:: びっくり日記

ミトくんがパパになってたよ!

2003.07.13

クラムボン@日比谷野音に行ってきました。

残念ながら、天候は雨。
でも感動。幸せ。泣いた。もっともっと聴いていたかった。

開場15分前に行ったんだけど、いままで見たことないくらいのものすごい行列にびっくり!
会場をぐるり一周するかという勢い。
なんでもリハーサルに気合が入りすぎて、開場の時間もずいぶん押してしまっているらしい。

入場時、チラシといっしょにしゃぼん玉セットが配られました。
開演を待つ間、みんなプカプカしゃぼん玉を飛ばしてます。
僕の顔面に直撃して割れたり、スネ毛に当たって割れたり。
雨にも負けずライブ中プカプカと空中を漂うしゃぼん玉は素晴らしい演出効果をもたらしてくれました。

ベスト盤発売を控えているためか、これまでのキャリアを総括する文句無しの選曲。
この曲数、なんとたっぷり3時間!サザンかよっ!BON JOVIかよっ!
では、雨でヨレヨレになったメモを頼りにセットリスト大公開。まったく自信ありませんが、とりあえず。

01. 道
02. いたくないいたくない
03. ドギー&マギー
04. パンと蜜をめしあがれ
05. シカゴ
06. アホイ(新曲)
07. ロッククライミング
08. 雲ゆき
09. 麗しのキスシーン
10. 風邪をひいたひょうしに
11. 月食
12. 恋わずらい
13. adolescence
14. ハレルヤ
15. 090
16. のんびり
17. 雨
18. Re-トレモロ
19. 小淵沢
20. 便箋歌
21. ?(新曲)
22. 246
23. ミラーボール
24. 君は僕のもの
25. はなればなれ
26. サラウンド
27. Re-残暑
EN
28. Our Songs
29. ドブロンノッツ(新曲)


これだけの贅沢なメニューを平らげても、決して胃もたれしないクラムボンってすごいやー。

彼らの楽曲はあやとりのように複雑に編み上げられているのに、編み上がった状態は決して固定されていないんです。
ものすごく柔軟性があって、自由度が高い。
だからこそ「リ・クラムボン」というアルバムは、単なるリミックス作品という発想の枠を超えて、
極めて美しい一瞬を照射することに成功したんですよね。もちろんそれはライブという表現の場においても同じで。
光の加減によって、毎回表情を変えてみせる名曲の数々・・・。
その魔法のような瞬間を目撃するために、僕達は何度も何度もクラムボンのライブに足を運ぶんです。

今日は特に最新作「id」の曲が素晴らしかったなぁ。
間奏に独特のオリエンタルフレーズを巻き込み即興のスリリングさで魅せた“ロッククライミング”、
より神聖な音の響きに誰もが動けなくなった“ハレルヤ”、
ステージも客席も照明を落とすことで、自然の律動と楽曲を見事に一体化させた“小淵沢”(っぽい曲)。
「id」発売後のライブでは、これらの楽曲って一度たりとも同じテイクはないんじゃないかな。

言うまでもなく「id」は名盤ですが、往年のファンの中には、いまいち馴染めんという方がいるのも事実。
たしかに、いわゆる“緩い”アルバムなのかもしれませんね。
でも僕はこの作品から、転換期に差しかかったバンドならではの力というか、試行錯誤を恐れず、
とりあえず何でもやってみようとするある種の“バイタリティ”のようなものを強く感じるんですよね。
実力のないバンドがそんなことしたら、“何を血迷ったか・・・”で終わっちゃうんだけど、クラムボンは違う。
事実すごい作品を作っちゃった。実験的なアプローチがすべて良い方向へ転がったのではないかと思います。
彼らが持っている幅と容量、そして楽曲の奥深さを、なめらかな音像で表現し切った作品が「id」なんです。

さて、16日にはライブDVDも発売されるし(タワレコ先行)、
24日には全PVが収録されたDVD付きベスト盤が発売!(予約済)

まだまだクラムボン祭りは続きそうです。




Tシャツ買いました!いかにもクラムボンなデザイン!嬉しい。



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