:: びっくり日記

デコレ村オールスターズライブ

2008.08.25

デコレ村オールスターズライブ
SETLIST(※黒沢兄弟出演分のみ)

▽有里知花 feat.

01. ONE LOVE / Bob Marley
02. Ticket To Ride / The Beatles

▽黒沢健一&黒沢秀樹
03. The First Star ~上を向いて歩こう~
04. Just One Look / The Hollies, Doris Troy

▽CHABO feat.
05. Hanky Punky / Tommy James & The Shondells
06. 魔法を信じるかい? -Do You Believe In Magic?- (スペシャルゲスト:桜塚やっくん)

▽デコレ村オールスターズ
07. 太陽に歌って

+ + + + +

ステージとフロアは透明な「幕」というか「膜」というか「スクリーン」のようなもので隔てられていて、
ライブ中、生歌とリンクしてデコレ村キャラクターの映像が映写されるという演出だったんですよね。
ステージ奥のバックドロップではありません。ステージ前に1枚のヴェールが存在しているんです。
オープニングでさっさと幕が下りるだろうと思っていたのに、結局エンディング直前までそのままで、
観客からはブーイング、ついにはステージ上の出演者からも大不評という有様。たしかに見えにくい。
普通のライブ形式ではなく、キャラクターも前面に押し出したいという主催者側の意図もわかりますが、
終始、不鮮明な演者の姿に目を凝らさなければならないこのギミックは逆効果だったと思います。

まぁ、僕は無料ライブに招待していただいた立場ですからここであまり不満を言うのも、ね。
最高すぎたライブの内容を思えば、スクリーンの1枚や2枚、些細な問題ではないでしょうか。

さて、有里知花さんと黒沢兄弟の1曲目は、CD「太陽に歌って」にも収録された「ONE LOVE」。
カーペンターズのバージョンを基本に、少々アレンジを加えた「Ticket To Ride」も出色の出来でした。
途中のブレイクパートで披露された黒沢兄弟の美しいトゥルトゥルコーラス(?)に惚れ惚れうっとり。

有里知花さんが退場して、秀樹くんの「どうも、ハンキーパンキーです」という威勢のいいあいさつから、
すぐさま「The First Star ~上を向いて歩こう~」へと雪崩れ込んだのですが、どうも様子が変です。
あ、イントロが合いませんでした。兄パンダが演奏を止めました。もはや恒例です。微笑ましくさえあります。
実は僕、ハンキー・パンキーのこのカバーは完璧かも、という確信を日に日に強めているのです。
CD音源も、本日のライブテイクも非の打ちどころがありません。フィル・スペクターも納得(してるはず)
その秘密はやはり英詞を歌うボーカルの艶っぽさと、「本気で遊ぶ」アレンジの徹底性にあると思います。

新宿アルタの大型ビジョンに映し出されたハンキーパンキーのCMを偶然目撃し、
自意識過剰にならざるをえない自分自身に気付いてしまった健一先生。
北京オリンピックもあったし、もしかして世の中パンダブームきてるかもー、
といったMCを挟んで、ホリーズの「Just One Look」(オリジナルはドリス・トロイ)

す、すごい!
ブリティッシュ・ビートらしい哀感と多幸感の相克をここまで見事に表現できるのは、
やはり黒沢健一と黒沢秀樹の歌声が鮮烈に交わるからに他なりません。

そして僕は唐突に「あー、L⇔Rの2人が歌ってる」と思ってしまったのでした。
昨年末の先生のソロライブでは、そんなこと微塵も感じなかったのに不思議です。
断じて「兄弟復縁」「あの2人が帰ってきた」といった煽り文句に感化されたのではないし、
もちろん、ステージ上の2人を"過去"に縛り付けようなんて気もさらさらないわけですが、
なんとなく彼らの背後にL⇔Rという山並みの稜線がボンヤリ見えたというかなんというか。
・・・あ、ボンヤリ見えたのは例の「幕」のせいかも(笑)

「今回はどちらがゲストというわけじゃなく、対等だったからじゃない?」とは妻ニクルの見解。
たしかにそれは一理あるかも。2人がイーブンな立場だからこそ、真横に並んでギターを弾く姿や、
コーラスをする際にマイクスタンドへと一歩踏み出すその歩調・タイミングに、
図らずも「あの頃」の分子を僕は感じ取ったのでしょう。L⇔RはL⇔R、パンダはパンダですが(笑)

浜田真理子さんのピアノ弾き語り2曲を挟み、いよいよデコレ村の長老CHABOさんの登場です。

「なんだこの幕は!鬱陶しいな」
「そもそも何のイベントなのかよくわかってない」
「なんでオレは亀なんだよ!責任者出せ!」

長老なのにいきなり実もフタもないデコレ村批判(笑)
さらには観客に対しても、こんな調子です。

「みんなタダでよく来てくれた」
「どブス、黙ってろ!」

オーライ、みんなわかってる。CHABOさんの暴言は、愛だ。
まずはビートルズの「Till There Was You」を日本語詞で。そして「上を向いて歩こう」。
スライドギターの音色とフレージングに強烈に惹き付けられてしまい、言葉を失ってしまいました。
不器用なギタリストだと思うんです。フレーズは少しも凝ってないし、トリッキーさも派手さもない。
むしろそのプレイスタイルは雑だし素っ気なく感じる瞬間すらある。だけど悶えるほどかっこいい。

