:: びっくり日記

貴ちゃんナイト vol.3

2012.02.11

黒沢健一2012年歌いはじめ、「貴ちゃんナイト vol.3」に行ってきました。

まずはオープニングで、オーガナイザーの中村貴子さんが登場。
しかし、まぁ、ホントにイメージ変わらず。ずっとかわいらしい方ですね。
この「貴ちゃんナイト」は元々貴子さんの番組のファン有志が始めたイベントだから、
「自分のことを貴ちゃんと呼ぶなんてイタイやつだなぁ」とは思わないでほしいと(笑)

本日の出演順は、THE ANDS→黒沢健一→GHEEEでした。先生の持ち時間は30分くらい?

THE ANDSのボーカル&ギター磯谷直史さんは健一先生と顔が似てるという理由で、
小学生の頃のあだ名は「L⇔R」だったらしいんですが、ステージ上のお姿を見ていると、
たしかに輪郭や頬のホクロなど似てるといえば似てるんだけど、磯谷さんは若干ミッチーっぽい。
終演後の先生との2ショット写真が公開されているので、どれだけ似てるか実際にご確認ください。

さて、THE ANDSが終わり、短い転換時間(なにせタカミネのギター1本だけ)の後、ハット姿の先生登場。
最小構成、まさに引き算の美しさである弾き語りライブは、おなじみ「リトル・ソング」からスタートです。

歌い終わるやいなや、「いやー今日はみなさんと“顔”が近いっすね!」と。
顔?(笑)…て思ったけどたしかに渋谷屋根裏はステージが低いので、Face to Faceな感じかも。
「何百年も前にデビューしてから、中村貴子さんの番組にそれこそ何百年にも渡って呼んでいただいて」と、
なぜか“何百年ボケ”を重ねてきた先生。まだキャリア20年なんだからそこはボケなくても大丈夫!(笑)

デビュー早々に貴子さんからもらったアドバイスが、「ギターの弦を張替えるときは気をつけろ」というもので、
なんでも貴子さん自身が張替え作業時に弦が切れて目に刺さってしまったことがあるらしい。ひええぇ…。
そのアドバイスに忠実に従った結果、先生はなるべくギターを顔から離して弦を替えるクセがついた、と。

そんなMCに続いて歌われた「MANY THINGS(仮)」は初めて聴く新曲。なんというキャッチーさ!
何回かギター間違ったような気がしますが、曲は止まらなかったし、とりあえず気のせいということにしましょう。
先生のハットがステージ床に落ちて、スタッフに光速で回収されてたのはこの曲のときでしたっけ?

3曲目「So What?」は、昨年のTOKYO-FMスタジオライブが初出で、
年末のカルカル公演でも歌われたそうです(※不参加だったので伝聞調)
僕はこの曲が好きすぎて、何度も繰り返しラジオの録音を聴き返しているのですが、
たぶん1曲の中で空気や風景が2回・3回と切り替わっていく曲が好きなんでしょうね僕は。

「赤と黒のブルース」は2010年のイバラキックスとグローブ座で歌われた憂いに満ちた曲。
初めて聴いたときは、たしかに良い曲だけどメロディが少しベタな気がして、らしくないと思っていたけど、
あらためて聴いてみると、憂いを含んで寂しげな響きのある先生の声が、詞や旋律と調和して最高です。

ここまで3曲連続で未音源化楽曲が演奏され、僕の心には「まさか…」という思いが去来したのですが、
さすがにこの時点では「まさか」が現実になるとは思いませんでした。そう、怒涛の黒沢健一新曲まつり!
イベントだからヒット曲で盛り上げていくぜー!というセオリーとは真逆の、むしろ挑発的ともいえるセットリスト。
いまの黒沢健一に必要なのは(と同時に僕が求めているのは)こういった果敢さだったのかもしれません。

これまた新曲の「陽炎」は、特にAメロの音符の連なり方などは厳然たるクロサワ印でありながら、
サビに入ると、村下孝蔵あたりが歌いそうな、どこか懐かしい歌謡曲テイストも立ち上がってくるメロディ。
太く温かい歌声に変容してきている近年の先生のボーカルとの親和性は抜群だと感じました。

「Rock'n Roll Band」は、2008年から「方舟」と共に歌い続けられている名曲中の名曲(ただし未発売・笑)
「ラジオが好きな、ロックバンドが好きな、ここに集まっているみなさんに捧げます」というような前置きもありつつ。

そして最後の曲は美しき小品「LOVE SONG」。以上セットリスト7曲中6曲が未リリース曲。先生攻めすぎ(笑)
ツイッターでフォロワーの方が「まるでニューアルバムを一足先に聴いたような」とおっしゃっていましたが、
まさに新作のレコ発ライブなのかと錯覚する勢いでした。新曲をライブで先出しする方法論、僕は好きですね。
すでにスタジオに入って色々作業しているそうですし、新しい音源が届けられる日はそう遠くないかもしれません。
期待せずに(?)期待しましょう!

さて、3組目の出演者GHEEEのアンコールが終わり、貴子さんが再びステージに登場します。
「職権濫用だよね」と言いながら、今夜限りのスペシャルバンド結成を呼びかけてくれたのだそう。
GHEEE近藤さんと健一先生のダブルボーカル、フカヌーの超絶ギター、その他凄腕メンバーで演奏されたのは、
な・な・なんと!L⇔Rの「NICE TO MEET YOU」!バンドサウンドでこの楽曲が聴けるなんて最高じゃないですか。
フロアもすごい盛り上がりだったし、ステージ袖の貴子さんが本当に楽しそうで。こちらも嬉しくなっちゃうくらい。
バンドの中で存分にダイナミズムを表現し、またオーディエンスとコール&レスポンスをする先生を観ていると、
ソロアコースティックも素晴らしいけど、バンドの楽しさにもまた目覚めてくれないかしらとチラリ思ってみたり(笑)

以上、簡単なレポですがお読みいただきありがとうございました。
次回3月のGACHIライブは欠席です。参加される方は存分に楽しんできてくださいねー。

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2012.2.11(Sat) @渋谷屋根裏
SETLIST
01. リトル・ソング
02. MANY THINGS (仮)
03. So What?
04. 赤と黒のブルース
05. 陽炎
06. Rock'n Roll Band
07. LOVE SONG
+
08. NICE TO MEET YOU (Special Band Session)



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