:: びっくり日記

溶ける男~新CRTセッションズ~

2003.06.07

今日は新CRTセッションズ@新宿ロフト。
健'zとハナレグミが同じイベントで観られるなんて!

言わずもがな、健一先生は今日も絶好調!
おなじみのポールとビーチ・ボーイズだけでなく、エルヴィスなんかも加えた渋い選曲で唸らせてくれました。
それにしても“So Bad”ですよ。何ですか、あの人間離れしたファルセットは?
ファルセットの音域の中で、あれだけ音程を正確に保ちつつメロディーを掌握できる人を他に知りません。

そして、ビーチ・ボーイズの“駄目な僕”ね。何ですか、あの一点の濁りのない透明な声は?
これまでも度々プレイされてきた健'zの定番曲だけど、今まで一番心地よく聞こえたんだよね。
音符の一つ一つを糖衣で包み込むように甘く優しく歌う健一先生。彼の後ろに小宇宙(コスモ)を感じました。

curve509で見せる、つんのめった猛々しさも黒沢健一。
健'zで見せるしなやかな洋楽フェチ度もやはり黒沢健一。

“駄目な僕”が終わって、いよいよ最後の曲。
えっ?えっ?えっ?ちょっと待って待って・・・!!

め、Melt Awayだーーー!!

少し前の日記で紹介したマイ99点アルバムに、悩むことなく挙げたブライアンの1stソロ「BRIAN WILSON」。
実はビーチ・ボーイズのどの作品よりも好きだったりするんです。
“世紀の名盤”なんて陳腐な言葉を使えないくらい好きで好きで、狂いそうなほどに好きなアルバムなんです。
その収録曲である“Melt Away”を目の前で健一先生が歌っている。僕の頭の中は真っ白。これは奇跡かしら。

+ + + + +

ビーチ・ボーイズファンには有名な大阪・八尾市のミヤコ書店に行って店長さんと話をしたときのこと。

「ひろりんさん、ビーチボーイズ関連で一番好きな作品は何ですか?」
「え?えーと、『BRIAN WILSON』ですかねぇ・・・」

その瞬間、店長さん無言で握手を求めてきました(笑)

「ちょっと、近くの喫茶店に行きましょう!」
「え?でもお店を空けちゃマズイですよ?」
「いいからいいから」

そして「BRIAN WILSON」という無垢な作品の素晴らしさについて、
ときにはお互い涙ぐみながら(ウソ)、延々と語り合ったのです。
コーヒーはごちそうになりました。初対面なのに・・・(笑)

+ + + + +

健一先生の歌う“Melt Away”の余韻に浸りっぱなしで、鈴木慶一御大の演奏中、僕はずっと放心状態。
ステージ後ろの壁をただ茫然と見つめていました。

「あぁ、塗装が剥げてる。星みたいだ・・・綺麗だな」 <カミーユ?

終演後、打ち上げで居酒屋へ。
curve509のライブでダイブしてみたらどうだろうという壮大な計画がひっそり進行してるとかしてないとか(笑)
さぁ今こそ歴史にその名を刻め、歴戦の猛者たちよっ!!

午前0時。
誕生日おめでとうメールがケータイに2通届く。感激のあまり終電を逃す。

午前1時。
終電逃し隊の僕とTAKE-C、そして遠征隊のケンケンさんとくらげさんで朝まで音楽談義コース。
音楽を語り合って徹夜するのなんていつ以来だろー。
以前、渋谷の居酒屋で白熱の音楽トークを交わすあまり、僕とTAKE-C揃って終電逃したことがあったなぁ。
そのときスーツ姿の男二人が口沫飛ばして語りあった議題が大江千里とTUBEっつーのもどうかと思うけど(笑)

午前2時。
ホテル門限のため、ケンケンさん離脱。

午前3時。
ヒロミさんから本日のセットリストについて確認の電話。
こんな真夜中にもかかわらず、部屋中ポールのCDを散乱させセットリスト確認作業中らしい。すごい執念(笑)
ほろ酔いで赤ら顔の僕は、妙なテンションで「Melt Awayね!! とにかくMelt Away!! Melt Awayっすよ!!」
と、意味もなくまくし立てていたような気がします(笑)
完成したセットリストをケータイに送ってもらう。受信完了♪

午前5時30分。
解散。身体は意外と元気。がんばれ元気。風になれ元気。
朝帰りの人達がポツポツ乗り込んだ早朝の電車内で、セットリストを見てひとりニヤけながら家路につきました。

午前8時30分。
おやすみなさい。

+ + + + +

SETLIST
01. Every Night / Paul McCartney
02. Vanilla Sky / Paul McCartney
03. So Bad / Paul McCartney
04. My Baby Left Me / Arthur Crudup
05. Oh No, Not My Baby / Maxine Brown
06. Baby's Request / Wings
07. I Just Wasn't Made For These Times / The Beach Boys
08. Melt Away / Brian Wilson
09. Eight Miles High / The Byrds
EN  
10. Taxman / The Beatles



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::健'z


待ってろ、健一!!

