:: びっくり日記

健'zとあそぼう!

2003.06.20

ヨドバシカメラで買ったガンダムのフィギュアを4体持って、歌舞伎町を爆走するひろりん!
通行人に迷惑だっつーの。しかしやばいよ、開場に間に合わーん!

そう、今日は新宿ロフトプラスワンでCRTイベントなのです。
せっかく良番整理券を取ってもらったのに(人任せ)、このままでは無駄になってしまう~。
とにかく全力疾走!

なんとか間に合ったものの、心臓がトクトクと変な脈を打って、席についても一向に汗が止まりません。おえー。
そんな状態でも、入場時に配られた健'z缶バッジ(限定!)をバッグの奥底にしまうことは忘れない。
なくしちゃったら大変だからね。


健一先生、真顔で「PET SOUNDSバッジ」とおっしゃってました(笑)


時刻は19:30。まずはCRTの顔である萩原健太さんが登場!
ジャイアンツ札幌3連勝でご機嫌なのか、テンション高めな健太さん。
そして巨人が負けたときは健太さんに電話するのを躊躇するという健一先生が颯爽と登場。ニコニコ顔。
本日のお召し物は、タイトなシルエットの開襟シャツに茶色のパンツ。右手首にはリストバンド。黒と灰のツートンカラー。

まずは先日のCRTセッションズから、鈴木慶一氏とハナレグミで演奏された「塀の上で」のVTRを観賞。
健一先生、ここで本日1本目のタバコに火をつけました。
しかしすぐに消えてしまい、なぜか健太さんからライター借りて再着火。
で、ライブの裏話なんかを色々と。
L⇔R時代、ロフトに出演したことなんてないのに楽屋になぜか「L⇔R」という落書きがあったそうですよ。
他の会場でも「黒沢健一参上!!」って落書きがあったりしたそうで(笑)
今回は、マネージャーさんが小さく「健'z」って書いたそうです。かわいいですね。

鈴木慶一さんの話題から、オリジネーターだけが持ち得る“芯の強さ”という話になり、
ジョージ・ジョーンズの「ブラッドリー・バーン・セッション」から“Say It's Not You”をセレクトする健太さん。
さすがカントリーヲタ!
曲が流れている間、2本目のタバコをくゆらす先生。そこにスタッフがビールに替えて、ウーロン茶を持ってきました。
ペコペコと律儀にお礼、あいかわらずの腰の低さです(笑)
曲を聴き終えた先生は、ジョージのしゃがれたボーカルを「“男のシワ”って感じですよね」と見事に表現!

ここからの時間帯は、混濁したディープな会話に突入。
健太さんによる、矢沢永吉 at 福岡屋台ネタ(もう有名ですね)あり、森進一の“タメ”を作る歌唱法についての講釈あり、
油断してるとヤンキース松井の話題になったり・・・会場は大爆笑!
スイッチが入ってしまった健一先生のテンションも、明らかに変・・・。
「I Feel Good!Yeah!」と永ちゃんのモノマネをしたかと思えば、
“日本海”を想起させるというコブシもたっぷりに、森進一のマネ。
「ちょっと野口五郎っぽかったぞ!」と健太さんにツッコまれると、なぜか嬉しそうに何度も復唱(笑)

そして、野球ネタ。
これが先生にとって何よりの鬼門であることは、ファンなら誰もが知るところではありますが。
いやー、今日も珍妙な発言が飛び出すこと飛び出すこと!

「おい健一、まだ外野ってどこだかわかんねーの?」
「いや、両チームのメンバー以外が外野でしょ?」

彼に言わせれば審判も“外野”だそうです・・・ありえません。
そしておそらく“巨人軍”という呼称に倣ったのでしょう、次の瞬間、彼の口から発せられた単語に耳を疑いました。

広島軍。

せ、先生っ!誰もそんな呼び方してませんっ!!(笑)
さらに、知ってる選手はいるのかと問われた健一先生。
得意満面にジャイアンツ清原の名前を挙げて、一言。

とても強い人ですよね

こ、これは深い!深い発言だよっ!! ・・・たぶん。
清原の人間性まで包括的に分析した上で“強い人”だと!!
いやー、さすが天才は言うことが違います。

さて、今回は健'zのボツ曲を紹介するミニコーナーがありました!
つまり、とりあえず二人で練習してみたけれどもライブレパートリーとして採用されなかった楽曲を披露というわけ。
もちろん完奏なしで、曲の一部しか聴けなかったんだけどこの時間帯は結構レアだったんじゃないかなー。

・I'm not in love(10cc)
・Light My Fire(ドアーズ)
・coconut(ニルソン)
・何だっけ?(ポールの曲なんだけどな・・・)

次に「こんな曲できんのかなー」シリーズ。
コード進行の話や歌唱法のネタを挟みつつ、健'zのレパートリーをさらに広げる可能性を探るのだっ!