ハンキー・パンキーがステージに迎えられました。秀樹くんだけパンダTシャツに着替えてます。
健一先生が、Tommy James & The Shondellsの「Hanky Punky」を曲紹介すると、
すかさずCHABOさんから「すごい良い選曲!」とお褒めの言葉が。温故知新パンダの面目躍如です。

さて、この「Hanky Punky」セッションは間違いなく今回のイベントのハイライトでした。
ロックンロールの愉悦と衝動。ひょっとしてこれは伝説になるかもしれない、という予感。
CHABOさんと秀樹くん(リッケンきた!)が順番にギターソロをとりましたが、
秀樹くんがピック落としてソロパート出遅れたのはこの曲でしたっけ?

曲終盤になるとメインボーカルの先生の声もギターも一層荒々しさを帯びてきて、
それはまさにロックンロールへの渇望の強さとしか言いようのないほどの迫力でした。
なんとギターをかきむしりながら、チャック・ベリー、アンガス・ヤングばりのダック・ウォークまで!

CHABOさんが演奏を終えた直後に「おめーら帰るときに金取るからな!」と毒づいていましたが、
いや、冗談抜きでこんなすごいもんタダで観られるなんてホントに贅沢。感謝の気持ちで一杯です。
そしてあまりの盛り上がりに「ハンキー・パンキーとニューグループを作るかもしれない」と発言。
わお、本気にしちゃいますよ。期待していいですか?(笑)

ここで健一先生がスペシャルゲストである桜塚やっくんの名前をコール。
やっくんもステージに出てくるなり「全然見えない。カーテンみたい」とやや不満気味。
そしてCHABOさんには「長老、ガラ悪すぎ(笑)」と一連の暴言についてダメ出ししてました。

さらにやっくんのタレコミ情報によると、ハンキーパンキーは楽屋でも常に一定の距離を保っているそうで、
片方がソファーに座ればもう片方は立ち上がり、どちらかが立ち上がればどちらかは座るらしい。
さらにパンキーTシャツを着用した秀樹くんとは対照的に、先生は「俺ぜってー着ねぇ」と着用拒否(笑)

「魔法を信じるかい?」のラスト、やっくんのきっかけでバサッと幕が落ちる。いまさら(笑)
ようやく出演者の姿が鮮明に見えたところで、ラストナンバー。出演者全員で「太陽に歌って」。
ここでも主役はCHABOさんのギター。健一先生も自在にフェイクを重ねて盛り上げます。

結論。とても楽しいイベントでした。無料とは思えぬ満足度の高さでした。
もっとも僕の中にある「黒沢健一の音楽」は、決して「楽しければいい」ではありえないのだけど、
先生を光源として浮かび上がってくる世界は、やはり特別なものなのです。パンダであろうと人間であろうと。

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:: やっくんブログに打ち上げ写真あり
:: HMV特設サイトによるライブレポ


■ Hanky Punky/CHABO feat. ハンキー・パンキー


> 毎日お暑いですが溶けていませんか?おぉです。
> シャ乱Qライブに出演決定なんですね!?なんか亜空間すぎて想像つかない…。
> 忍びハロヲタの私には、若い女の子が健ちゃんの音楽に触れる機会があるというのが
> 喜ばしい限りです。何かみじんでも感じ取ってくれれば…。


おぉさん、こんにちは。お返事が遅くなりすみません。
仕事が忙しく、更新が滞っている間にすっかり涼しくなってしまいましたね。
ゲストにハロプロ繋がりの面々が並ぶ中、先生のお名前はやはり少々異端であるように思います。
先生の亜空間殺法が武道館で炸裂する!・・・はず。出演時間はどれくらいになるんでしょうかね。
↓続き↓

> ひろニクルさんも、すざまじいヲタパワーを感じに行かれてみてはいかがでしょうか。
> 私は過去一度だけライブに行きましたが、あのパワーは言葉では言い表せない感じでした…。


僕は遠慮しておきます(笑)
もう体力も気力もめっきり衰弱し、ハイボルテージなノリにはついていけないのです。

> お久しぶり?です。埼玉のまなぞうです。
> ひろニクルさん、ハンキーのライブ当選のメールきましたか?
> いつ、どのように発表?気になって夜も眠れません(涙)
> こんなことでひろニクルさんにメールも失礼かもしれないのですが・・。
>
> 話は変わりますが伊東の花火大会は素晴らしいですよね。うちも毎年行っています。
> 素敵な写真をいつもありがとうございます。
> 今日は涼しいですが。。まだ暑い日が続くと思いますので気をつけてお過ごしください。


まなぞうさん、こんにちは。お返事が遅くなりすみません!
デコレ村の当選メールは18日の夜に送られてきました。まなぞうさんはいかがでしたか?
伊東の花火大会、打ち上げ場が何ヶ所もあるから途中でどこ観ていいかわからなくなります(笑)
あんなに贅沢な花火大会ですから、毎年わざわざ伊東まで足を運ぶのも全然苦になりませんよね。
来年、もし伊東市内のどこかで浴衣+カメラの僕たちとすれ違った際にはよろしくお願いします(笑)



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