:: びっくり日記

七夕に出逢う

2007.07.07



吉祥寺の百年で、小島信夫「小銃」(集英社文庫)を発見。0.05秒で捕獲。ギャバンの蒸着並み。
あまりに嬉しいので会計時に店主にお礼を言うと、「気付いていただいて嬉しいです」と。

講談社文芸文庫から刊行中の短編集「殉教・微笑」と収録作品は半分以上かぶるんだけど、
この集英社文庫版「小銃」の最大の収穫は、なんといっても傑作短編「凧」が読めることに尽きます。
オリジナル版の「凧」は小島信夫の膨大な著作の中で最も入手が難しい一冊として知られていて、
ごく稀に古書店に出回ったとしても、平均相場はおそらく10万円は下らないという逸品。
とても手が届くような値段ではないので、気軽に文庫で読めるのは本当に嬉しいのです。
帰宅後、いてもたってもいられず、早速「凧」を読み終えてしまいました。ほとばしる小島節。最高。
こんなに面白い小説を書いた人なのに、絶版で読めない作品が多過ぎる!残念だし、とても悔しい。

僕は百年に来店する度に「コ」の棚のチェックは欠かしたことがありません。
そしておそらくこれからも欠かさないと思います。今後ともよろしくお願いします。


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