・Honky Tonk Women(ローリング・ストーンズ) <森進一バージョンで(笑)
・Angie(ローリング・ストーンズ)
・Keep Me Hangin' On(シュープリームス / バニラ・ファッジ)
・Blowin' in the Wind(ボブ・ディラン / ピーター・ポール&マリー)

途中で、ビーチ・ボーイズの“Good Vibrations”にも言及。
井上陽水の名曲“傘がない”とコード進行が同じであることに気付いた先生は、いたく感激しておりました。
しかし、「健一!お前の曲はコードが難しいんだよ!」と健太さんからダメ出しされる場面も。
あぁ、カリスマとは、かくも悲しきものなのか(笑)
“Good Vibrations”も楽しそうに歌っていましたよ。あんなにきれいなファルセット出せる人はいませんよね。

そして、本日のCRT前半の山場がやってまいりました。
な、な、な、なーんと!健'zレコーディング音源初公開ーーーー!!
いつも通りのスタイルでライブレコーディングしたものに、健一先生お得意の多重コーラスをかぶせたというもの。
健太さんは、健一先生のことを「ダビング大王」と呼んでいました(笑)

まずは、ポールのカバー“Vanilla Sky”を全員でありがたく試聴です。
ここで大王は、本日3本目のタバコ。それにしてもすごい音源だよ、これは!
間奏の職人的“一人多重コーラス”を聴いて鳥肌立ったもん。曲が終わると、やんややんやの大盛況。
「嬉しいなぁ。じゃあもう1曲聴きますか?」ということで、ビーチ・ボーイズの“駄目な僕”まで聴かせてもらいました!!
サビの複雑なコーラスの見事な再現っぷりに思わず涙・・・。ライブではいつも健太さんが歌っている、曲最後のリフレインパート。
ここももちろん、大王による多重コーラス!もはや名人芸。いや、神。
感動的な“駄目な僕”が終わり、ここで本日4本目のスモーキング。
このレコーディング音源は、何らかの形で必ず発売するそうですよ!ぜひ初回特典DVD付きでお願いしますっ!!(懇願)

新CRTセッションズのライブ映像(“Every Night”、“Vanilla Sky”)が
会場内のモニターに流れるという贅沢な休憩時間を挟み、後半突入!

後半は、健'zのライブを中心にお客さんから回収したアンケート用紙に答えながら進行です。

まずは、先日のCRTセッションズで感動的なラストを演出した“Melt Away”から、ライブスタート。
素晴らしい!健一先生の優しい声は、この曲によく溶け込んでいる。
続くポール・マッカートニーの“Calico Skies”では、なんとラスト手前でギターの健太さんが痛恨のミス!
そこからもう一度仕切り直して、無事に完奏したのでした。

ここで、アンケートを紹介。
「健ちゃんなら女性ボーカルの曲もイケると思います」という意見を受けて、
なんと松田聖子の“SWEET MEMORIES”をハミングでワンフレーズだけ歌ってしまったのです!
そして、ギターの練習をしない健一先生に健太さんがキツイ一言。

「健一はねぇ、ギター下手だよ~う」

あぁ、カリスマとは、かくも悲しきものなのか(笑)
「下手」と言われたのが意外にこたえたのかしらん、この後、本人の言動が再びトンチンカンな方向へ・・・。
“このまま朝までずっと歌い続けるかー!よっしゃー!”ってな感じに盛り上がったときだったかな?
健一先生がすかさず放った一言、

「みなさん、始発なくなりますよ!」

ざわつく客席。

「えっ?始発がなくなる?それって“終電”の間違いでは・・・」

すぐに自分の誤りに気付いた先生、

「ごめん!ごめん!ごめん!」

その必死の姿を横目に、呆れ顔の健太さんが、

「世間知らずなんだよ、コイツは(笑)」

動揺を隠せない健一先生。

「終電くらい知ってましゅよっ!!」

続いて、前回のライブで初演奏されたポールの“So Bad”。天を衝くようなファルセットが圧倒的!

