:: びっくり日記

SEAT AND MUSIC

2007.12.27

東京カルチャーカルチャー お台場の観覧車

黒沢健一 ツアー気分2007「SEAT AND MUSIC」
@東京カルチャーカルチャー SETLIST

▽第1部(19:31~20:31)
01. DAY BY DAY
02. Scene39
03. POP SONG
04. Feel it
05. SOCIETY'S LOVE
06. Missing Piece
07. Alison
08. Rock'n Roll
09. 遠くまで
10. This Song
11. ブルーを撃ち抜いて
12. Blue Suede Shoes

▽第2部(20:52~21:42)
13. Love Hurts
14. September Rain
15. Mad Man Across The Water
16. Hello, It's Me
17. Bye Bye Popsicle
18. LAZY GIRL
19. PALE ALE
EN
20. Younger Than Yesterday
21. リトル・ソング
22. God Only Knows

+ + + + +

今日はお台場の東京カルチャーカルチャーで100人限定ライブ。

当然アップルストアと全力投球の余韻がまだ残っているわけで、
その余韻に新しい余韻を上書き保存するのがなんだかもったいないような気がして、
「もうライブかー。あと1ヶ月くらい先でも良かったのに」なんて心にもないことを呟きながらお台場へ。

お会いした皆様から、駄菓子、つきたてのお餅、てんしっちのたまごっち(!)など、
なぜか色々といただいてしまい恐縮しております。どうもありがとうございます。

ほぼ定刻どおりの19時31分。
お客さんの温かい拍手の中、黒沢健一先生と遠山さんがフロア奥の控え室から颯爽と登場。

「みなさん、こんばんはー。東京カルチャーカルチャーへようこそおいで下さいました」

そしていきなり、普段はお客さんが前方にいるんだけど今日は横にいるので面白い、と。
えーと。これはどういうことかと言いますと、僕も会場に入ってびっくりしたのですが、
この東京カルチャーカルチャーというハコはものすごーい横長のレイアウトなんですよね。
その長方形の中央にステージがあるんだけど、ステージ真正面は出入口のため座席がありません。
だからお客さんはフロア両端の席に座り、斜めもしくはほぼ真横からステージを眺めることになり、
ステージ上の健一先生は出入口に向かって熱唱するという、なんだかとってもストレンジな構図に。
そんな向かい風(といったら失礼ですね。でも歌いにくいと思う)の中でも先生はニコニコと、
「今日はみなさんと忘年会ができるということで楽しみにしていました!」

オープニングナンバーは、アップルストアと同じく「DAY BY DAY」。
遠山さんとアイコンタクトしながらの間奏。強弱をつけながら丁寧にギターを弾く先生。
会場の隅々まで歌を届けるかのように、右・左・右と順番に身体の向きを変えながら歌います。

1曲終わったところで「僕のソロと言えば...」と、遠山さんが紹介されました。
遠山さんは場内のテーブルとイスを見て一言、「ディナーショーみたいですね」
「ディナーショーいいですね!憧れですねぇ!」となぜか興奮気味の先生。

いやいや、そんなに憧れているのならぜひ実現して下さいよ黒沢健一ディナーショー。
ギター弾きながら客席のテーブルを巡回する先生の姿が見たい(笑)
で、僕たちも先生の上着のポケットに御捻りのうまい棒を突っ込んだりしてね。楽しそう。

食事しているお客さんが「へぇ。なかなか良い曲歌ってるじゃん」と横目でステージを見るような、
そんな感じのイベントを健一先生はイメージしていたらしいんだけど、
いざ1曲歌ってみたら、なんかみんなすごい真面目に聴いててどうしようかと思ったそうで(笑)

