日記

健'zと忘年会(1日目)

2004.12.28

CRT vol.63 / 新CRT Sessions vol.2
「~忘年会だよ! LiVE@PLUSONE 2Days!~健'z with FRIENDS」
1日目 SETLIST

01. Every Night / Paul McCartney
02. The Night Has A Thousand Eyes / Bobby Vee
03. Will You Love Me Tomorrow / The Shirelles
04. Diary / Bread
05. Baby's Request / Wings
06. The Tracks Of My Tears / Smokey Robinson & The Miracles
07. 51st Street, Lexington Avenue / 高田みち子
08. Leaves That Are Green / Simon And Gerfunkel
09. Don't Talk / The Beach Boys
10. Calico Skies / Paul McCartney
11. マージービートで抱きしめたい / The Good-Bye
12. Save Your Heart For Me / Gary Lewis And The Playboys
13. Surfer Girl / The Beach Boys
14. And Your Dream Comes True / The Beach Boys
15. Fools Rush In / Ricky Nelson
16. It's Only A Love Song / L⇔R
17. つたえてMY LOVE / 曾我泰久
18. Vanilla Sky / Paul McCartney
19. Still Crazy After All These Years / Paul Simon
20. Both Sides Now / Joni Mitchell
21. Forever / The Beach Boys
22. Wonderful / The Beach Boys
23. Surf's Up / The Beach Boys
24. Ruby Baby / The Drifters
25. This I Swear / The Skyliners
26. Love And Mercy / Brian Wilson
EN
27. It's Only A Love Song / L⇔R

+ + + + +

「忘年会へようこそ!健'z with Friendsです」
19:10、健一先生の挨拶からライブスタート。
ステージ上のメンバーは向かって左から、高田みち子さん、健一先生、曾我やっちん、健太さん。

もはや健'zの定番曲となった“Every Night”が1曲目。
何度も何度も聴いた曲なのに、3人の見事なコーラスワークに思わず聞き惚れてしまいました。
そしてハモリまくるメンバーを見つめる健太さんが本当に嬉しそう。
エンディングは「♪エブリナァァァイ~」入りバージョン。

「あらためまして、健'z with Friendsです」という挨拶に続き、
“CRT”についての説明と、健'z結成の経緯などを先生がつらつらと。

1曲終わるごとに、逐一MCを入れるのが健'zライブの良いところ(笑)
2曲目後には、“A Hard Days Night”や“Dig A Pony”の空耳ネタで盛り上がりました。

3曲目はGoffin-Kingのペンによる名曲“Will You Love Me Tomorrow”。
高田さんの歌は、もはや上手いとか下手とかいう次元ではないですね。
思い切り陳腐な言葉を使わせていただくならば、“天使の歌声”。

ここで早くもメンバー紹介があって、今年のクリスマスはどう過ごしたかという話題に。
健一先生は、名古屋ライブから東京に戻ってくる車の中で
やっちんと携帯メールして過ごしたそうです。リハの時間確認したり。

4曲目は、久しぶりに演奏されるBreadの“Diary”。
2003年10月の「in the city TOKYO」以来ですよー。嬉しいなぁ。
あのときも確かMCでこの曲の歌詞について言及していたような気が。
歌い出しの「♪I found her diary underneath a tree~」について、
「木の下に何で日記があるんだよ!」とツッコミまくり。
興奮を抑え切れず、ジャイアン風に話し続ける先生でしたが、
やっぱり話の収拾がつかなくなってきました。まぁ、いつものことです(笑)
で、健太さんがしみじみとした口調で「健一はねぇ・・・」と言いかけると、
「しゃべりが下手なんですよね」と即答する健一先生。
先生、なんだか今日は妙に自虐的です(笑)

おなじみの“Baby's Request ”が5曲目。
いやー、やっちんが間違って“NOT 4 SALEのテーマ”を歌い出すんじゃないかとハラハラ(笑)
いやほら、健一先生が“Surf's Up”を歌おうとして、
思わず“Love is real?”を歌っちゃうような状況を懸念していたわけです。
ふっふっふ。

続いて、高田さんのアルバムから2曲続けて披露されました。
まずはSmokey Robinsonのカバー、“The Tracks Of My Tears”。
イントロではメンバー揃って指パッチンカウント。カッコイイ!
先生も思いっきり笑顔で楽しそうです。いいなぁ、こういう雰囲気。

