:: びっくり日記

Live at the Globe vol.Vl

2014.12.06

開演までの間、入口でもらったフリー冊子「DI:GA」に目を通していたら、
かつて健一先生も詞提供したことのあるミュージシャン中島卓偉氏が、
最近レンガに凝っているとの情報を発見。それなら良い先輩がいますよ!

:: レンガコレクション(黒沢健一オフィシャルサイト: feature) ※画像リンク切れ
:: NHK-FMでレンガフェチ発言(びっくり日記: 2008年2月2日)

6年目のグローブ座です。
公演名も「Live at the Globe vol.Vl」と、とうとうローマ数字だけになりました。
毎年あれこれ趣向を凝らした、少し実験的なライブで楽しませてくれますが、
今回はバンドとストリングスの共演。これまでのグローブ座公演では最大編成となり、
そういった意味では、ストリングス導入ライブの集大成、到達点という感じもしますね。

オープニングナンバーはL⇔Rの名盤「Land of Riches」から「TELEPHONE CRAZE」。
これはレア!きーちゃん曲だし。でもサビまで行ってようやく「あぁ、コーラスないのか…」と気付く。
少し寂しくなったけど、おそらくオーディエンス全員が脳内で補完したはずだからノープロブレムです。
しなやかなパーカッションが楽曲に活気を与えますが、間奏ではその表情を変え、ジャジーで奥行きのある音に。
いまさらながら岡井さんのドラムは変幻自在ですね。オリジナルキーで演奏されましたが、ラストサビの転調はなし。

健一先生の本日の衣装は、グレーっぽい三つ釦スーツ(微ラメ入り)に、上品な紫色のネクタイでした。いいですね。

2曲目は名曲「POP SONG」。
派手さ、意外性、劇場性は薄いのに、メロディーの輪郭からにじみ出てくるこの哀感こそが彼の真骨頂。
それだけ飽きがこない深みがある楽曲だといえます。それにしてもベースがうねるうねる!
この曲は録音によってベーシストが違うんですよね。配信限定のシングルでは遠山さん(?)、
「Focus」収録のアルバムバージョンではきーちゃんだし。そして今日のライブは山口さん。
それぞれ印象がかなり違うので聴き比べてみると楽しいです。ともあれベースが要の曲ですね。

ここでメンバー紹介。
「日本一のバンドメンバーを紹介します」という健一先生の言葉が仰々しくなく本当に自然で、
心からメンバーを信頼しているんだなぁ、と感じました。

「A Summer Song」を挟んで名曲「Scene39」。あらためてイマジネティブな歌詞が素晴らしいです。
今日のライブはほとんどオリジナルキーだったけど、この曲は少しキー下げてたのかな。
まぁ、初出のAppleStore銀座インストアライブから下げてたから、ライブでは元々このキーなんでしょう。

「Carry On」はシングルカップリングかつアルバム未収録で、いわゆる隠れた名曲の位置づけかと思いますが、
このあたりの「曲線的」な楽曲にハマり出すと、ほぼ間違いなく黒沢健一の世界から逃れられなくなります。

ギターのきくっちゃん以外は退場し、LaLaLaストリングスの麗しき4名がステージに登場。
藤縄さんと原口さんはLaLaLaストリングスのオリジナルメンバーで、以降も何度かライブ参加していますね。
ストリングスメンバーが着席するエリアの左右には透明なパーティションが設置されていて、
おそらくバンドとの音の混濁を避けるためだと思うんだけど、男性陣との不純な接触を防ぐ意味もあるらしい(笑)

というわけで、アルバム「Focus」から名曲「Silencio」。
2011年グローブ座ライブのSAX入りバージョンも素晴らしかったけど、
今回のストリングス効果は絶大で、透明なガラス細工のような美しい脆さが引き立つ名演でした。

慎ましやかなイントロから名曲「Mad Man Across The Water」。
(※毎回「名曲」と書くのが面倒だし、そもそも黒沢健一には名曲しかないので、以降は「名曲」と書くのは省略します)
いつもに増して気持ちよく伸びる歌声。それに寄りそうストリングスがこれまた素晴らしい。
間奏のバイオリンソロから、チェロへの見事な受け渡し!歌う先生の左手は常時「うらめしやポジション」で、
これはバラードで感情がグイグイっと込められている証拠なんですよね。

ここでギターきくっちゃんが退場して、替わりにキーボード遠山さんが登場。
シンプルなアレンジに叙情的なストリングスの「Grow」。楽曲の素晴らしさが率直に伝わります。
エンディングの長音で、遠山さんを見やるチェロ原口さん。
マエストロゆたかが大きく腕を横に振り抜くと同時に、音楽はスーッと中空に消え入るのでした。美。