だって「DAY BY DAY」ですよ、「DAY BY DAY」。へぇ、なんてそんな気の抜けた反応できるわけない。
でも「今日は食事したりお酒飲みながらゆるい感じで」と、あくまでリラックス推進派の先生なのでした。

iTunesで新曲リリースしました、という告知に続いて「Scene39」。
Bメロの「♪きまり悪い日常は~」で優しくギターストロークしてるところが好き。
遠山さんの小節からあふれてしまいそうな譜割のピアノソロも印象的。
歌い終えた健一先生は、笑顔でミネラルウォーターをゴクリと一口。
小声で遠山さんとゴニョゴニョ示し合わせて、「POP SONG」へ。
オリジナルよりもテンポを少し落として、アレンジもしっとりメロウな雰囲気です。
MCを挟まず、そのままスローバージョンの「Feel it」へ。
アップルストアで聴いたときと同様、最後の「It's True. feel it.」でメロディー崩すフェイクあり。
幻想的なピアノもこのバージョンと親和性が高い。うっとりしてたら終わった。「どうもありがとー」。

東京カルチャーカルチャーという会場はZEPP TOKYOの2Fにあって、
つまりお台場の観覧車の真横というか、麓に存在しているんですよね。
だから窓外にはデデーンと観覧車が見えるわけです(ライブ中はカーテン閉められていましたが)

「ここ来る前に観覧車乗った人?・・・いない。・・・あ、いました。どうでした?・・・あ、面白かった」
そして遠山さんが先生に観覧車をすすめると「僕は嫌ですね。高所恐怖症なんで」と一蹴(笑)

突然「実は今日ライブをするにあたって懸念事項がありまして・・・」と先生。
何事かと思えば「ここの下(ZEPP)では今日パラパラナイトっていうのをやってるらしい」と。
「上、黒沢。下、パラパラ。ありえない組み合わせなんですよ」

例えば健一先生が情感たっぷりにバラードを歌い上げているときに、
床下からパラパラの音楽が漏れ聞こえてくるという危惧があったのかもしれないけど、
なんとパラパラナイトは19時に終了してしまったとのこと。それってパラパラ「ナイト」なの?(笑)
というわけで、店長のシンスケ横山さんと「絶対にパラパラには負けない」と気合を入れていたのに、
結果的には不戦勝になってしまいましたというお話があって、「SOCIETY'S LOVE」へ。
「♪スーツの折り目気にしているぅぅぅ!!」と、パラパラナイトも吹き飛ばす勢いでボーカル大爆発。
全力投球のときにも思ったけど、この曲はライブではものすごいフィジカルな曲になりますね。
次はコードを確認するようにシャラシャラと軽く2ストローク。歌い出されたのは「Missing Piece」。

「ありがとうございまーす」。MCコーナーです。
「えー、みなさんご存知のように、僕と遠山さんとはかれこれ70年くらい一緒にやっていて・・・」

せ、先生がボケた!天然以外でボケた!

呆れる遠山さんに困惑する先生(笑)
昔からよく2人で一発録りのレコーディングしてましたねぇ、と先生は遠い目で語っておられました。
一発録りはスタジオ使用期間の締め切りが近づいてきたときの伝家の宝刀みたいなものらしいです。
遠山:「それでできたのが、EQUINOX」
黒沢:「いい曲ですねーあれ!たしかにあれも一発録りでしたね」
「コステロトリビュートもこういう感じで録音しました。実演したいと思います」と言って、「Alison」。
歌い終えると髪の毛を手でクシャっとさせ、遠山さんと顔を見合わせて満足した表情を見せる先生。

続いて「Rock'n Roll」。アウトロでステージ上の紫のライトが激しく明滅します。
「次はセカンドアルバムに入っている曲をやります」。もちろん「遠くまで」。
間奏明けに先生が歌に入るタイミングを間違えて、
遠山さんが涼しい顔で演奏を合わせたように思えたんだけど、気のせいかもしれません。

