:: びっくり日記

ロック・トリビアの泉

2003.09.18



本日は新宿ロフトプラスワンのCRTイベントに行ってきました。
毎月、音楽ライターの萩原健太さんが様々なテーマを取り上げて
お酒飲みながらトークしたり音楽聴いたりというイベントです。

仕事終わってから急いで会場に潜入(地下2階だからまさに潜入)。
大好きなブルース・スプリングスティーンがBGMで流れていて、早くもヒート・アップ!
いきなりモスコミュール飲みながら梅チャーハンを貪る僕(笑)

今月のテーマは「ロック・トリビアの泉」。最近流行りの、あの“へぇ~”ってやつです。
アンケートでお客さんから音楽ネタのトリビアを募って、それを健太さんが紹介する形で進行。
ゲストは尊敬する音楽評論家、湯浅学さん。そしてレギュラーとして「レココレ」編集長の寺田さん。
健太さんと寺田さんの間に挟まれた小柄な湯浅さんの姿に、某先生の挙動不審な姿がダブった(笑)

本日、一番最初に読まれたトリビアがこれ。

「細野晴臣のおじいちゃんはタイタニック号に乗っていた」

しーん。静まり返る客席。
そこで湯浅さんが冷静に言い放った一言、「それ、定説だよ」

わはははっ!! そこまで言わんでも(笑)
まぁ、僕でも知ってたくらいだから定説なのかなぁ。
その後も「そうなの?」「マジっすか、それ?」といった、タメになる音楽トリビアが数々紹介されました。
(いや、待て待て。トリビアっていうのは無駄な知識のことじゃなかったっけ!?)

で、CRTらしく3人の会話があちこちに脱線するんですけど、これがまた面白い。
うまく伝えられないのが残念なくらい。例えばこんなエピソードが。

稲垣潤一の取材に行って、あまりに話がつまらなくて寝ちゃった湯浅さん(笑)
周りのスタッフも寝てたそうです。どんなにつまらん話やねん。
佐野元春のインタビューに颯爽と向かった健太さん。
なぜか佐野さんのテンションが低かったらしくて、ボソボソ喋る元春。
「公園に少女が佇んでいたんだ・・・」みたいなことを延々と(笑)
それで、健太さんもね、ついウトウトと。大物を前にして肝が座っているというかなんというか。

CRTはトークだけではなく、素敵な音楽も聴けるイベントです。

今日かかった曲でインパクトのあったものは、ハワイの大物ミュージシャンらしいドン・フォー。
一般的に『ちょっと待って下さい』という邦題で有名な曲なんだけど、
「実はその邦題は正しくない!」と力説する健太さんが持参した原盤を見ると、

『ちょと待て下さい』

あとはねー、アーティスト名は忘れちゃったけど「便秘のブルース」。すごいよこの曲。
“ブルースは世の中の様々な痛みを歌うもの”とか宣言した後、
ウーンウーンってずーっとブルージーに唸ってるんだもん(笑)
で、間奏あけにこう絶叫するの。

「SPLA~SH!!」

僕がアンケートに書いたトリビアも紹介されて、なかなか好評でしたよー。

1. 光GENJIのステージ上は静かだったらしい。
2. 浜田省吾は年々ライブで曲のキーが下がっている。

特に、2。デビュー曲の“路地裏の少年”なんてオリジナルキーは「D」なのに、
いまや「C」まで下がってしまった(つまり1音下がった)ことを嘆く僕に、
健太さんはなんともやりきれないといった表情で間髪入れず言いました。

「ブライアン・ウィルソンなんて、もう三音半くらい下げてるよ~」

ごもっともでございます(笑)

他にも、「ビートルズアンソロジーDVD-BOX初回生産分の箱は、2ndプレスより数ミリ大きい」
といった類のコレクター心をくすぐるマニアックなトリビアや、
大槻ケンヂや大滝詠一さんから送られてきたトリビアが読まれたりしました。
さらには、湯浅さんがニュートンと誕生日が同じだったり寺田さんがポル・ポトと誕生日が同じだったりと、
本気で何の役にも立たないトリビアに「へぇ」と呟く、そんな楽しい夜を過ごしたのでした。

イベント終了後、健太さんとも少し立ち話させていただきまして。いやーもう健太さんホント素敵♪
ひとりニヤニヤしながら新宿の雑踏をかきわけ、家路についた僕なのでした。



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