バンドメンバーが全員登場し、ステージ上の人数はMAX。
L⇔Rのバラード最高傑作のひとつ「EQUINOX」が静かに紡ぎ出されます。歌い出しの低音からすでに感動的。
愁いを含んだクラシカルな雰囲気と、端正なストリングス・サウンドの調和に、熱いものがこみ上げてきます。

次に演奏する曲は、「20年くらい前の曲」で「夏にレコーディングしていたのに凝りすぎてリリースは冬だった」とのこと。
ハイ、このエピソードにピンときたら110番。L⇔Rファンなら瞬時に「あの曲」の帰還を予想できたと思います。
「いまはまた冬ですが…笑」とハンドマイクのまま、あの印象的なドラムイントロになだれこみます。

「君と夏と僕のブルー・ジーン」のフル演奏はおそらく1995年8月4日のBack To MONO 4 You(名古屋)が最後。
それ以降は、2002年10月16日のCRTイベント壇上で健太さんにそそのかされてワンフレーズを口ずさんだのみです。

「過去」を「現在」として享受できることの喜びをこれほど強烈に感じることは滅多にありません。
しかもオリジナルキーかつ誠実なアレンジで、まさしく僕が聴きたいと願い続けていた「ブルー・ジーン」そのものです。
間奏のストリングスのピチカートもバッチリ決まっていて印象的でした。
あと、この曲で先生が歌いながら足でリズム取ってたんですが、それがすごい正確でびっくり!(当たり前)

僕は、このファンサイトを開設してまもなく、好き勝手にディスクレビューを書き散らし、
「びっくりコンテンツ」の一部として公開しました。10年以上経ったいまあらためて読み返すと、
僕の感性・解釈が当時とは異なっているものもあり、あれこれ書き直したい衝動に駆られるのですが、
「君と夏と僕のブルー・ジーン」のレビューについては、いまも一言一句まったく同じ感覚のままです(以下抜粋)

聴き手は、一種の屈折した洋楽体験をすることになる。サビのメロディはThe Turtlesの“Elenore”、
「ジェリービーンズ頬張って」というAメロ頭がBeach Boys“Wouldn't It Be Nice”、
間奏では同じくBeach Boysの“Good Vibration”のベースラインを引用し、
テルミン風の音色までキーボードで再現するという徹底ぶり。
それらは、ありとあらゆる音楽を体内に刻印づけしてきた黒沢健一だからこそ可能なアウトプットだった。
しかしなにより驚くべきは、そのアウトプットが純然たるオリジナルティーを持った
“NOW THAT SUMMER IS HERE”以外の何物でもなかったことである。
これだけ濃厚な洋楽エッセンスを封じ込めながらも決してお仕着せにはならない、天才のみに許された高度な離れ技。

この曲はいままで一度もオーバーヘッド(再録音)されていないし、これからもその必要はないと思います。
数々の名曲を生み出してきた黒沢健一の代表的なメモリアルであると同時に、
文字通り「永遠の名曲」として揺るぎない普遍性をすでに原曲が獲得しているからです。

さて、ライブは「HELLO, IT'S ME」「DAY BY DAY」と、L⇔R後期の代表曲が続きます。
引き続きボーカルは好調ですが、バンドの音がソリッドなので、歌伴時にはストリングスがあまり聴こえませんでした。
今回、音が頭上を飛んで行くほど前方の席だったので、客席後方ならもう少しバランスよく聴こえたかもしれません。
それにしても圧巻のL⇔R4連打。彼らの音楽は独自の生命力を持ったまま生き続けていることを実感せずにいられません。

「DAY BY DAY」の直後、ステージ袖からスタッフが遠山さんにこっそり何かを手渡すのが見えました。
いよいよ「彼」が降臨する時間が近付いてきました。そう、彼の名は「ジャパネットゆたか」。
ファンを魅了する高音ボイスにはいっそう磨きがかかり、もはやお年寄りには聞こえない周波数に。
さらにジャパネットゆたかのお告げでは「グッズ全部買わないと帰りに扉が開かない」らしい(笑)
このコーナーの出来不出来で物販の売上はだいぶ違うはずだし、バンマスという仕事は責任重大だなぁ。
あ、それと今回のグッズではないけど、発売前のアルバム「LIFETIME BEST "BEST VALUE"」を
印籠のように客席に掲げていらっしゃいました。もうパッケージ完成してるんですね。紙ジャケ?

