:: びっくり日記

シャ乱Q20周年記念ライブ

2008.12.06

まさかまさかの一日。とんでもなく幸せな一日だったような気がします。

ライブ前、僕と妻ニクルとmuu.さんで新宿の某カフェにてランチデート。
2人とも水玉+おだんご頭でかわいい。僕だけ仲間はずれじゃないか。
それぞれパスタセットを注文、食後に3人でひとつのタルトをつつく(笑)
店内BGMにブライアン・ウィルソンの「Good Kind Of Love」が流れ、
あと数時間後に逢うこととなる健一先生に、三者三様の思いを馳せるのでした。



都営地下鉄新宿線で九段下へ移動しました。
入場列が長すぎて開演時間が過ぎても武道館の中に入れません。ようやく2Fの座席に着くと、

超真上!(ほとんどてっぺん)
超真横!(ほとんどスクリーン見えない)

まぁ、先生の歌声が聴けるのならば座席なんてどこでもよし。

高橋克典、FUJIWARA、GAKU-MC。ゲストが次々と登場し、シャ乱Qとセッションしては去っていきます。
そして、つんく以外のメンバーがいったん撤収して、サポートバンドがひとりひとり紹介されます。
その後、つんくのビートルズカバーアルバムから健一先生がゲスト参加した「HELP!」が会場内に流れると、
いよいよ我らが黒沢健一先生が颯爽とステージに登場しました。意外と声援が多かったですよ(笑)
服装は白シャツに細身の黒ネクタイ+黒ジャケット。今年のツアー時と同じような服装でしたっけ?
(なにぶん座席が座席なので細かい表情や服装うんぬんまでは把握できないのです。ご了承下さい)
ちなみにつんくが先生をステージに呼び入れるときは「L⇔Rの黒沢健一くん」と紹介していたし、
スクリーン上のテロップも同様に「L⇔R」表記でしたね。

「おめでとうございます、20周年!」と先生は登場するなり、つんくにお祝いの言葉。
シャ乱QがL⇔Rの渋公に行ったというエピソードあり(上京物語の頃って言ってたからEQUINOXツアー?)
また、テレビの歌番組で共演した後、シャ乱Qのメロディーが頭の中をグルグル回ってしまう健一先生は、
どうしてこんなにキャッチーな曲が作れるんだろうと思いながら、帰りの車中で曲を聴いていたのだそう。

8年前にビートルズのカバーアルバムを出したときに参加してもらったという話があって、
つんくに対して「ひとつお願いがあるんですが・・・」と語りかける先生。
「なんですか?」「この曲、12年ぶりに歌うんです。心細いんでぜひコーラスして下さい」
その言葉を聞いたつんくは思わず一言。

「12年も歌ってなかった曲をシャ乱Qのコンサートで歌っていいのか?(笑)」

12年ぶり、という先生の言葉に僕の身体はビクッと反応してしまいました。
まさかまさかついに「あの曲」が?いや待て落ち着いてよく考えるんだオレ。

出ました、ノッキン。
KNOCKIN' ON YOUR DOOR!

天才が生み出したエヴァーグリーンな名曲の帰還に、僕は激しく心が揺り動かされました。
まさか武道館に再びこの曲が響き渡ることになろうとは、いったい誰が予想したでしょうか。
ひょっとして健一先生本人さえこんな展開になることは想定していなかったのかもしれません。

いまさら「L⇔Rのメンバーがいれば」なんて屋上屋を架すようなことは言うファンはいないでしょう。
ではこの曲が今回のイベントのセットリストとして選ばれたのはなぜでしょうか。つんくの推薦?
もちろん、フェイマスな大ヒット曲だからという理由が第一にあったであろうことは否定しません。
しかし、本心では「歌いたくない」と思う曲を先生が不承不承歌うことなどありえません。
それは黒沢健一を愛するファンであれば誰もがよく知っていることです。
どんなに親友のお祝いライブという場であったとしても、その信念は100%揺るがないと思います。
つまり、昨年の年末歌い納めライブから今年の弾き語り全国ツアーを成功させたことにより、
束ねられた過去が未来と響きあう瞬間のダイナミズムに黒沢健一本人が気付いてしまったのです。
なによりも、ステージでノッキンを瑞々しく歌い上げる先生の満面の笑顔がそれを証明していました。

「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」は、ついに正しく「解禁」されたのです。

発売から13年以上経つ曲だけど、現在の音楽シーンの中にあっても訴求可能な強度を持っています。
ファンのひいき目で言っているのではありません。名曲とは本来こうでなくちゃいけません。
僕はL⇔Rのライブは未経験なので、初めてあの「ノック」の振り付けをしました(振付指導:妻ニクル)