2002.11.01

正午の時報と同時に客先を辞して、八代駅へダッシュ!
特急で博多駅へ。ダッシュで地下鉄に乗り換えて、福岡空港へ。
はぁはぁ。肩で息してるぜ俺。さぁ、航空券を買わなきゃね・・・。

JAL364便 東京行 遅延

なんだとコラ!
しかも修学旅行生250余名の同便搭乗で離陸時間はさらに遅れ・・・。

羽田到着。誰よりも早く機外へ飛び出し、空港構内猛ダッシュ!
周囲の人が何事かと振り返る。明らかに不審者だ。フハッハッハッハ。
モノレールに飛び乗り、呼吸を整えて次なる浜松町ダッシュに備える。重すぎる荷物がホントに邪魔だ。
浜松町駅到着。全く無駄の無い動きで山手線に乗り換え!いえ~い。
あとは新橋でゆりかもめに乗り換えるだけじゃい。
う~ん、我ながら頑張った。これで飛行機遅延分は取り戻しただろう。


「次は、品川~。品川~」


山手線、逆方向に乗ったー(号泣)


以下、お台場イベントの内容をオートマティカルなスピードで。

・小沢健二と間違えられる黒沢健一。
・スキャンダルといえば女性セブンな黒沢健一。
・レコードを返品できない弱気なミュージシャン、黒沢健一。
・萩原健太=ギター。黒沢健一=ウクレレ。
・“LAZY GIRL”の元ネタを徹底的に晒され、冷や汗もんの黒沢健一。
・終電逃した挙句、カラオケでL⇔Rを歌わされる黒沢健一。
・作詞した本人の意図しないカラオケ映像に釈然としない黒沢健一。
・お台場の夜景より黒沢健一の歌声にうっとりしすぎのひろりん。
・黒沢健一と1.5mしか離れていないヒロミーヌに本気で嫉妬するひろりん。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::健'z


君と夏と僕のブルージーン

2002.10.16

イベントで歌うなっ!もったいない(笑)

新宿ロフトプラスワンのCRTイベンツに行ってきました!
CRTとはですね、音楽評論家の萩原健太さんの司会進行のもと毎月テーマを決め、
ゆかりのゲストを呼んで貴重な音源や映像をみんなで楽しもうよというトークイベントです。

今月のテーマは来日を目前に控えたポール・マッカートニー!
そして7月のビーチ・ボーイズ特集に続き、やっぱり登場、大物ゲスト。

黒沢健一!!

どうも。2週間ぶりですね。
ビートルズやビーチ・ボーイズの回にはふらっとゲストで来ることが多いですけど。

今日の先生は色の薄いサングラスをかけてます。
ちょっと知的でインテリっぽい雰囲気を醸し出してますね~。ぐふ。
例によって例のごとく、まずは海賊版ビデオをみんなで鑑賞。
健太さんがテープを早送りしながら思わず呟く。
「俺達なにしてんだろなー。こんなとこで隠し撮りのビデオ観てさー」
それに答えて健一先生は「なんかひとんちに来てるみたいですよねぇ」と。

絶対この二人普段こういうことして遊んでると思います。

途中休憩を挟んで、後半はいよいよ健太&健一のアコースティックライブから。
このコンビ、つい2日前よみうりテレビのポール特番でも歌ったばかり。
ファンの間ではひっそりと「健健コンビ」とか「大きい人と小さい人」とか、
様々な名称で呼ばれ続けていたんだけど、どうやら正式にユニット名が決まったらしい。
いえーい。パチパチ。


・・・健'z。


ボーカル&ギターの男性2人組だから・・・とのこと。素敵じゃないか(笑)
今日の健'zは、健一メイン4曲+健一ハモリ1曲。あっぱれ!!完璧!!
しかし、クライマックスはこの後やってきました。

健'zはカバー曲専門だという話になったときに、健太さんが一言。
「いや、楽屋では健一とオリジナルとか、L⇔Rやったりしてるんだよ」
“L⇔R”という単語が飛び出した瞬間、心臓がビクンと音を立てて停まりそうになった。
あはは、まさか歌っちゃったなんかしないよね??あはは・・・はは・・・

健太さんがジャカジャカとコードを鳴らす。
そして健一先生は“OK”というように小さく頷いて、静かに歌い出したのです。
もう二度と生で聴くことはないと思っていた不朽の名曲“君と夏と僕のブルージーン”だ。

♪話上手なふりは嫌いさ 君を強く抱きしめた・・・

ほんの十数秒。
たった1行のフレーズなのに、なんなんだろうこの溢れ出す感覚は。
ぎゅうっと視野が狭まって、もう他に何も見えなくなる。本物のブルージーンだ。本人歌唱だよ。
CD1曲リピートで何度も何度も聴いたあの曲を、目の前で本人が歌っている。どういうこと??
あぁ、もう絶対にこの声からは離れられないんだな。

歌い終わった後、健一先生は客席を見てちょっと笑った(ように見えた)
そんなに僕たちポカーンとしてた?それとも「してやったり」の笑顔なのか!?

脱力中の客席をよそにイベントは進行します。
オノ・ヨーコのモノマネをする先生の姿を見て、
これがさっきのカリスマなのかと疑心暗鬼になってみたり(笑)
どうしたらポールっぽく歌えるかという話題になったときに

「ピッチをこうビミョーにずらしてですね」

  ♪らららーららーらららーー

「で、後半をビブラート気味に歌うんですよ」

  ♪ららーら~らら~ららら~~~

「皆さんもぜひお試し下さい」

いや、無理だから(笑)

あ、あと質問コーナーで僕の書いたアンケートも読まれました。
「健'zって・・・。無意味に上半身ハダカですよ」

質問じゃなかったなぁ、よく考えたら(笑)

「健一はいいだろうけどさ~、俺はヤダよハダカなんて」と健太さんが言うと、
「イヤですよ~~、俺も!!」と全力で拒絶する健一先生。

イベント最後は健'zの“YESTERDAY”をフルコーラスで!
もう会場内には、うっとりオーラが大充満。

余韻に浸りつつ、結局僕は終電で帰ってきましたとさ。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::健'z


move