ライブはここから怒涛の展開を見せます。まずはバンドバージョンのアグレッシブな「Feel it」、続いて「So What?」。
先生の顎から滴り落ちる汗。岡井さんの殺人ビートでテンポのコントラストが強まり、動性が急激に増す終盤が聴きどころ。

「ジャパネットゆたか」→「Feel it」→「So What?」の熱量を残したまま、本日のハイライト曲「Chinese Surfin'」に突入!
ポップセンスとドライブするロックンロールが高いレベルで融合した最強のB面曲の登場に、
ほとんど衝動的に「立ちたい!」と思いましたが、残念ながらグローブ座はスタンディング禁止なんですよね。これは拷問。
間奏ではダックウォークらしきムーブでステージを左右に移動。とにかくステージ上のメンバーみんな楽しそう。



この曲のAメロに刻印されている、あの健一先生のデケデケギターを生で聴ける日が来るとは感激です。
僕、いままで何度も言ってますけど、先生は本当にギターうまいです。興が乗ったときは特に素晴らしい。
独自のドライブ感と表現力を持ったギタープレイをする人で、この曲でもそのセンスが見事に表現されています。

異様な盛り上がりの中、ソロデビュー曲「Wondering」へ。
ところがイントロで先生が歌に入れず「…ごめん、オレが悪い!」とやり直し。
ま、たしかにあのイントロの「♪ファンファンファンファン…」ってところは、
どこから歌に入ればいいかわかりにくいです。でも何年歌ってるんですか先生(笑)
この曲も久しぶりにオリジナルキーで。

本編ラストは、山口さんのウッドベースが優しく響く「Dreams」。
黒沢健一バンドの中では一番の新顔ですが、すっかり馴染んでますね。
その技術だけではなくステージングにも欠かせないキャラクターだと思います。音色も表情も豊かですし。
来年のツアーはバンドメンバーが一新されますが、山口さんだけが残留なんですよね。楽しみです。
曲終盤に長ーいブレイクがあったけど、無音直前にドラムのブラシが微かに音を出し「むむっ?」という顔をする岡井さん。

アンコールの拍手の中、ステージ袖から勢いよく駆け出してくる健一先生。
そのとき、コードに足を引っ掛けたのか、スタンドに触れてしまったのかよく見えなかったけど、
立てかけていたきくっちゃんのギターが倒れそうになるアクシデントが発生!
スタッフときくっちゃんが脱兎のごとく駆け寄り、事なきを得ましたが、
青ざめた顔で「寿命が縮みました…」と言うきくっちゃんに、「いやー、色々なことがあるねぇ」と完全に他人事の先生(笑)

名曲「遠くまで」は定番曲だけど、この日の演奏はこれまで聴いたどの「遠くまで」とも違うものでした。
やや言葉を走らせるように自在に歌詞を伸縮させるボーカルスタイルで、
ラフだけど苦し紛れのフェイクなんかじゃなく、強烈な魅力を放つ歌唱。
声もよく出ていて、ファルセットも力強く伸び、ピッチも巧みにコントロールされていました。最高。

アンコール2曲目は、現在の黒沢健一のアンセム的な楽曲となった「Rock'n Roll Band」。
元々ライブで披露されていた弾き語りバージョンの粘度と情念と饒舌さに魅せられていた僕は、
アルバム「Banding Together in Dreams」に収録されたスタジオバージョンを初めて聴いたとき、
バンドの演奏に歩調を合わせて、サラサラと音楽が流れていくさまに少し戸惑いを覚えました。
しかし、実際にライブでその演奏を耳にする度に、僕の不安や違和感は消えて無くなりました。
弾き語りであろうがバンドであろうが、漂う言葉の水面に見え隠れする「黒沢健一」という世界は同じだったのです。

万雷の拍手でダブルアンコール。ジャパネットゆたかの押し売りでメンバー全員が画伯Tシャツ着用。
6年目のグローブ座を締めくくる「PALE ALE」は荒々しく獰猛で、いつも以上に攻めてた!

そしてライブ中、僕は極めてシンプルな、あることに気が付きました。
先生がしっかり「口を開けて」歌っているのです。口が開いているからノドも開く。
2007年のソロ活動再開以降、太く渋い歌声へと変容していく中で、ボーカリストとして試行錯誤していたように思います。
うまく説明できないんですが、口を細く開いて、言葉を鼻からノドに落とすような歌唱法が目立つ時期がありました。
ノドが開いておらず、高音部が苦しそうで、キー下げのアレンジで披露される曲も多くなりました。

音楽について門外漢の僕が偉大なるボーカリストの歌唱についてあれこれコメントすることの不遜さは承知の上で、
あえて言いたいことがあります。今回のグローブ座公演のボーカルは、ここ数年では最高のコンディションだった、と。
完全復調のきっかけは、MOTORWORKS再始動だったのかもしれません(もしくは「BEST VALUE」レコーディング)
MOTORWORKSの新宿LOFTライブでは前へ前へと進む力強く歌声が印象的でした。
ビルボードは参加できませんでしたが、素晴らしいパフォーマンスだったとのこと。そして今回のグローブ座に至る、と。

そうそう、ライブ後にセットリストをまとめていて「こんなに曲少なかったっけ?」と思ったんです。
それだけ内容が充実していたことの証明なのでしょう。内訳を見てみると…



