:: びっくり日記

曽我部恵一 独り会2007

2007.01.21

曽我部さんの弾き語りライブに行ってきました。

チケットはもちろん即日完売。バンド出演よりも弾き語りのほうが圧倒的に激戦なんですよね。
ありがたいことにTAKE-Cくんからお誘いいただきまして、ライブ初めは最高の夜になりました。ありがとー!

しかしある程度予想していたこととはいえ、なんと3部構成で合計4時間、50曲!
普段から曽我部ファンを自称する僕ですが、ライブを観るのは久しぶり。
Charaと一緒に出演した逗子イベント(2005年8月)以来です。
あのときもかなり長時間のライブだったけど、さすがに4時間はやらなかった(笑)

ステージ上の曽我部さんと僕らの席(2列目でした)の間はわずか3mほどで、
ギターを弾きながらリズムを取っている足踏みの音が聞こえるほど。

弾き語りというスタイルであらためて気付かされる声量。これはすごかったです。
そしてギタープレイもなかなか味わいんですよね。無骨でゴリゴリしてて男っぽい。
「あじさい」ではあまりの猛々しいプレイに、ギターが壊れるかと思いました。

実は曽我部さんのソロアルバム、すべて聴いているわけではありません。
タイミングが合わなかったのか、「STRAWBERRY」「ラブレター」あたりは抜けてます。
だから今日初めて聴く曲も多かったんだけど、何の違和感もなく心から楽しめました。
「シモーヌ」と「吉祥寺」にはやられた!本当に良い曲。CD買おう。
サニーデイ&曽我部さん特集の「ミュージック・マガジン」2月号も買おう。

「曲が出来て出来てしょうがない。いつか止まるかと思ったけど止まらない」というMCも。
安打量産といえば巨人の篠塚と広島の正田耕三ですが(古すぎ?)、
まさに曽我部さんはいま名曲の量産体制に入っているわけですね。

本日のハイライトはなんといっても第2部でした。
1997年にリリースされたサニーデイ・サービスの名盤、「愛と笑いの夜」の完全再現ライブ!
去年、同じくサニーデイの「東京」が発売10周年ということで再現ライブがあったんだけど、
いやーまさかこんな年頭から「愛と笑いの夜」再現を目撃できるとは思いませんでした。

サニーデイの最高傑作といえば一般的には「東京」が挙げられることが多いけど、
僕にとってのベスト・アルバムは、ずーっと変わらず「愛と笑いの夜」なのです。
装飾を極限まで削ぎ落とした弾き語りというスタイルだからこそ、
サニーデイ・サービス然とした「半径5mの日常感」がストレートに伝わってきたように思います。

それにしてもサニーデイ時代の曲をこれだけ惜しげもなく披露されると、
ROCK IN JAPAN FES 2002 で曽我部さんが「サマー・ソルジャー」を歌い始めた瞬間の、
あの「うおぉぉぉぉー!」といった感動はさすがになくなってくるけど(笑)

名曲とはいつになっても新鮮だし、常に現在進行形の優れた音楽性を持っているものだけど、
ときに作者が「命」を吹き込んであげることも必要ではないかなぁと思ったりします。
サニーデイ時代の傑作をいま再演することに、果たして曽我部さんは何を思い実践したのでしょう。

ブライアン・ウィルソンはビーチ・ボーイズの曲をどんどんやったらいいし、
黒沢健一はL⇔Rの曲を、曽我部恵一はサニーデイの曲をガンガン歌えばいい。
誰がなんと言おうと、それらの楽曲を生み出したのは紛れもなくあなた方なのです。
僕たちリスナーはときにわがままで、通り過ぎた残像の中に理想を求めてしまいがちです。
しかしそれはあくまで聴き手側の問題であって、作り手側の問題ではありません。
作者本人に歌い続けてもらえる名曲は本当に幸せだなぁ、とライブを観ながら僕は思ったのでした。

本日の「曽我部恵一 独り会2007」は、個人的に100点満点のライブだったのですが、
一番好きなソロ曲「真昼のできごと」を演奏してくれたので、もう350点くらいあげちゃうね(笑)

で、ふと思ったんだけど、発売10周年という区切りで順次再現ライブを行うということであれば、
今年中に「サニーデイ・サービス」アルバムも全曲演奏される可能性あり?やばいよやばいよー。

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◇当日の曽我部さん日記
http://www.sokabekeiichi.com/s_diary/?mon=200701&day=22
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> >・Whenever You're On My Mind → LIME LIGHT
>
> おおお!!本当ですね!!(感激)
> マーシャル・クレンショーのベスト盤欲しいです。情報ありがとうございます♪
>
> あ。以前「Sights & Sounds of Summer」ネタでコメントした者です。ご無沙汰してました~。
> お役に立てたようで、嬉しいです(^^)


ご無沙汰しております。その節は大変お世話になりました。
マーシャル・クレンショウのベストは黒沢ミュージックとの関連性を抜きにしても、
とてつもなく純度の高いPOPSがめいっぱい収録されているので、心からおすすめです。
「Whenever You're On My Mind」と「Our Town」は、特に黒沢健一度が高いですね。・・・あれ?逆?(笑)
「LIME LIGHT」と「FAR EAST NETWORK」は、特にマーシャル・クレンショウ度が高いですね。



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音楽::曽我部恵一