僕の質問が読まれたのって、このへんだったっけ?
「健'zのライバル、curve509についてお二人の所感を」みたいな内容だったんだけど、いやー健太さんって鬼だ。

「curve509はねぇ、コイツがL⇔Rを擬似解散させて、秀樹を追い出して作ったバンドなんだよっ!!」

ひ、ひでぇ(笑)
身も蓋もないっつーか・・・。あ、もちろんジョークですからねー!
ファンの皆さん、本気で怒っちゃダメですよ~☆

そして、なぜか僕にあらぬ濡れ衣が・・・!!
「お前は俺の親かよっ!親戚かよっ!」
ふえーん、先生に叱られた~ヽ(´Д`;)ノ ←ちょっと嬉しそうなのはなぜ?

“Oh No Not My Baby”と、“My Baby Left Me”を立て続けにプレイ。

見事に歌い上げ、ほっと一息といった表情を見せる先生。
ためらうことなくオシボリで顔を拭いておられました・・・(笑)

「次は私が歌います」と健太さんが言って始まった曲は、
エヴァリー・ブラザーズの“All I Have To Do Is Dream”。終始2人の美しいハーモニー。

ここで、健太さんのGパンサイズが40であることが判明!
で、でかっ!! そりゃあユニクロさんにも売ってないわ(笑)
僕は、27か28でオーケー。ユニクロでは買わないけど。

再びアンケートから質疑応答コーナー。
この時点ですでに先生は“質問恐怖症”になってましたね(笑)
しきりに髪を手でクシャクシャさせながら、困った顔をしてました。

「健一さんが解説なしで観られるスポーツはあるんですか?」

鋭いその質問に、超真顔で先生は答えました。

射的。

予期せぬ回答にまたもざわつく客席。先生が言葉を続ける。

「いや、知ってますって。オリンピックとか・・・」

そこで健太さんが電光石火の一言!

「お前、それは“射撃”だろ!?」

ぐはっ。健一先生はおそらく射的と射撃を混同してらっしゃいます。
ほら、射的って温泉街とかで見かけるアレですよねぇ(笑)
(参考→http://www.wind.ne.jp/syateki/

先生、ホントにこのままでいいのっ!? 悔しくないのっ!?
僕の意思が彼の心に伝播したのだろうか、名誉挽回、起死回生の一言が!

「サッカーならなんとなくルールわかりますよ」
「え?マジ!? オフサイドって知ってる?」
知らない

そのままスゥッと照明が落ち、ビートルズの“I've Just Seen A Face”。
この二人、お笑いのテンポまで体得しはじめたぞ(笑)

フォーフレッシュメンの“Graduation Day”をチラッと歌い、ポールの“Waterfalls”へ。

「ビートルズの“Help!”をぜひバラードでお願いします」
アンケートに書かれたグッド・アイディアが採用されて、ボサノバテイストな“Help!”を聴くことができました。
すげー得した気分なんですけど。この曲、今後に期待できそうですよ。

「いつも演奏するから、みなさんもう飽きてるかもしれませんね」
そう健太さんが言って始まったのが、ポールの“Every Night”。
いやいや、何をおっしゃいますか。飽きてなんかいませんってば。お気に入りなのだ。

さてここからは、ビーチ・ボーイズを続けて4曲!うほーい。
まずは、初期・健'zを支えた重要なレパートリー“God Only Knows”。
久しぶりだからアレコレ忘れてしまっているご様子で「イントロ、コイツ歌うんだよね?」と客席に確認する健太さん。
「そうです」「歌います」と即答する観客。不思議な光景です・・・(笑)
そして、今回が初出となる哀しきバラード“Caroline No”。
「難しい!とにかく難しい!」と二人が口を揃えて言う“Surf's Up”。
これまた久しぶりのプレイとなる“Your Summer Dream”。

で、ラストはポールの“Warm And Beautiful”でお開き!

新CRTセッションズよりも豪華なセットリストで、もう大満足!
手に持ったガンダムフィギュアの重さも忘れ、軽やかな足取りで家路についたのでした。

+ + + + +

SETLIST
01. Melt Away /Brian Wilson
02. Calico Skies / Paul McCartney
03. So Bad / Paul McCartney
04. Oh No, Not My Baby / Maxine Brown
05. My Baby Left Me / Arthur Crudup
06. All I Have To Do Is Dream / The Everly Brothers
07. I've Just Seen A Face / The Beatles
08. Waterfalls / Paul McCartney
09. Every Night / Paul McCartney
10. Blackbird / The Beatles
11. God Only Knows / The Beach Boys
12. Surf's Up / The Beach Boys
13. Your Summer Dream / The Beach Boys
14. Warm And Beautiful / Wings



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