♪もしもすべて「手に入れたら」 楽になれるというの

「This Song」Aメロの該当箇所を聴いた瞬間、「あ、歌詞が違う」と思ったんだけど、
後から妻ニクルに確認してみたところ、全力投球でも「手に入れたら」と歌われていたらしいです。
何か意味するところがあって歌詞を変えているのか、それとも単なる歌詞間違いなのか(笑)
ところでこの曲のイントロ・間奏のコード感は、少しジョージ・ハリスンっぽいなぁと思いました。
いままで数え切れないくらい聴いてきてそんなこと微塵も感じたことがなかったのに、
なんでまた今日突然そんな連想が立ち上がってきたのか謎。でも確かに似てるんだよなぁ。

ギターを下ろして、マイクスタンドを握る先生。L⇔Rの名曲「ブルーを撃ち抜いて」。
歌い進むにつれ楽曲とシンクロしていき、両手を大きく広げたり、胸の前で球体を成形したりする。
その両手はまるでオーディエンスとの回路を開き、空間を構成させるタクトのように思えた。
頭の先からつま先まで、抑えがたい情感を絞り出すように歌う。名唱だと思う。
いったい他の誰があれだけの痛切さを表現できるというのか。

お店の方針で今日は休憩があるのだそうです。
「休憩が入る自分のライブは初めて」と先生。「僕も皆さんのように一杯飲もうかと」。
その言葉を聴いた瞬間、「ブルーを撃ち抜いて」の余韻をかき消す「♪飲ーもーおー」というメロディーが、
僕の頭の中を爽快に駆け抜けたことは僕だけの秘密にしておきたい。

黒沢:「では、休憩前にロックンロールナンバーを」
遠山:「この曲がそうなの?」
黒沢:「うん♪」 ←なぜか妙にうれしそう

そして怒涛の「Blue Suede Shoes」で前半終了。
すべてを出し切った熱唱にさすがの健一先生も息が切れたのか、
「それでは第2部までしはらふお待ち下さい」と声が裏返ってました(笑)

第1部は「ブルーを撃ち抜いて」を除けば、アップルストア+全力投球のセットリストを踏襲したものでした。
第2部なんて仰々しく言ったところでアンコールっぽく何曲か演奏するだけだろうと思っていた僕は、
その後に待ち構えていたファンを震撼させる衝撃の出来事を全く予想していなかったのでした。いやはや。

約20分の休憩時間を挟んで、第2部スタート。

ステージに戻ってきた先生はキーボード(先生用です)の前に座って、「一杯飲んできました」。
飲んできたと言ってもCRTのときのように、ウーロン茶かもしれませんが(笑)

インタビューでもどういった曲の作り方をするのかとよく質問されるんだけど、答えに困る。
ギターで作ることもあるけれど、キーボードで作ることのほうが多いとのこと。

「例えば外の夜景を見ながらピアノを・・・あ、うちは別に夜景見えませんが」

大切なのは自分の中のムーディー感らしい(笑)

「こういったリズムで・・・(チャッチャッチャッチャッ)・・・♪らぁぁぶはぁぁつ・・・」

そのまま演奏スタートするのかと思いきや、触りだけでいったんストップ。寸止めかよ!
「遠山さんと一緒にやるとこんな感じになります」と言って、ようやく本編「Love Hurts」。
焦らされた上に「♪らぁぁぶはぁぁつ」という歌い回しがものすごいセクシーで悶絶しました(笑)

曲のアイデアというか原型を、まだ未完成の段階でスタジオに持ち込む健一先生。
遠山さんと合わせながら何度か歌ってみるんだけど、歌ってるうちに譜割やメロディーが変わってしまう。

黒沢:「そうそう!変わっちゃうんですよ。なんででしょうね?」
遠山:「そりゃちゃんと作ってこないからでしょ!(笑)」

先生にはお気に入りのコード進行があるらしく(実際ありますよね黒沢的コード進行が)、
気に入ったコード進行を見つけると、一日中ノリノリでピアノを弾き続けることもあるとのこと。
一日中ってそれ一歩間違うと狂気の世界・・・。まさか先生、砂場の中でピアノ弾いてないだろうなぁ(笑)
それでメロディーが自然に浮かんでくることもあれば、うまくいかないこともあるそうで、
天才といえども曲作りという作業は決して楽なものではないんですね。

