:: びっくり日記

ハンキー・パンキー トーク&撮影会

2009.04.18



ついにこの日がやってきました!ハンキー・パンキーのインストアイベント@タワレコ新宿店です。
デコレ村ライブで暴言を連発して桜塚やっくんに「ガラ悪すぎ」とたしなめられたCHABOさんがゲスト。
まさかとは思っていたけど、黒沢兄弟、いきなりパンダで登場!どことなく2人とも達観した表情です。
ステージ上には脚の長いスツールが用意されていたんだけど、着ぐるみだからとにかく座りにくそう…。
そしてパンダの手は指抜きされていないミトン状態のため、マイクの位置を変えられずにもがく先生…。

CHABOさんも早々とステージに呼び入れられました。さすがに亀の甲羅は背負ってなかった(笑)
ステージ上のパンダ兄弟の姿を見てクルっと180度転回、そのまま帰ろうとするナイスリアクション!
秀樹くんが先輩にセンターを譲ろうと席を立つも(律儀だ)、CHABOさんは「まぁまぁ」と大人の対応、
最終的に座り位置はステージ向かって左から健一ハンキー、秀樹パンキー、CHABOさんとなりました。

イベント中、ストローを刺したペットボトルの水がテーブルの上に置かれていたんだけど、
それを倒さないよう両手で抱えるようにして飲むパンダの所作があまりにもかわいいので、
トーク内容と無関係なタイミングでお客さんのクスクス笑いが起こる場面も。あれは反則(笑)
マイクの位置がやっぱり遠いのか、先生は途中でほとんどスツール使わず立ち上がって前のめり。

各々が自宅から持参したおすすめ洋楽CDを紹介していくという流れでイベントは進行していきます。
紹介されたCDを中心に記憶の糸をたぐり寄せてレポしますので、抜け・勘違いなどあるかもしれません。

Five Live / The Yardbirds

まずは健一先生のおすすめCDから。出ましたヤードバーズのファイブ・ライブ!
在籍していたエリック・クラプトンの話をモロモロと。クラプトンは水戸に来たことがあるらしい。
この「Five Live」のアナログ盤について「一時期すごく高くなかった?」とCHABOさん。
「2万円くらいしてましたね」と先生の回答。その高騰っぷりはおそらくBLUE COLUMBIAラベルですか?
そして、あまりにふざけた値段の高さにCHABOさんは当時「本気で万引きしようと思った」そうです(笑)
ようやくこのレコードを手に入れた先生は「おい、誰がクラプトンかわかるか?」というように、
秀樹くんとクイズを出し合ったりしていたらしいです。そういうわけで友達はいなかったらしい(笑)
アルバムから「Good Morning, Little Schoolgirl」を聴きました。テキトーなコーラスが良い、と先生。

Bluesbreakers with Eric Clapton / John Mayall & the Blues Breakers

続いて秀樹くん。ヤードバーズからクラプトンつながりで、出ましたジョン・メイオール!超名盤!
クラプトン=ティアーズ・イン・ヘブンという世間一般のイメージに違和感を表明する壇上の3人。
秀樹くんにとって、CHABOさんのイメージはこの作品のクラプトンに近いものだったらしい。
ハンキー・パンキーのレコーディングで繰り広げられた、秀樹くん×CHABOさんの熱いギターバトル。
黒沢秀樹=リバプールから来たギタリスト疑惑。「すごい良いもの持ってる」とCHABOさんも大絶賛。
アルバムから「Hideaway」(フレディ・キングのヒット曲)を聴きながら「たしかにチャボさんっぽい」と先生。
その言葉に対して、CHABOさんいわく「エリックは俺を参考にしてる」だって(笑)

Beatles for Sale / The Beatles

ベタだけど、と言ってビートルズの「フォー・セール」を持ち出すCHABOさん。
ジョージが歌っている「Everybody's Trying to Be My Baby」を聴きました。
「ギターはグレッチかな?」というCHABOさんの問いかけに、
「グレッチです」と声を揃えて即答する黒沢兄弟さすがです(笑)

健一先生:邦題がなぜか「みんないい娘」(笑)
CHABOさん:「This Boy」の邦題は「こいつ」。
健一先生:ハンブル・パイに「あいつ」って曲もありますよ。
CHABOさん:「どいつ」って曲はないの?

ちょうど一巡したところでハンパンミニアルバムのジャケ制作秘話。
「In touch with Hanky Panky」はご存知のとおりピーター&ゴードンのパロディなんだけど、
最初はパンダ以外の部分を全部同じに作ったそうで、いま以上にそっくりジャケだったらしい。
それを見たユニバーサルミュージックは「EMIからクレームがくる!回収される!」と騒然(笑)
最終的には、ベンチャーズなどの60'sのレコードには星空を使ったジャケが多いからという理由で、
背景を星空に変更して無事に発売に至ったそうです。回収前に買い占めねば!(回収されません)

