:: びっくり日記

misola 2ndライブ

2008.10.12



七夕イベントでライブデビューを飾ったカバーユニット、misolaの2ndライブに行ってきました。
会場は下北沢ラ・カーニャ。2日連続で下北沢の地へ降り立つニクル夫妻。
シモキタ通い過ぎ。回数券買うべきか。いや、むしろ定期券欲しい。誰か下さい。

本日ご一緒させていただいたハリー堀田さんから、開演前にサイト6周年のお祝いをいただきました。
いつもすみません。ありがとうございます。これでしばらくは夢見心地で過ごせます(笑)
さらに、門外不出の「黒沢健一メモカぴあ専用アルバム」まで見せていただきました。
昨年の「年末歌い納め」と、今年の「TOUR without electricity」全種コンプリートされたもの。
僕は今年のメモカぴあは横浜公演のL版+2L判しか買ってなかったので、どれも新鮮でした。
後ろから覗き込んでいたmisolaのホンマさん(electra_electro.ボーカルのmuu.さん?)が、
写真の先生に萌えたのでしょうか、それとも全種購入しなかったことを後悔しているのでしょうか、
じたばた悶えていて可笑しかったです。自分のライブ前にこんなことしてて大丈夫なんですか?

本日のイベントは「FLIP SIDE of the music business」。あの山下スキルさんの主催イベントです。
出演者は、misola、mayuluca、秋山羊子の3組。
スキルさんのご挨拶の後、ホンマさん(ボーカル・女)と、ミズシマさん(ギター&ボーカル・男)による、
健'zチックなカバーユニット、misolaがトップバッターでステージに登場しました。

1曲目はB.J.トーマスの「雨にぬれても」。いきなりのバカラック・ナンバー。いいですねー。
ホンマさんのスイートな歌声と、ミズシマさんの細やかで雄弁なギターが気持ち良いです。
続いて、スキルさんからのリクエストというビーチ・ボーイズの「Surfer Girl」。
muu.さん・・・じゃなくて、ホンマさんの低い音域の響きが新鮮でした。
electra_electro.の楽曲だと高音キーが中心だから、サビのところで「ほほう」と思ったわけです。

ボブ・ディランコーナー。ホンマさんボーカルの「風に吹かれて」。これは出色の出来。
途中でミズシマさんがハーモニーを重ねると、もはやこれは純然たるmisolaバージョンです。
そして、ミズシマさんのボーカルで「ラヴ・マイナス・ゼロ」。
それにしてもミズシマさんは歌も大変お上手です。粗野な成分とナイーヴさが同居している。

デビューから活動休止までポップ・バンドとしての機能が低下することは一切なかったL⇔Rだが、あまりにその器が大きくなりすぎた。換言すれば「どんな音であってもL⇔R」といった状況が成立してしまっていた。だからこそ"アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック"のような実験性ですら、L⇔Rというイメージの中に飲み込まれてしまったのである。黒沢健一がL⇔Rという場でリアルな個人を表現することは、すでに困難になっていた。このしっとりと歌われる叙情的な名曲からは、L⇔Rというレッテルを思慮深く退け、自己の内側を透明な視線で見つめた"黒沢健一"という一人のミュージシャンの姿が、強烈に浮き出している。

と、かつてひろニクルさんがダラダラと語った、黒沢健一の「Mad Man Across The Water」。
前回の「Keep The Circle Turning」に続き、なんと今回misolaが選んだ黒沢カバーはこの曲でした。
しかも、プロモ盤「Kurosawa Kenichi Sampler II」のみ収録の英語バージョン。渋すぎる!(笑)

「That Lucky Old Sun」ではイントロからボーカルに入れずやり直し。隣のホンマさんも思わず「おっ」。
そして、最後は前回ライブでも披露されたビートルズの「Drive My Car」。あのミネコバージョンです。

ディランを歌うミズシマさんも、黒沢健一を歌うホンマさんも、とてもチャーミングで魅力的でした。
それは、ミュージシャン個人の意識の中にできるだけ深く入り込もうとしているから。
そして、光に照らされた世界をそのまま眺める眼差しがあるから。 カバーとは本来こうあるべきなのです。

もちろんelectra_electro.も最高だけど、並行してmisolaの活動も続けてほしいと切に願います。

+ + + + +

2008.10.12(sun)
misola @下北沢ラ・カーニャ

▽SETLIST
01. Raindrops Keep Fallin' On My Head / B.J.Thomas
02. Surfer Girl / The Beach Boys
03. Blowin' in the Wind / Bob Dylan
04. Love Minus Zero/No Limit / Bob Dylan
05. Mad Man Across The Water(English Version) / 黒沢健一
06. That Lucky Old Sun / Traditional、Frankie Laine、Frank Sinatra、Brian Wilson、etc
07. Drive My Car / The Beatles(嶺川貴子バージョンで)


■ Mad Man Across The Water(English Version)/misola


> 6周年おめでとうございます。sproutです。
> 私の黒沢健一情報も98%はこちらのお世話になっております。
> ニュースのリンクは興奮に震える手でクリックさせていただいてますが、
> エル・アールSHM再発のおりには気を鎮めて両手クリックさせていただく所存です。
> いつも本当にありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。


sproutさん、こちらこそいつもお世話になっております。
おぉ、なんと98%!それはもう管理人冥利に尽きますね。しかし残りの2%が気になります(笑)
両手クリックというのは古来より日本に伝わる伝統的な生活文化の一形態ですが、
まさに近い将来訪れるであろうエル・アールCD再発という歴史的瞬間に相応しいと思いますね。
それでは、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

> これSHM-CDは抜きにしても同時期に出すって事は全作多少音は整えてくれるのかな?
> 音量とか、尾崎のボックスの悪夢があるから迂闊に手が出せないんだけど。


どうなんでしょうねー。なんとなくポリスターはマスターを弄らないような気がしております。
特にリマスタリングという明記がなければ、RECレベル統一という工程すら省力化しそうな予感(笑)
SHM-CDは焼き付ける「素材」が違うだけですし。まぁ、これは買ってみないとわかりませんね。
リイシューの割にお値段が高めなので、ひょっとして嬉しい"プラスアルファ"がある・・・かも?



メッセージはお気軽にどうぞ。

音楽::electra_electro.