そんなエピソードを知ったことが作用したのか、初めて生で聴く「September Rain」は、
天衣無縫で厳かだった音源とはまた違って、健一先生の生の息吹が漂ってくる素晴らしいものでした。

いま演奏した曲はiTunesで無料ダウンロードできますという話になって、
「でも、Windows95とかでは無理ですよね」と遠山さんが言うと、
「僕もこの前まで(Windows95を)使ってたんですよねぇ」と先生のびっくり発言。
自宅に何台かあるPCのうちの一台とのことですが、なんでそんな古参マシンがあるのかというと、
「何かに使えるなぁと思って使っていたんだけどやっぱり使えないなぁと思って」。先生面白い(笑)

レコーディング時の音質は24bit、CDになると16bit、配信ではもっと圧縮されてしまう。
将来的には配信でもレコーディング同様の高音質が実現することを期待しているそうです。

そして「これもピアノで作った曲なんですけど」と言って、「Mad Man Across The Water」。
Aメロでミスしてもう一度最初からやり直し。2コーラス目から遠山さんのキーボードも重なる。
「ありがとう」と一言、水を一口。先生キーボードはここまで。再びギターを抱えます。

カルチャーカルチャーは新宿ロフトプラスワンの店長だったシンスケさんの新店なんだけど、
プラスワンとは180度異なった雰囲気に驚いたという先生。
そこでシンスケさんに「歌舞伎町と雰囲気が違いますね」と話したら、
「健一君と“お台場感”を出そうと思ったんだけど、パラパラナイトで結局歌舞伎町っぽい(笑)」

13年くらい前の曲をやりますと言って「Hello, It's Me」。
しっとり歌い上げると、遠山さんのマイクスタンドを黙々と調整しはじめる先生。
遠山:「これはMC用?」
黒沢:「コーラスなども手伝っていただきます」
遠山:「色々と気を使っていただきまして」

「もし歌詞を覚えていたらみなさんも一緒に歌って下さい」

そして、歌い出された曲はなんと「Bye Bye Popsicle」!
覚えているもいないも、先生よりも僕たちのほうがきっと歌詞覚えている!(失礼すぎ)
まさかの選曲に、僕は先生の内側の決定的な水門が開いた瞬間を見たような気がしました。
「♪Bye Bye Bye」「♪No.1」を観客に歌わせる。「ワンモアタイム!」と何度も何度も繰り返して。
これは夢だろうか。それとも意識のゆるみから来る幻想なのだろうか。
鳴り止まぬ拍手のなか、お客さんに向かって拍手をする先生の表情にもう迷いはありませんでした。
我らが賢者は自ら産み出してしまった迷宮をようやく切り抜けたのです。すべては終わったのです。

3,2,1とカウントがあって、驚愕の「LAZY GIRL」。もうこの流れはズルいでしょう(笑)
何でもありの境地というか、すべてから解放されたいまの先生にもはや敵なし。
パラパラナイトなんて目じゃないです(19時に終わってます)

「最後の曲です」と小さく一言。「PALE ALE」。

アンコールの手拍子が鳴ってる間のことはよく覚えていないです。
これは夢だろうか。それとも意識のゆるみから来る幻想なのだろうか。
その思いが繰り返し湧き起こっては消えていくのでした。

アンコール。まず先生ひとりで登場。

先生:「♪扉を~」
ねじ:「ぐぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

ソロになってからは昨年のタワレコに続き、2回目の「Younger Than Yesterday」。
今回は先生ひとりの弾き語りです。声の持つ絶対的な力は、どんどんこの曲を純粋なものにしていく。

「こういった感じのライブは楽しいですね。みなさんも『楽しんで』ますか?」
そう言って「君のことを『楽しませる』ことがしたいだけ」と歌われる名曲「リトル・ソング」。

