:: びっくり日記

小説家52人の2009年日記リレー

2010.02.09



「新潮」2010年3月号、読了。

文芸誌は凋落した、と言われて久しく、
事実、僕もほとんど購入する機会はなく、
たとえ気になる作家の連載があったとしても、
どのみち単行本が出たら購入するわけだから、
といった具合に、結局は文芸誌とはあまり縁がない。

「新潮」2010年3月号の巻頭大特集は、「小説家52人の2009年日記リレー」。
そのタイトルが示すとおり、52人の作家が、一週ごと、リレー形式で、日記を書く。
(※純文学の現在を俯瞰する豪華作家陣は、「新潮」公式サイトを参照されたし)

まずは、リズムも声色も異なる作家間でバトンが渡る瞬間の断絶感と無闇さがいい。
「連作小説」にはない面白さであり、文芸誌だからこそ可能なアプローチではないかと思う。

そして、最後まで通読した僕の眼前には、52通りの2009年が重層的に浮かび上がってきた。
たとえば、高橋源一郎が担当した日記は9月24日から9月30日のわずか7日間であるが、
それ以外の日にも高橋源一郎の2009年という「日常」は流れている。至極当たり前のことだ。
52人の作家が「2009年日記リレー」というステージ上に横一列にずらりと並んでいて、
自分の番になると一歩前に出て発話し、終われば一歩後ろに下がって待機する。降壇しない
52人の現役作家が<いま><ここ>で呼吸をしているというリアルタイム性を保持しながら、
それぞれが全く繋がっていないようで、全体としてはポリフォニックに響きあっているのである。

ちなみに僕の誕生日、6月8日の日記担当は高樹のぶ子。
そこにはたった一行、こう書かれていた。


「だめです、こんな一日は」


■ シェルブールの雨/かもめ児童合唱団


> 寒中お見舞い申し上げます。スメルジャコフです。
> 新年になって、あれも書こう、これも書こうと思い悩むうちに1月が終わりになります(あららら…)
> 一日の終わりに、こちらを覗いてにっこりと微笑む一年をまた過ごしたいと思います。
> 今年もよろしくお願いいたします。
> 初詣で七福神おみくじ(お守り?)を引いたところ、音楽の神様の弁天様が私の手元にやってまいりました♪
> 音楽に満ちた一年になりそうで嬉しいです。


スメルジャコフさん、お返事が大変遅くなり申し訳ありません。今年もよろしくお願いします。
おぉ、弁天様!すごいですね。ぜひそのご利益をびっくり電話にもおすそ分けして下さい(笑)
今年もお互いにっこり楽しい1年にしましょー。メッセージありがとうございました。

> 今さらながら迷人戦の棋譜を鑑賞したよ。
> 俺も金沢将棋持ってるよ。でも最弱のレベルにしか勝てないからやめた。
> 迷人戦の棋譜をみると名誉十級は居玉のまま勝ったんだね。
> 矢倉を組むまでもない完勝かな。第二局が楽しみです。
>
> 俺も囲碁は上達したよ。
> 囲碁にしても将棋にしても仲間がどんどん増えるのがいいね。しかも老若男女を問わず。
> 相手がいないと成立しない趣味だから、次々に友達が増えていくのがいいね。
> 毎週のように練習会や対局のお誘いを受けるようになったよ。プロ棋士やアマ高段者とも知り合いになれたし。
> 一生かかっても極められないのがいいね。一生遊べる。
>
> 囲碁と将棋でジャンルは違うけど、どっちが先に初段になるか競争しようぜ!


ところが最近、僕は将棋が弱くなってしまいました。初段なんて夢のまた夢、大スランプです。
棋譜並べありがとうございます。中原囲いでも良かったんですが、横歩取り急戦だったので居玉で。
(「居玉は避けよ」という格言がありますが、その常識を打ち破ったのが藤井システムとニクル流▲1五角戦法)
囲碁はやっぱり難しいですねー。もう一度基本から石倉昇先生(のソフト)に教えてもらおうと思っています。



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