:: びっくり日記

September Rain 雑感

2007.12.06

黒沢健一と映像作家の大日方琢視による映像・音楽のコラボレーション。Video PodcastとしてiTunesで無料ダウンロードが可能だ。ごく有態に言ってしまえば、感想なんてものは出てこない。こんな曲はずるい。考えようとすればするほど楽曲のきらめきは霞んでしまい、意識は楽曲の内側に吸い込まれて霧散してしまう。

自由闊達なメロディーは、ある一点へ着地することを拒み、重厚なコーラスの狭間でもつれあい、いつしか静寂へと反転していく。この陶然たる世界は、声の緊迫、言葉の無垢と表裏一体をなす黒沢健一の音楽様式にほかならず、いまや彼にしか許されない語法ではないだろうか。それは例えば、「Pet Sounds」~「SMiLE」~「Friends」期のThe Beach Boysに認められる陰と陽が入り乱れた物憂げで乱調な音世界に近い手触りであり、初期L⇔Rが獲得した初出の手触りである。

正直に言えば、僕にとって今回の映像パートはそれほど重要なものには思えなかった。「September Rain」という楽曲そのものが黒沢健一の空想の翼の忠実な反映であり、充分に映像的なものとしてプログラミングされているように感じるからだ。そしてこのわずか2分弱の世界が、思考することを放棄した僕の心に喚起させたのは、癒しでもなければ浄化でもなく、不穏な胸のざわめきと非日常の余韻であった。


■ September Rain/黒沢健一


> 初めまして。岡山に住んでいるので当然、行くことも聞く事も諦めていましたが、
> ラジオでの先生の様子を少し知れてうれしいです。ありがとうございました。


はじめまして。メッセージありがとうございました。
まだまだ力量不足ですが、わずかばかりでもお役に立てたようでうれしいです。
びっくり日記は岡山県の方の訪問率が高いような気がするのはなぜでしょうか(笑)

> いつも、楽しみにしています☆ ステキな文章をありがとございますっ!
> 私は言葉にするのがへたくそなので、『そうそう、そうなんだよねぇ~』と、
> ひろニクルさまのお言葉に感激しております。ますます黒沢健一大好きになりました^^


わわっ、踊り念仏のような雑感にお褒めの言葉をいただき恐縮です。ありがとうございます。
もちろん楽曲に対しての感じ方はリスナーひとりひとり違いますし、
たとえそれをうまく言葉にすることができなくても、そこにある意思はとても大切なものだと思います。
僕も新曲を聴いて、ますます健一先生のことが大好きになりました(笑)

> すんばらしい曲レビューありがとうございます!
> 私は環境がなくまだ聞けていませんので、イメージしながら読ませていただきました。
> 特にね、「行方不明になっていた飼い猫~」の部分は、
> 思わず「わかる~!」(Buono!の桃子調。←わからないと思いますが・笑)って感じで。
> タワレコのフリーペーパーのレビューよりよっぽどわかりやすくて共感できます。
> 活字でグッときたの久しぶりです。
> ほんとに、しれ~っと戻ってきても許せちゃうのは健ちゃんの人徳というか…
> 私ら、大好きすぎなんですよね(笑)
> 以上、長々と失礼しました。近々ハロヲタをカミングアウト予定のおぉでした。


おぉさん、こんにちは。いくらなんでも褒め過ぎではないかと(笑)
結局、僕の言いたかったことは「黒沢健一は5年経っても黒沢健一だった」ということで、
その一言を伝えるために、まるで踊り念仏(よく知らない)のような駄文をしたためたわけです。
でもレスポンスをいただけるとやっぱりうれしいですね。ありがとうございます。
おぉさんのハロヲタカミングアウト日記、さっそく拝見しましたよ。
RPG的なものへ活字が転化するタイミングの絶妙さと、切れ味鋭いオチにグッときました。



メッセージはお気軽にどうぞ。

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