「あらためて迎えましょう!遠山裕!」

と、ここでメモ帳を確認してみたら「遠山欲!」と殴り書きしてありました(笑)
遠山裕さん、申し訳ありませんでした。

「今日はパーティーに来てくれて本当にありがとう」

パーティーというか、忘年会というか、個人的には忘我会(笑)といった趣きでしたが、
本当にお礼を言いたいのはこちらのほうですよ、先生。ありがとうございました。

ラストは儚くも美しい「God Only Knows」。
「ブルーを撃ち抜いて」と同じく、ギターなしで遠山さんのピアノだけ。

「どうもありがとう。また会いましょう。おやすみなさい」

21時の終演予定が、いざフタを開けてみればフルライブといってもいいほどのボリューム。
僕はお腹が痛くてしばらく席から動けませんでした。スパイシーポテトのせいかな。いや違う。
すごい経験しちゃうとお腹が痛くなるんです。昔から。スパイシーポテトのせいかもしれないけど。

さぁ、いよいよあさって29日は黒沢健一の2007年総決算!
助走はもうおしまいです。歌い納めです。いざ渋谷へ!


■ Bye Bye Popsicle/L⇔R


> ライブレポ×2 お疲れさまです!
> ・・・読んでいて泣いてしまったんですが。ぜんぜん愚鈍なんかじゃないですよ。
> 知識があって語彙も豊富で、ニクルさんの文章はその場の空気をきちんと伝えてくれてます。
> その中で、ニクルさんの感情を表すピリッとした言葉がクスッと笑わせてくれるんです。
> ありがとうございます!明日も楽しんできてくださいね。カゼおだいじに~★
>
> ・・・12/23"すごいリズム隊"のレポも書いてくれると嬉しい(笑)


温かいお言葉ありがとうございます。それはきっと僕の言葉が感動的なのではなく、
ステージで歌っている感動的な先生の姿が追体験されて眼前に映し出されるからですよね。
僕のライブレポはダラダラ書きが基本で、僕個人の意見を反映させすぎないよう意識しています。
それをつまらないと受け取る向きもあるかもしれませんが、僕はずっとこのやり方でやってきたのです。
何を言いたいのかよくわからなくなってきましたが、「すごいリズム隊」の秀樹バンドレポは無理です(笑)

> う、嬉しいです(;_;)
> ひろニクルさん、お台場セットリスト、どうもありがとうございました&お疲れ様です!
> ハリー堀田です。今日は仕事の関係で、どーしても行けませんでした。残念です。
> それにしても…涙が出る選曲ですね(ρ_;)。特に後半!
> "September Rain"は先日のアップルストアで初めて音を聴きましたが、
> バート・バカラック調の軽やかさが何とも心地よい曲でした。渋谷DUOでもやって欲しいです♪
> では、帰りに「黒生」買って、このセットリストを眺めながら、ぐびぐびする事にしちゃいます☆


ハリーさん、メッセージありがとうございます。
年末とはいえ平日ですから、やはりお仕事の都合で断念された方も多いようですね。
お台場は、第1部がアップルストア+全力投球といった感じのセットリストで、
第2部は危うく「ねじまき鳥」になってしまうんじゃないかと思うほどずっと鳥肌立ちっ放しでした。
おぉ、黒生いいですね!生は生でもやっぱり黒生に限りますね(笑)

> 風邪をひいているのではありませんでしたか?大丈夫ですか?
> あ、岡山のみゅーです。こんばんは。セットリストを見て声にならない感動の声をあげてしまいました。
> まさか、「Younger Than Yesterday」まで出て来るとは。「LAZY GIRL」を今回の編成でやるとは!
> ライブレポ楽しみです。明後日のライブも楽しみですね~。


みゅーさん、こんばんは。風邪はほぼ大丈夫です。お気遣いありがとうございます。
すごいですよね、お台場のセットリスト。特に後半はメモを取る手も震えました。興奮しましたね。
「LAZY GIRL」は先生本人もあの客席指差しポーズを繰り出すほど盛り上がっていました。
アンコールの「Younger~」は泣けましたね。名曲は名曲のまま息をしつづけているのだなぁ、と。
みゅーさんは歌い納めには遠征されるのでしょうか?本当に楽しみですね。