曲が終わるやいなや、「健一・・・かっこいいよ」と健太さんの一言。
個人的には、この曲が本日のハイライトでした。
さらに健太さんいわく「健一は気付くとハモってる。油断できない」
「えぇ、歌いたがりなんで」と先生。♪とても君、歌いたがぁ~りぃぃ~

“51st Street, Lexington Avenue”は、歌舞伎町ver.?とのこと。
ハイポジションでも正確なピッチでハモりまくる先生がすごすぎる。

前回の「健'zと夏休み」のオープニングを飾ったS&Gの名曲、
“Leaves That Are Green”が終わると、再びMCコーナー。
何の前触れもなく、突然「カレーの匂いがしますねぇ」と言い放つ黒沢健一36歳。
それをきっかけに好きな食べ物の匂いネタへと話題がシフト。

健太: 「俺は焼きそばの匂いに弱いけど、君は?」
曾我 :「俺はやっぱりカレーかなぁ」
健太 :「カレーうまいよなぁ。健一は・・・あ!お前はうまい棒か!」

場内、爆笑。健一先生のうまい棒好きっていうのは有名な話なんですね。
どうやらサラミ味がお気に入りのようです。
スタジオに大量に持ち込んで、自分へのごほうびにしているとのこと。
上手く歌えたからサラミ味だー、いまいちだったからチーズ味だー、みたいな。
「ミュージシャン界隈に人気ありますよ!」と力強く語る先生でしたが、
それを見つめる3人の視線は、やや呆れ気味(笑)
さらに、うまい棒パッケージに描かれているキャラクターは「ドラえもんのニセモノ」とのこと。

コイツですね。たしかに・・・似てるかも?

9曲目、The Beach Boysの“Don't Talk"演奏後には
先生の豊富なモノマネレパートリーから、またまたオノヨーコ登場!(笑)
健太さんも思わず一言。「お前、それ10年くらいやってるネタだなぁ」

“Calico Skies”では健太さんがイントロでチョンボ。
以前にもやり直したことがありましたよね。難曲だもんなぁ。
ポールへの懺悔か、“Yesterday”をちょこっと演奏してリスタート。

次は、The Good-Byeの名曲“マージービートで抱きしめたい”。
Aメロからずーっと健一先生が鬼のようにハモりまくり。
この曲の仮タイトルは“マージービート・ブルース”だったとのこと。

Gary Lewis And The Playboys演奏後に、恒例のじゃんけん大会。
通常はライブの一番最後にあるんだけど、
終電等の関係で途中退場せざるをえない方々のために、今回は特別に前倒しで実施とのこと。
僕はあえなく惨敗。プレゼント詳細は以下の通りです。

ケンタクロース:HMVの満点カード
高田さん:特製マウスパッド
やっちん:The Good-Byeピック+曾我ピックの2点セット
健一先生:MOTORWORKS工具セット+健'zバッジ2種類をセットで
全員より:健'z with FRIENDSのサイン色紙×2

4人のコーラスワークが圧巻な“Surfer Girl”で前半終了。
途中のソロ・ボーカルパートはやっちんが担当でしたね。

さて、束の間の休憩が終わりいよいよ後半スタート。
うわっ、The Beach Boysの“And Your Dream Comes True”!
アカペラの名曲なんですが、かなりの再現度。お、恐るべし。

やっちんボーカルの“Fools Rush In”以降は、
お客さんからのアンケート・質問用紙を紹介しながらの進行です。

「FやBm等のバレーコードを押さえられずギターを挫折した」といった内容のメッセージが読まれて、
「あ、次の曲は大丈夫じゃない?バレーコード使ってないよ」と健太さんが言って弾き始めた曲は、
な、なんと、L⇔Rの“It's Only A Love Song”でした!
1コーラス目のサビは、先生が歌いました。きゃー、本物だぁ。
僕はL⇔Rは観たことがないので、もちろん初聴きでございます。
間奏は先生のハーモニカではなく、高田さんのリコーダー。
間奏あけのサビは、やっちんが歌いました。きゃー、やっぱりコブシが回ってるぅ(笑)
やっちんはどんな曲を歌っても、やっちん節になるからなー。
僕は、健一先生もやっちんも大好きだから単純に嬉しかったけど、
先生単独で歌ってほしかったという意見もありそうですね。
ま、L⇔Rを聴けるだけでもありがたいです、僕としては。

