:: びっくり日記

夏目書店(目白)にて

2007.11.12

仕事が少し早めに終わったので、ブックオフ目白店に寄り道するも収穫ZERO。
小さいお店の割りにときどき奇跡的な掘り出し物もあるにはあるんだけど、
そもそもブックオフに純文学系在庫の拡充を期待すること自体に無理があるわけで。

以前から気になりつつも足を踏み入れることができなかった目白通りの古書店、夏目書店へ。
古色蒼然とした店構え、店の奥にデデンと座っている頑固そうな店主。これぞ古書店といった風情です。
あまり期待することなく、とりあえず文庫の棚をのらりくらりとチェック。

・・・うほっっ!!

森敦の「われ逝くもののごとく」(講談社文芸文庫)、江藤淳の絶版評論各種、カフカ各社文庫、
ドストエフスキー「地下室の手記」「白痴」、車谷長吉の直木賞作品「赤目四十八瀧心中未遂」など、
個人的にかなり気になる品揃え。その上、お値段も良心的じゃないですか。うれしーい。

まるでスパイラルライフの2人を組み合わせたかのような名前の車谷長吉ですが、
長吉の読み方は「ちょうきち」ではなく「ちょうきつ」なのです。くるまたにちょうきつ。
僕はいままで彼の作品に触れたことはなかったんだけど、先日「書店風雲録」という本を読んでいたら、
西武百貨店の社員として働きながら小説を書いていた頃の、車谷氏のエピソードが紹介されていて、
そのあまりの奇人・変人っぷりに俄然興味をひかれるようになったのでした。
書きかけの小説のことで頭がいっぱいになって、なんとズボンをはくのを忘れて出社。
しかも本人は昼休みまで気づかず、周りの誰も「ズボンは?」と指摘しなかったそうです(笑)

カフカを2冊購入(岩波文庫「カフカ寓話集」と角川文庫版「城」)して、今日のところはひとまず退散。
頑固そうな店主は、とても物腰が柔らかく、人のよさそうなおっちゃんでした。こりゃまた失礼しました。


■ This Song (Loud Cut)/黒沢健一


> インストアライブ3連発の発想はありませんでしたが、喜んで妄想しておきます(笑)
> ところで現在オフィシャルサイトでチケット先行受付してますよ~。


先行受付速報、どうもありがとうございました。すぐさまびっくり電話TOPを更新させていただきました。
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