昨年の「少女とガソリン」以来の阿佐スパ。
演劇という一回性の芸術は巻き戻して観ることもできないし、ページを戻って読み返すこともできないわけで、
そういった意味で今回の芝居は少し難解だったように思います。まぁ、僕がどんくさいだけかもしれませんが。
この物語を通して彼らの心と身体を通り過ぎていったものは何だったのか。
何が変わったのか。何も変わってはいないんじゃないか。
あれこれ思索しながら観るのではなく、そのグルーヴに身を任せて観るべき芝居だったかもしれません。
実際に思索すら放棄してグルーヴに身を任せてしまったのか、爆睡しているお客さんも多かったけど(笑)
もちろん今回の芝居だけで長塚くんが模索する新しい方向性をとやかく言うことはできないけれど、
僕が阿佐ヶ谷スパイダースで観たいものとはちょっと違ったような気がするなぁ。
もし戯曲、台本が発売されたらじっくり読んでみたいとは思います。
■ Just About The Same/The Association