Face To Face / The Kinks

というわけで、ここから2巡目に突入。健一先生のおすすめ2枚目はキンクスの「Face To Face」です。
先生が持参したCDは紙ジャケ盤(すでに廃盤)だったんだけど、薄くて持ちにくそうでしたね(笑)
アルバムトータルとして非常に完成度が高いということで、ブリティッシュ入門にもおすすめの1枚とのこと。
紙ジャケと相性の悪いパンダが選んだ曲は「I'll Remember」。異口同音にギターの音がすごい、と。
たしかにキンキンとした金属的な音がかっこいい!まさかブライアン・メイのようにコイン弾きだったりして。
ちなみに今日のイベントで紹介された6枚の中で、僕はこの「Face To Face」だけCD持ってなくて、
こりゃいかん買わなきゃーと思って帰りにディスクユニオンに行ってみたけど、残念ながら見つからず。
ていうか、タワレコにいたんだからその場で新品買って帰れよって話ですね(笑)

Hums of the Lovin' Spoonful / The Lovin' Spoonful

秀樹くんのおすすめ2枚目は、出ましたラヴィン・スプーンフルの「Hums of the Lovin' Spoonful」!
「Coconut Grove」が収録されているこのアルバム、秀樹くんはなぜか複数枚持っているとのこと。
今日持ってきたCDもケース開けてみたら中身がなかったそうで、なるほど増殖していくわけだ(笑)
"CHABOさんに弾いてもらいたい曲"という視点から、兄弟で「Coconut Grove」を選んだそうですが、
さすがのCHABOさんもその渋い選曲センスに「君たちホンモノだ」と感心することしきり。
スタジオでは、黒沢兄弟に「良くないです。もう1回」とダメ出しされそうで緊張したらしいです(笑)
どうでもいいけど、Amazonでこのアルバムのリマスター輸入盤が784円って爆安じゃないですか?
他のオリジナルアルバムも全部同じ値段。僕の持ってるのは音良くないから、まとめて買い直そうかなぁ。

Music From Big Pink / The Band

英国モノのセレクトが多かった中、最後にCHABOさんが選んだのは米国の(カナダの)ザ・バンド!
もちろん60年代におけるビートルズ、ストーンズからのファーストインパクトが大きかったけれど、
その後、ウッドストックなど米国ロックに強く惹かれる時期もあったと熱く語るCHABOさん。
アルバム裏ジャケに写るピンク色の家「ビッグ・ピンク」に行ったときのお話もありました。
ロックファンの聖地であるこのウッドストックの伝説的借家には、やっぱり黒沢兄弟も訪問済。
「私有地で立入禁止なんですよ」と話す先生ですが、CHABOさんのときは家主自ら中に迎え入れてくれたらしい。
名盤の誉れ高き「Music From Big Pink」を初めて聴いたとき、健一先生は正直その良さがわからなかったそう。
地味なサウンド、妙なリズム感のドラム。歌も決して上手くないし歌詞も難解(でもいまではフェイバリット)
でもCHABOさんの場合は、結構すんなりとその作品の素晴らしさを共有できたというのは、実に興味深いところ。
作品に触れた「時代」よりも、当人の「年齢」が作品へのアプローチ感覚の違いとして表れるのかもしれません。

最後に3人からそれぞれコメントがあってトークセッションは終了です。

まずハンキーこと健一先生コメント要旨。洋楽マニアからスタートした音楽人生。
憧れのミュージシャン、ルーツに近づきたいという純粋な気持ちが音楽を続ける原動力にもなっている。
少し古臭いかもしれないけど、60年代70年代の音楽に親しんでみると音楽生活がもっと楽しくなるはず。

次にパンキーこと秀樹くんコメント要旨。
今日紹介したCD、もし持っていないのなら1枚だけでもいいんで買って下さい。
そして聴き込んで自分のものにしてもらえれば、僕たちも着ぐるみを着た甲斐があるというものです。
音楽を愛して下さい。

そしてゲストのCHABOさんコメント要旨。
ミニアルバムのライナーノーツを書かせてもらった。兄弟パンダとは年齢とか関係なく音楽で通じ合える。
みんなもゴキゲンなCDをたくさんタワーで買ってくれぃ、と最後にインストアイベントらしくしっかり販促。

ここでいったんパンダは控室へ。椅子やテーブルを撤収していよいよ撮影会スタートです。
ファン5~6人ずつ、30秒くらいの持ち時間で入れ替わりながら、ステージ上の兄弟パンダを撮影していきます。
兄弟で戦隊ヒーローよろしく決めポーズをとったり、突然、謎のダンスを踊りはじめる先生。ブレるって(笑)
動的な健一先生をFocusできないファンの「う、動かないでー!」という悲痛な叫び声が聞こえた気もします。
でもなぁ、被写体であるパンダの気持ちを忖度すれば、直立不動で撮られるのはかなりしんどいことだろうし、
もはや完全に開き直って、営業スマイル&おどけたポーズで"ピエロ"になりきらなきゃやってられないというか、
一瞬でも「黒沢健一」「黒沢秀樹」に戻ると、気恥ずかしくなっちゃうのかもしれませんね(笑)

枚数制限はなさそうだったので、僕は連写機能を駆使して「下手な鉄砲/数撃ちゃ当たる」作戦を採用することに。
現ケータイを購入してから初めて使う機能でしたが、どうやら1秒おきに5回連続シャッターが自動で切れるようで、
あっというまの持ち時間の中、なんとか合計10枚の画像撮影に成功しました。大きさは640*480のややデカサイズ。
写真を並べて順番に動かすとまるでパラパラマンガのようで楽しいです。最高の癒しアイテムになりました(笑)

お客さん全員の撮影会が終わり、最後にスタッフのみなさんの撮影タイムです。
BGMで流れている「SUPER SONIC BOY」を口パクで熱唱するハンキー・パンキー。エアーパンダ!


