:: びっくり日記

ひねくれポップの殿堂XTCについてダラダラ語る

2009.10.01

そういえば少し前の日記に「最近はXTC漬け」と書いたような気がするのですが、
これを「エクスタシー漬け」と読むと、このご時世、あらぬ誤解を受けそうですね(笑)
ま、こちらのXTCは中毒性が高いので、6日間逃亡したくらいじゃ身体から抜けませんが。

僕にとって永遠の「3大ひねくれポップ」とは10cc、SPARKS、XTCですが、最近はXTCをよく聴いています。
ブーム再燃の発端となったのは先月のこと。出生届を区役所に提出した帰りにディスクユニオンに立ち寄り、
あまりにもあんまりな値段で投げ売りされていた彼らのアルバム「Homespun」を買ったことがきっかけです。
「Apple Venus」の丸ごとデモ・トラック集である「Homespun」は、ある意味"副産物的"なアルバムですが、
じっくり聴くと、「Apple Venus」に収録されたバージョンよりも良いんじゃないかと思える曲もあって興味深いですね。

正直に言って僕はそれほど熱心なXTCリスナーではありませんでした。
全タイトルが紙ジャケで再発されたときも、「Black Sea」「English Settlement」の2枚しか買いませんでした。
福岡出張のときに、天神地下街の中古CDショップ(ボーダーラインだったかな?)で買った4枚組のCD-BOX、
「Transistor Blast:The Best Of The BBC Sessions」に収録されている曲しか、初期音源は知りません。

そんな残念なリスナーの僕なりに彼らの音楽の魅力を考えると、メロディーの美しさやひねくれ具合はもちろん、
従来の感覚が破壊されるような才気あふれる「リフ」がすごいんじゃないかと。アンディもコリンも一流のリフメーカー。
"Living through Another Cuba"や"Jason and the Argonauts"や"Making Plans for Nigel"などなど、
何度も繰り返して聴きたくなる名曲には、必ず素晴らしいリフが出現するんですよね。

しかし、XTCは他人におすすめしたいときに非常に悩ましいバンドでもあります。
一般的に名盤とされるのは中期の代表作「Black Sea」「English Settlement」あたりだと思うんですが、
かなりクセの強い作品なので、人によってはしっとりとした「Apple Venus」のほうが聴きやすいるかもしれないし、
またある人によっては、初期のパンキッシュでニューウェイブで前のめりな曲調を好む人もいるかもしれないし、
まぁ、どのオリジナル・アルバムにも代表曲・重要曲は収録されているものの、いまいち決め手に欠けるというか・・・。
「English Settlement」や「Oranges & Lemons」は、もっとコンパクトならおすすめしやすい作品なんですが。

じゃあ、困ったときのベスト盤ではどうかと思うんだけど、これまたあまりピンとくるものがない(笑)
もう廃盤になっちゃったけど、東芝EMIから発売された「THE GREATEST」っていう日本限定のベスト盤は、
シングルB面でしか聴けなかった貴重なライブ・バージョンが多数収録されていて、これは好企画盤でしたね。
特に、UK7インチシングル「Sgt. Rock」のB面に収録されていたメドレー形式のライブ音源は白眉です。
"Living through Another Cuba"から"Generals and Majors"へとつながっていく瞬間のカタルシス!
「こりゃジューダス・プリーストの"The Hellion"→"Electric Eyes"と並ぶ名演だ!」と興奮したものです。

ふと、健一先生のライブにアンディ・パートリッジがゲスト参加したら・・・と妄想。日英ひねくれポップ代表として共演。
あ、そうだそうだ。世田谷公演では弦カルが入るんで、「Apple Venus」の楽曲も完全再現できますよアンディ先生!
もしアンディがステージに立つなら世界的な大ニュースですが、チケット代がいまの5倍くらいに跳ね上がりそう(笑)


■ Science Friction/XTC


> Mr.Childrenの「Q」を今日聞きました。
> 口笛、Hallelujah、安らげる場所(終わりの3曲)がいいなあとしみじみしました。
> ひろニクルさんはBeatlesな気分ですか?
>
> はなでした。


はなさん、こんにちは。はい、Beatlesな気分でした。と言いつつリマスター盤買ってないんですけどね。
僕は旧盤の音もそんなに悪くはないと思っているので、あと10年はこのままでいいかなーなんて(笑)
おぉ、「ひろニクルのPOPの焦点」にも選出されたミスチルの「Q」から、実に渋い3曲を選ばれましたね!
彼らのアルバムはすべて購入しておりますが、「Q」はいまだに聴き返すことの多い大好きな作品です。
またいつの日か、こんなデリケートで刺激的なアルバムを作ってほしいと願いつつ、もうすぐ10年・・・。

> お久しぶりです!横浜のnanamiです。
> 大変遅くなってしまいましたが、ベビニクルちゃんのお誕生おめでとうございます!!
> お祝いの機を逸してしまい、今回お宮参りのお写真を見て「今だ!」と。とても可愛らしい!
> これからも成長日記が見られるのかしら。健一さんと1日違いのバースデーも不思議で素敵な縁ですね♪
>
> 夏のイベントやトークショーには参加できなかったのですが、
> 10月のライブには参加します!DVDも発売されるし、これから楽しみが続いていきます!
>
> 丸善風ブックカバー、これ販売してほしい!!買っちゃいます☆


nanamiさん、ありがとうございます!お宮参りは近所の神社で簡単に済ませました。一安心です。
びっくり日記の左サイドバーにいつのまにか「ベビニクル」というカテゴリが追加されてしまった以上、
黒沢健一をこっそり応援すると同時に、ちゃっかり愛娘の成長も見守っていく日記になりました・・・。
素晴らしいライブDVDも発売されましたし、早くも今週末には世田谷パブリックシアター。楽しみですね。
丸善風ブックカバー、材料は紙なので原価も安く済みそう。まぁ、テキトーに自作もできそうですが(笑)

> ひろニクルさん、こんばんは!mayugonです。
>
> 素晴らしい新シリーズですねー。2枚目の「今日も~」のベビニクルちゃん、大好きです(笑)
> 絶唱でのマイクの離し具合は、すでに風格が・・・。リクエストはアリなのでしょうか(笑)
> 2曲目、楽しみにしていますね!


mayugonさん、こんばんは。僕は1枚目のイントロもけっこう好きですね(笑)
そして、秘技「マイク離し」に気付いていただき嬉しいです。これは本格的歌手への萌芽?
いまどきあんなにマイク離すのは、和田アキ子か尾崎紀世彦か葛城ユキしかいません(古すぎ)
胎教時代からKK先生の音楽に親しんできたベビニクル。その魂の歌声に今後ともご期待下さい!

> かわいぃ~。熱唱してる~♪
> ちょうど良い位置に手がありましたね、しかも握って(笑)


本人はすっかりミュージシャン気分なんだろうと思います(笑)
そうそう、赤ちゃんってギュっと手を握っていることが多いんですよねー。ドラえもんのようです。
第2弾(あるのでしょうか?)にもぜひご期待下さい!ありがとうございます。



メッセージはお気軽にどうぞ。

音楽::その他/洋楽