鳴り止まぬ拍手。

曾我:「健一くんとハモってると本当に気持ちいい」
健一:「僕も気持ちいいですよ」
健太:「なんだお前ら」

次もメンバーの曲。曾我泰久“つたえてMY LOVE”。
“マージービートで抱きしめたい”とあまりにそっくりなフレージングの数々に、
これはやっちんのソロ曲だろうなーと確信しつつも、CDを持っていない僕には曲名がわからず。
終演後、やっちん博士のあゆざかなさんに教えていただきました。
「曲名を言うのが恥ずかしい」と言いつつも、さすがです。感謝!

某取材でいつも通りに腰を低ーく応対していた健一先生ですが、
「ブライアンの来日公演、観に行くんですか?」と訊かれた瞬間にプチ切れ(笑)
「当たり前じゃないですか!! 何言ってんですか!!」と大暴れ。
それと、紅白歌合戦のオファーを断った話もしてくれました。
理由は年末放送の「ビートルズアンソロジー」を観たかったから。さすがです。漢です。

健'zの2ndアルバムについての質問が多かったようですね。
もうすでにレコーディングは完了している模様。
現時点では、4枚のCD-Rに音源が収められているとか(笑)
来年の夏くらいまでには、ぜひぜひ発売して下さいな。

“Vanilla Sky”、“Still Crazy After All These Years”、“Both Sides Now”と、聴かせる曲が続きます。
そして本日はThe Beach Boysのドラマーであるデニス・ウィルソンの命日ということで、
デニス作の名曲“Foever”を高田さんのリードボーカルで披露。
この曲が持つ哀感、美しさと儚さを見事に表現していて、思わずグッときましたね。
続けて、かねてから練習していたという初出曲“Wonderful”、同じく「SMiLE」から“Surf's Up”を披露。

それにしても、The Beach Boys関連の曲が今回は多いなぁ。最高です。
ブライアンの来日が控えているから、メンバーのテンションも急上昇ってところでしょうか。
前回の夏休みライブでは多かったThe Beatlesナンバーが、なんと今回はゼロですからね。

そんな中、健'zのお2人の小粋な会話が素敵。

健太:「水道橋にラクーアってあるじゃん」
健一:「カレー屋さん?」

ライブでピックを飛ばすことについて熱弁を振るうやっちん。
その横で小首を傾げながら、黙々とピック投げの練習(素振り)をする健一先生がかわいい(笑)

さてさて、ライブもいよいよ終盤です。
「皆さんも忘年会っぽく盛り上がって下さい」という健太さんのコメントで始まった曲は、“Ruby Baby”。
ドライブ感あふれる健一先生のボーカルが最高!

一変して、美しいバラード“This I Swear”が歌い出されます。
僕はこの曲を聴くと「あぁ、もうライブも終わりだなぁ」と、ちょっぴり寂しい気持ちになるんですよね。
それにしても本当に名曲。ぜひオリジナルも聴いてみて下さい。

本編ラストは、もちろん“Love And Mercy”です。
この曲が収録されているのは、ブライアンの「BRIAN WILSON」。
僕がどれだけこのアルバムを愛しているかということは何度も日記で書いていますが、
もし未聴の方がいらっしゃいましたら、中古でもいいので買って下さい。お願いします。

「健'z with FRIENDSでした。どうもありがとー」

メンバーはそれぞれ丁寧にお辞儀をして退場。
アンコールを求める、観客の情熱的(やや誇張)な拍手に応えて、ステージに舞い戻る4人!

「ぐふっ。嬉しくってすぐ出てきちゃった(笑)」と健太さん。

いや、ブライアンよりマシですから。
今回の来日公演に行かれる方がいらっしゃいましたら、
ブライアンが退場してからアンコールで戻ってくるまでの時間を、
ぜひストップウォッチで計測してみることをおすすめします。笑いますよ。

というわけで「健'zと忘年会」1日目は、アンコール“It's Only A Love Song”をもって無事終了!
明日も楽しみです。


■ Meet Me In My Dreams Tonight/Brian Wilson



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黒沢健一::健'z