比較的初期ソロ曲は少なく、L⇔Rと近年のソロ作品の比重が高いことがわかります。
L⇔R連打の威力も相当ですが、個人的には「Focus」からの選曲が多かったのが嬉しかったですね。
正直、バンド+ストリングスという試みが、すべて完璧に成功していたとは言い難いけど、
形態とか形式とかバランスとか、すべて超越したところに健一先生は到達していました。

僕はこういうライブを観たかったし、こういう黒沢健一を観たかったんです。

+ + + + +

2014.12.6(Sat) 東京グローブ座
SETLIST

01. TELEPHONE CRAZE
02. POP SONG
03. A Summer Song
04. Scene39
05. Carry On
06. Silencio
07. Mad Man Across The Water
08. Grow
09. EQUINOX
10. 君と夏と僕のブルー・ジーン
11. HELLO, IT'S ME
12. DAY BY DAY
13. Feel it
14. So What?
15. Chinese Surfin'
16. Wondering
17. Dreams
EN
18. 遠くまで
19. Rock'n Roll Band
EN2
20. PALE ALE


■ DAY BY DAY/L⇔R


> ひろニクルさん、こんばんは。カルカルで探偵と化していたJunです。
> そういえば、ご本人と気づかずにお声がけしてました(笑)
> グローブ座ではお会いできませんでした。…多分;
>
> 素敵なレポありがとうございます。
> 何か本当に、音楽で心が満たされた素敵な時間でした。
> ひろニクルさんがおっしゃる通り「大人のための」というか、
> これなら、健一先生には無関心だけど弦楽器には詳しいうちの親に見せても
> 「音がいい!」ぐらい言ってくれるのではないかと(笑)
>
> 本当にこの日だけで終わるのは、もったいないですね。
> 私も、「また来年!」って、まさか12月??と思ったので
> アンケートに「新作を出さなくてもツアーをやって!!」とわがままを書きました(笑)


探偵Junさん、こんばんは。こちらのメッセージをいただいたのが今年の1月。
ほぼ1年が経ちましたがいまさらお返事すみません・・・(まだ覗いてくださっているのでしょうか)
Junさんの声が届いたのか、新作を出さなくてもツアーやりましたね!MOTORWORKSが(笑)
今年ももうカルカルライブを残して終わりですが、どうかJunさんも良いお年をー。

> ひろニクルさん今年もよろしくお願いいたします。レポ待っていました♪
> ひろニクルさんのレポというか文章が大好きなわたしは待ち焦がれていました。
> とっても楽しみました。ありがとうございます。
> てか、17:30に駅に着いた・・・くだりには笑いました、めちゃ焦りますよねー。
> わたしも5分前でしたから人のことは言えません。
>
> 個人的には今回のグローブ座、ブライアン・アダムスの「Summer of '69」がいちばんよかったです。
> 何やら涙がこぼれてしまいました。聴いたことがあるけれど誰の曲かわからず帰ってから調べてみました。
>
> おそらくひろニクルさんもご覧になったと思いますが、
> その後、YouTubeでこの曲のとても良い映像がUpされて、毎日楽しんでいます。
> 音質がとても良くないですか?まるでライヴ会場で聴いたそのままが再現されているようで。
>
> 健ちゃんもいいですけれど、ひろニクルさんはお元気ですか―(^v^)
> いつも心の中でひろニクルさんの幸せ・・・毎日いい気分で過ごせますように、
> 楽しいことがたくさんありますように、と祈っておりますの。わたしにとってはずーっと特別な人です。


こちらのメッセージをいただいたのもやっぱり今年の1月。お返事遅すぎて本当にすみません…。
でも温かいお言葉、本当にありがとうございます。嬉しいです。僕はなんとか(?)元気です。
ブライアンはブライアンでも、ウィルソンではなくアダムスのカバーは意外でした。絶品でしたね。
YouTubeは未確認だったので、いまさらですがあらためてチェックしてみたいと思います!

> ひろ二クルさんごぶさたしております。マキです。
> やーっ、ひろ二クルさん、大阪のカフェライヴ当選しましたー!
> 無理かもしれないとたいへん弱気になっていましたのですっごくうれしいです。
> このよろこびを誰に伝えればよいのかわからず、ひろ二クルさんに真っ先に伝えてしまいました。
> 楽しんでまいります(●^o^●)


マキさん、こんばんは。僕なんかでよければ喜び報告はいつでも遠慮なくどうぞ(笑)
お、5月のcafe Roomですか。プレミアチケット当選おめでとうございます!楽しまれたでしょうか?
噂によると、ものすごーくステージとの距離が近かったみたいですよね。文字通り「部屋」ですね。
セットリスト的にも、岩瀬敬吾氏との「One After 909」とか相当レアだと思います。聴きたかったなぁ。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一