■ Hanky Panky/ハンキー・パンキー


> ネットカフェからこんにちは!快活CLUBってなかなかいいかも‥^^
>
> Focusレビュー素晴らしいですね。プロのライターなのかなと思いました。深い愛を感じますね。
> ツアーはなんとかイベントも含めて全制覇することができました。
> 周りの人たちに協力してもらい(迷惑かけまくったとも言う‥)
> まぁいろいろありましたが‥行ける時に行っとこうという気持ちで強行突破したような感じです。
> どのライブも、それぞれの良さがあって楽しかったです。仙台の指定席付きライブも忘れられないなー(笑)


ひえぇぇぇ!ネットカフェであんなにグダグダ長すぎるレビューを読まれたのですか!(笑)
ネットカフェは時間制なのでもったいないですよー。あれはオフライン推奨の長さです。読みにくいし。
でも嬉しいです。ありがとうございます。プロのライターではありませんが、深い愛はあるかもしれません。
そうそう、今回のツアーで「椅子アリ」は仙台公演だけだったんですよね。たしかに開演待ちは楽ですけどね。
でもやっぱりライブが盛り上がってくると椅子は邪魔になってしまうのが世の常。ツアー全制覇お疲れ様でした!

> 早くDVD手にしたいです。思い出をちゃんと形にして残しておきたいですよね。 
> SHM-CDはとりあえず1枚注文しました。音の違いとか元々分かるタイプではないので悩みましたが‥
> 発売されると(しかも初回限定)買わずにいられないもんですよね。次から次へと出費が大変ですけど(汗)
>
> NHKでは、ひろニクルさんのサングラスアクセがラブリーでしたね♪奥様のチョイスですか?


DVD楽しみですねー。収録内容がどうであれ、歌う黒沢健一がパッケージされるのですから贅沢は言えません。
僕は普通に「箱」そのものも気になってるんですよね。きっと下山さんなら会心のものを作ってくれるはず!
SHM-CD届きましたか?とりあえず「黒沢音源はすべて買う」僕ですが、たしかにお財布はフワフワ軽くなるー。
先日のNHK観覧では通路での立ち話にて失礼しました。あのアクセはサングラスじゃなくてメガネです(笑)

> 赤ちゃん順調そうですね^^
> 私の姉(同じく8月出産予定)もだいぶ妊婦らしくなってきましたよ。もうお腹蹴ってるのか聞いてみよう。
> ホントにこの中にいるんだ!って実感して感動して嬉しくなったことを私も思い出しました。
> 妊娠中って大変だけど、貴重な日々で楽しくて幸せですよね♪
>
> 姉は体重増加をすごく気にしてたな~。私も後期にドカンと来ましたからねぇ‥。
> スナック菓子が止められなくて、ちょっと言えないくらい恐ろしい増加っぷりでした(笑)
> 男の子か女の子か楽しみですねー! 
>
> では、今週はハンパンイベントにFocusを当てていきたいと思いまーす!


人が人を生むってすごいことだ、と。いまさらながらベビニクルキックを体験してあらためて実感する次第。
おっしゃるとおり、こうやって過ごす日々もとても貴重で幸せな体験だよなぁ、とひしひし感じております。
たしかに体重管理はついつい杜撰になってしまいがちでしょうから、常に意識しておく必要がありますね。
ぜひお姉さんも元気なお子様を!あ、ケータイカメラは動く兄弟パンダにバッチリFocus合いましたか?(笑)

> いやー
> またまたおみごとな楽曲解説と文章表現においてひろニクルさんの右にも左にも出る人はいないでしょう。
> 本業は音楽評論家ですか?そうじゃなかったらここまで書けませんって!
> 黒沢健一さんも絶対チェックしてること間違いないです。ドキドキしながらね。
> だって作り手としては聴き手にどのように捉えられているか気になるものだと思うから。
> なんだかびっくりをこっそり覗く健ちゃんを妄想してしまいますね。。。。。


この程度のボリュームで執筆に2週間もかかっているのですから、仮にプロならとっくに廃業です(笑)
過分なるお褒めのお言葉ありがとうございます。遅筆ですがハンパンへの思いの丈をすべて書き殴りました。
貧しい作物をサイトに産み出し続けている僕の行為は、同時に「片恋に身を焦がすこと」に他なりません。
先生のブックマークには、おそらく海外のレコード通販サイトしか登録されていないと思いますよー(笑)



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黒沢健一::黒沢健一