「すげー久しぶりに歌った!」

健一先生はそのままステージ上に残り、つんくが「もうひとり紹介します」と言って、KANが登場!
ジョン・レノンのコスプレしてる(笑)。 通訳がいちいちMCを訳していて爆笑。曲カウントまで翻訳。
歌い出された曲はビートルズのカバーで「NOWHEWE MAN」。ひとりぼっちのあいつ、です。
先生がこの曲を歌ったのは、curve509が出演した「Live Speakers@東京」が最後でしょうか。
Scudelia Electroのステージに先生がゲストで登場して、石田・黒沢・トーベンのトリプルボーカル。
なんと今回はつんく・黒沢・KANのトリプルです。色々な意味でとんでもない3ショットです。感慨深し。

セッティングする間、3者MC。それぞれデビュー時に事務所を決めた「決め手」についての話。
そして国民的ポップソング(異論はないと思う)である「愛は勝つ」。健一先生はコーラスに専念です。
それにしてもかなり複雑なコーラスパートをこなしてらっしゃいました。聴き応えありました。

ここでようやくKANと一緒に健一先生も退場。もう僕はあまりの感激でおなかいっぱいです。
それにしても、ここまでのゲストはそれぞれ1曲歌ってあっさり退場していたことを考えれば、
ノッキンを歌い終えた先生がすぐにステージを降りたって全然おかしくないわけですよね。
でも、先生を最強のコーラス職人としてステージに残し、KANと共演させるという極上の展開が、
つんくの計らいであったのならば、やはり僕たちは彼に心から感謝しなくてはならないでしょう。

+ + + + +

森高千里は自らキーボードを弾きながら名曲「渡良瀬橋」を披露してくれました。
本格的に歌うのは9年ぶりくらいとのことですが、ほとんどブランクを感じさせないのはすごいですね。
誰もを納得させる現役感というか、もはやしっかりきちんと、あの頃のままの「渡良瀬橋」でした。

歌が終わると、シャ乱Qたいせい(いつのまに"たいせー"から改名したんだろう)と森高2人だけのMC。
「森高さんの数ある代表曲の中で、先ほど出演していただいた黒沢さんが作った曲があるんですよね」

うわーうわーこの展開ってもしかして・・・!!

あわあわしているうちに、黒シャツに着替えた先生が武道館のステージに再登場。ありえません。
まさかまさかの「気分爽快」共演。今日は武道館でいったい何が起きているんでしょう。地殻変動?
「一緒にステージに立つのは初めて」と森高。健一先生は「共演させていただけて光栄です」と。
先生の美しすぎる、あまりに美しすぎる「♪あーしーたー」コーラスが楽曲を見事に躍動させます。

黒沢健一というミュージシャンにとって、このイベントは決してアウェイじゃなかったんだ。
健一先生の出演シーンがすべてオンエアされるかどうかはもちろんわからないけれど、
今月12日のオンエアのためだけにWOWOWに加入する価値は充分あると思いました。

上京物語、いいわけ、My Babeなど、ヒット曲中心のシャ乱Qの王道ステージも楽しかったです。
「シングルベッド」もいいけど、とりわけ「パワーソング」は珠玉の名曲だと思います。


会場外、物販の横に掲示されていた先生の直筆お祝いメッセージ。

シャ乱Q20周年おめでとう!!
これからも唯一無二な存在感でロックしていって下さい!!
お互い頑張ろうぜ!!

Kenichi Kurosawa (※判読不能)

+ + + + +

シャ乱Q結成20周年記念プロジェクト
「感謝!ハタチのシャ乱Q みんなでお祝いスペシャル日本武道館フェスティバル!~長いよ~」
▽黒沢健一出演分SETLIST

01. KNOCKIN' ON YOUR DOOR (with つんく)
02. NOWHERE MAN (with KAN+つんく)
03. 愛は勝つ (with KAN+つんく)
04. 気分爽快 (with 森高千里+たいせい)


■ KNOCKIN' ON YOUR DOOR/L⇔R


> ひろニクルさん、こんばんは。山口のしろくまと申します。
> つんくさんの11/30のブログを読んで、何気に今日(12/3)のところをポチっとしたら、
> 健一先生再び登場!!!です。これはお知らせしなければっっと慌てて書いています。
> アルバムにライブにブログ更新と先生情報が一気になだれこんできて、それでなくても慌てています。
> 福岡・・・来てほしい・・・
> あわよくば、ダーツがちょっとズレて山口にささってくれたら・・・それはかなり難しそうです。。。
> ひろニクルさんのサイトは先生の貴重な“情報源”です!いつもありがとうございます。


こんばんは、しろくまさん。三度目ましてですかね?ブログ更新情報ありがとうございました。
僕ひとりでは当然すべての情報を網羅することなんてできませんから、情報のご提供は非常に助かります。
しばらく先生公式サイトの更新がなかったので「嵐の前の静けさ」のような嫌な予感はしていたんですが、
まぁ、動き出すときはドカドカ派手なくらいがちょうどいいのかもしれません。情報整理は大変ですけど。
福岡と山口は隣県ですから、少し手元が狂えばダーツが刺さる可能性は充分にあるんじゃないでしょうか。
健一先生は射的の腕前はプロ級ですが、ダーツのほうはまるっきり未知数ですからね(笑)



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