:: びっくり日記

健'zを観るということ@in the city 2003

2003.10.02

冷夏の影響で、今年は不作。ひろりんの実家も農家なので心配です。
稲が立ってモミが出来ても、実が入っていない状態を「不稔(ふねん)」と言うそうです。

世の中にはなんと不稔のカバー曲が溢れ返っていることか。
しかもそれらが、そこそこヒットしてしまうという音楽シーンの現状。
あまりに安易なムーブメントに閉口することしきり。

巷に流れる凡百のカバーに欠如しているのは「勇気」じゃないかな。
カバーだからこそシンプルに試される自身の音楽的感性と実力。
それらをさらけだす「勇気」がないんじゃないかと思います。
「カバーだからテキトーに」という不誠実なアティテュードは、
オリジナルに対しての愛情と敬意の欠落を聴き手に透過されてしまうという恐ろしさがあります。

真正面から楽曲の核と向き合う健'zに、不鮮明な視点は一切なし。
実力はもとより、すべてをさらけだす勇気に溢れているんだ。
ま、そんなことは微塵も感じさせずサラリとプレイしてしまうけど。



今日は渋谷エッグサイトで、健'zの出演イベント。SET LISTは以下の通り。

01. I've Just Seen a Face /The Beatles
02. Diary /Bread
03. Sheila /Tommy loe
04. Vanilla Sky /Paul McCartney
05. My Baby Left Me /Elvis Presley
06. All I have to do is dream /Everly Brothers
07. Every Night /Paul McCartney
08. Surf's Up /The Beach Boys
09. This I Swear /The Skyliners

穏やかなメロディと細部まで神経が配られたサウンドが会場全体をふんわりと包み込んでいく雰囲気とか、
孤高の鋭さを放つ変幻自在の先生のボーカルは、curve509のライブとはまた違った幸福な味わい。

今日はスピーカーの近くで観てたんだけど、先生の声って決して“うるさく”ならないんだよね。
輪郭ははっきりしてるんだけど、まろやかで耳に優しい。
初披露された、Breadでのボーカルは白眉でした。息を抜きながらメロディをそっと“置いていく”感じ?
L⇔Rの“Lime Light”のDメロ「包まれても」の「も」みたいな。

その他もろもろについて、殴り書きしたメモからオートマティカルなスピードで箇条書き。

・今回のイベント、当初はcurve509で参加予定だったらしい。
・ギターの井澤さんが下北沢にてライブということで、健'zに。
・いよいよ健'zのCDが12月頭くらいに発売!! CDショップで買えます。
・現時点で判明してる収録曲は、“Vanilla Sky”と“Every Night”のみ。
・健一先生いわく「CDにトークは入っていません」。当たり前です。
・12月23日に健'zのクリスマスライブ@新宿ロフトプラスワン決定!
・“LAZY GIRL”と“ブルージーン”はJ-POPスタンダード(健太さん認定)
・先生は小林旭のモノマネが上手い。
・ナベツネに会って、卵を投げつけたい衝動にかられる健太さん。
・健太さん「私達の心はブライアンウィルソンのものです」。意味不明。
・“Surf's Up”では、やはり神が降臨していた。
・先生がつっこみを覚えた。以下、参照のこと。

健太:「例えば、原辰徳みたいなさぁ・・・」
健一:「また巨人ですかっ!」

健太:「健'zは実験的なんです。プログレですよ!」
健一:「違うと思いますよ」



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黒沢健一::健'z