:: びっくり日記

さぁ、この興奮、はやいもの勝ちだ。

2006.03.01



再び出逢ってしまいました・・・(中古で購入)

ジョイボールとは、1985年にHAL研究所から発売されたファミコン専用の別売コントローラーです。
「スターフォース」「ゼビウス」といったシューティングの名作が発売された折、
初めて連射機能を実装(1秒間に15発)したジョイボールの登場は、僕にとっても衝撃的な出来事でした。

別売コントローラーとしては、すでにジョイスティックという優れた先駆者がありました。
当然のことながら後発であるジョイボール側(HAL研究所)としては、
ジョイスティックとの差別化を図り、端末の優位性をユーザーに強くアピールする必要があったのです。
その意気衝天の勢いは、ジョイボールの外箱に書かれている説明文にも如実に表れています。

1. 内部回路の改良によりボタンを押しておくだけで、次々とタマが飛び出してくる連射機能を内蔵。

2. 方向の操作部がボール状なため少ない手首の運動で絶妙なコントロールができる。
  ジョイスティックと違い疲れないし、操作性も抜群。こんな心強い新兵器、他にはない

3. デザイン、カラーとも従来のジョイスティックを越えた宇宙感覚、ハイテク感覚。
  おまけにゲーム工学を追求した機能性重視のデザイン。
  冒険心に応えてくれるフォルムだから、身体全体でエキサイトできる。
  さぁ、この興奮、はやいもの勝ちだ。


言葉の端々に見え隠れする過剰なまでのライバル心に、魂を揺さぶられますね。



では、さっそくジョイボールをファミコンに繋いで、身体全体でエキサイトしてみましょう。
方向キーの形は半球体で、それを手のひらで包み込むようにして使用します。
使用ソフトは「スターソルジャー」。ゲームスタート!


そりゃ!
 ふんっ!
  ダァー!!



・・・。


・・・・・(泣)


えぇと、はっきりいって操作性にはかなり厳しいものがあります。
自機を上に移動させようとしても、右上やら左上やら、あらぬ方向へ移動してしまいます。
レバーが球状のため、上下左右への入力がファジー(死語)なのですね。
あらゆるゲームにおける基本動作であろう、垂直・水平移動がまともにできないのは致命的。
まさかこのフニャフニャした動きこそ「宇宙感覚、ハイテク感覚」とか言うんじゃないだろうな・・・。

でも「こんなに使いやすいコントローラーはない!」と断言する人もいるんですよね。
単なる慣れの問題でしょうか?身体全体どころか指先すらエキサイトできないんですけど(笑)

翌1986年、ファミコン標準コントローラーとほぼ同じ外形で連射装置の付いた「ジョイカード」が発売。
そもそも連射にしかジョイボールの存在価値を見出せなかったほとんどのユーザーは、
何の未練もなくジョイカードへ乗り換えてしまったのでした。


■ ぼくは大人になった/佐野元春



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