:: びっくり日記

書評になにがわかる!?

2010.04.17



ジュンク堂池袋本店で開催されたトークセッション「書評になにがわかる!?」に参加してきました。
出演者は、作家の高橋源一郎氏(以下、タカハシさん)と音楽評論家の片山杜秀氏(以下、片山さん)。

イベント開始早々、タカハシさん本人より、Twitter実況OKとのお知らせがあり、
せっかくなので、あくまで自分用メモとしてポツポツつぶやいてみました(「tsudaる」技術はない!)
僕は高橋源一郎ファンだから、どうしてもタカハシさんの発言を採択することが多くなってしまうし、
そもそも発言者が誰なのか明記していなかったり、たぶん発言の真意も正確に読み取れていません。
しかし、同じ現場で同じ時間を共有していた記念として、ツイートはあえて原文ママ。赤字で注釈付けました。

+ + + + +

ジュンク堂なう
posted at 18:36:29

妻ニクルとベビニクルは先に帰宅。


混んでるね。春樹か
posted at 18:37:04
村上春樹「1Q84 book3」発売翌日。1Fレジカウンターには長蛇の列。


源一郎先生イベントは19時から。18時45分、先生会場入り。
posted at 18:48:25
控え室に入っていくタカハシさんの後姿が見えた。カリスマ書店員、田口さんもいる。


出演者からツイッター実況OK出たなう
posted at 19:07:36
僕の他にも何名かツイートしていた。


高橋源一郎先生、リュック膨らみすぎ。たくさん本が入ってる模様。
posted at 19:09:04
リュックの中から片山さんの著作が何冊も出てきた。
びっしりと挟まれた付箋の束に「本読みの達人」タカハシさんの一面が見えて大興奮。


華やかだった頃のLIBRO (過去形)
posted at 19:11:17
片山さんの異名は「本を目方で買う男」。
タカハシさんもリブロ文化が華やかな頃は、文字通り「目方」で本を買っていたそう。


イベント終了後、先生の本を買うとサインしてくれるらしい。もちろん著作はすでに持ってるのだが。悩む。
posted at 19:13:49
イベント中、ずっと悩んでいた。


クラシック専門誌は原稿料安い(片山)
posted at 19:21:14
著作「ぼくがしまうま語をしゃべった頃」の中で、タカハシさんは企業PR誌は原稿料が高いと言っていた。
資生堂が発刊している「花椿」に短篇を書き下ろしたばかりのタカハシさん。たしかに原稿料は高そうだ。いまも昔も。


クラシック、ジャズは「勉強」という感じがして離れた時期がある。(高橋)
posted at 19:32:21


片山さんの「音が聴こえない」レビューについて。つまり「このレコード買いたい!」と読者に思わせないレビュー。
posted at 19:34:07


クラシック音楽は斜陽産業でファンは保守的。しかしスタンダードが崩れるときに異分子が求められた。それが片山さん。このフレームは純文学における高橋源一郎の出現と似てる?
posted at 19:41:13


いまや細分化されすぎて「産業」として成り立たないクラシック音楽
posted at 19:48:27
「音楽」はまだまだ面白いが、「音楽産業」は斜陽。


岩波文庫の百冊、百科事典、レコード全集=教養主義(もうすでに崩壊している)。その昔、カラヤンコンサートに誘われても「そんなの聴きません」とアンチ教養主義の片山さん。いま思えば聴いときゃ良かった、と(笑)
posted at 19:53:37


帰るべきところを持たない故の、アイデンティティーの分散化。
posted at 20:08:04
アイデンティティーは複数持たないとダメ、とタカハシさん。


広島弁、関西弁、東京弁。ネイティブはなに?→活字です(高橋)
posted at 20:11:02
タカハシさんは尾道で生まれ、灘高に通い、41回もの引っ越しを重ね、現在は都内在住。


マイノリティーへの愛着。教養主義、権威主義、スタンダードに対してのアンチテーゼ。
posted at 20:13:25


巨人と近鉄はそんなに値打ちが違うのか?(片山)
posted at 20:14:19
片山さんは近鉄バファローズの熱心なファンだったらしい。
テレビ中継はなく、テレフォンサービスで途中経過を確認していたそう。マイノリティーへの愛着、は昔から変わらず。


村上春樹と高橋源一郎はそんなに値打ちが違うのか?(ひろニクル )
posted at 20:15:01
ねじまき鳥ひろニクル、なんてハンドルネームを掲げながら、
いまの僕にとっては「ハルキ」より「ゲンイチロウ」のほうが重要な作家になっている。


誰よりも早く面白いものを見つけて紹介したい、というのが書評を書くモチベーションのひとつ。(高橋)
posted at 20:20:04
面白いものを「断言する」というニュアンスだったかもしれない。
山田詠美との共著「顰蹙文学カフェ」の中でタカハシさんは、文芸評論家・江藤淳について、
「その作品の新しさを見つけたと思ったら、誰よりも先に、責任を持って断言する」点がすごいと述べている。


現代音楽はコンテキスト抜きで聴けるの?(高橋) いや、そういうわけでもない。注釈付きで楽しいものは注釈付きで聴けばいい(片山)
posted at 20:27:33
「現代音楽」の部分はそのまま「純文学」に置換することができる。


迷いに迷って本を買うのはやめました!やはりサインのために同じ 本を買うことはできませんでした。先生すみません。著作は全部買ってるんで今回は許して下さい!
posted at 20:43:17


ちなみにイベントスペースで販売されていたのは「13日間で名文~」と「ゴーストバスターズ」。宛名が入ること、一言でもお話しさせていただけること、少し悔いがあるといえばあるけれど、またチャンスはあるでしょう。
posted at 20:48:03


イベントでは、アイデンティティー分裂(分散)のくだりが一番面白かった。そして、もはや小島信夫の新作が読めなくなったいま、僕が帰依する作家は高橋源一郎しかいないのではないかという思いを強くした(信者ですね・笑)
posted at 20:58:47


帰宅なう
posted at 20:59:30



■ 恋の冒険小説/H2O


> ニクルさんごぶさたですー。おぉです。
> しろくまちゃんに思わず反応!
> イラスト見るだけでホットケーキが食べたくなりますよねーおっとよだれが。
> あの積み重なったのが異様にそそるんです。
> 私の実家も絵本がたくさんあって、小さい頃はよく丸暗記してました。
> 「これはのみのぴこ」という絵本の内容は、いまだに全部言えます。
> 我ながら子供の頃の記憶ってすごいと思いますよ(笑)
> ベビちゃんの脳内もものすごい勢いで細胞が活動してるんでしょうねぇー。
> 絵本を読むベビちゃんの後ろ姿に、小宇宙を感じます!!


おぉさん、お久しぶりです。小宇宙と書いてコスモと読む聖闘士星矢世代のひろニクルです。
そうそう、ホットケーキが本当においしそうなんですよね。あの出来上がりまでの工程図も。
しろくまちゃんとこぐまちゃんで仲良く食べて、食後にはきちんとお皿洗うのも偉いなー、と。
「これはのみのぴこ」は谷川俊太郎+和田誠ですか。今度書店に行ったら見てみますね。
刷り込みって神秘的なほどすごいんですよね。たくさん読み聞かせてあげたいと思います。



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