:: びっくり日記

カスタマイズCD

2007.03.20

sproutさんのエントリで、初めて「カスタマイズCD」というサービスを知りました。

CDショップ店頭に設置した端末で欲しい楽曲だけを選び、CD-Rに記録・購入できるんだそうです。
いやー、これはすごい。いま何年ですか?2007年ですよね。
なぜあえて「いま」、このような前時代的サービスを展開していこうと思ったのか、
CD流通に多少なりとも関わってきた僕には、コロムビアの真意がさっぱり掴めません。

どうにかして音楽配信に対するアドバンテージを生み出そうという、
レコード会社の必死さだけが痛々しく伝わってくるんですよね。
しかし誰でも簡単にiTunesでプレイリストを作って楽しめるこの時代に、
わざわざ店頭で貧弱な配信ラインナップからオリジナルCDをこんがり焼き上げることに、
果たしてどれだけの顧客が魅力を感じるんでしょうか。

歌詞カード、解説書も付かないそうです。
各メーカーとも特典DVDやらブックレットやら何らかの付加価値をつけることで、
少しでもCDの売上を伸ばそうと躍起になっているこのご時世に、
カスタマイズCDのコンセプトは果敢に時代の潮流と真逆を突き進んでいるようで少々心配です。

ん、配信よりも音が良いって?
でもCD-Rが焼き上がるまで10~15分も待つらしいですよ(10曲入りの場合)
そんなに待つくらいならみんなさっさとCD買っちゃうんじゃないでしょうか。

ずいぶん昔、店頭の端末から個人のMDに楽曲をダウンロードするという、
カスタマイズCDと似たような仕組みでサービスを提供している会社がありましたが、
気が付いたときには端末は店頭からすっかり撤退され、いまではすっかり記憶の片隅に・・・。

失敗の要因として、当時はまだ音源を配信するためのインフラが未整備だったことが挙げられます。
たしかに回線速度が遅くて(せいぜいISDNの時代です)、わずか1曲ダウンロードするのに、
カップラーメンを5つ連続で作れるほどの時間がかかったのですから、これはもう耐えられません。
他には、配信ラインナップの貧弱さと、訴求ターゲットを絞り切れなかったのも敗因だったと思います。

カスタマイズCDも同じ徹を踏む予感がしているのは僕だけでしょうか。
そもそもCDショップ店頭における販促ツールとして、キオスク端末の役割はもう終わっているのです。

コロムビアは「あ~る盤」のノウハウとコンテンツはあるのですから、
今回のサービスも思い切って配信ラインナップを廃盤・レア音源のみに絞り込み、
マニアのニーズを細々と拾っていくしか生き残る道はないんじゃないかと思います。
グダグダになっていつのまにかこっそりサービス終了というパターンにならなければいいのですが。


▽カスタマイズCD公式サイト
http://ctmcd.com/


■ Love 2000/hitomi



メッセージはお気軽にどうぞ。

日記