> おっ、12/27は、その観覧車が遠巻きに見える別のライブハウスにおりましたよ。
> L⇔R時代の曲、今もそんなに沢山披露するんだねぇ。
> LAZY GIRLとか堪らんね(顔を顕わにしてなかった初期が好き)
> はー。聴いたら泣くね。


遠巻きに見えるということはパラパラナイトじゃないことはたしかですね(笑)
L⇔R時代の曲はソロでも何曲かやってたけど、こんなに歌ったことはなかったです。
LAZY GIRLは最高ですよね。天才の未来と自己が投影された特別な一曲ですもんね。
来年もワンマンライブあるかどうかはまだわかりませんが、機会があればぜひ足を運んでみて下さい。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


全力投球!! '07冬

2007.12.23

01. SOCIETY'S LOVE
02. Scene39
03. Missing Piece
04. This Song
05. Rock'n Roll
06. Alison
07. PALE ALE
EN
08. Blue Suede Shoes

+ + + + +

予定よりも10分遅れて、20時5分に健一先生と遠山さん登場。楽器編成もそのまま銀座から移動です。
アップルストアイベントの退場前に先生は、
「この後SHIBUYA DUOでもライブするので『続き』を観たい方はぜひ観に来て下さい」
というようなことを言っていたと思うんだけど、それはセットリスト入れ替えを示唆した言葉だったわけで、
事実、アップルストアと重複した曲は「Scene39」「Rock'n Roll」の2曲のみでした。

「こんばんは、黒沢健一です」と一言あいさつがあって、そのままギターをジャカジャカ弾き始める先生。
むむ、この曲なんだろう?と考えていた次の瞬間、「♪ラジオヴォイスでよび出されて」と来たもんだ。
あなたの声でよび出された僕たちはいきなり狂喜乱舞(笑)
この曲が披露されるのは「B-Me」ツアー以来ですが、僕は参加していなかったので初めての生歌。
圧倒的な声の圧力、ドライブ感、それでいてどこかに解放の美が感じられる素晴らしいバージョンでした。

「先ほど出演させていただいた黒沢秀樹の兄、健一です」と、あらためて自己紹介。
「今日は遠山さんと2人だけですが、今まで書いてきた曲をつらつらと歌いたいと思います」

色々なバンドやユニットを通過する中でそれぞれに名曲を生み出してきた健一先生だけど、
そういったユニットの枠を超えて、包括的に「黒沢健一」というソングライターが書いてきた曲を、
惜しみなく(多少は惜しんでいると思うけど)歌いますよーという意思表示が、
この「今まで書いてきた曲を~」という言葉の中には感じられるわけで、それはファンにとって無上の喜び。
もう何歌ってもいいじゃん。先生が書いてきた曲だもの、ね。

iTunes Storeで新曲がダウンロードできるので聴いてみて下さい、とお知らせも忘れず。
アップルストアのときは噛みまくったけど、今回は要点をまとめてシンプルに伝えていました。
2曲目は「Scene39」。2コーラス終わったあたりで先生の左頬を一筋の汗が伝わります。
というわけで、曲が終わるとやっぱり上着を脱ぎ脱ぎ(笑)
最初から脱いでたらいいじゃないか、と思うのは野暮というもの。

身軽になった先生は静かにカポをはめ、咳払いをひとつ。静かに歌い出された「Missing Piece」。
僕は意識が混濁していてこの楽曲を歌っているときの先生の記憶がありません。
そして次の「This Song」で完全に息が止まり、いきなり虚空に放り出されてしまいました。
いったいこの曲の持つ力を何と形容するべきなのか・・・。間違いなく本日のハイライトでしょう。

そして、アップルストアでも披露された「Rock'n Roll」。
うまく言えないんだけど、「This Song」から「Rock'n Roll」への展開には、
個人的になんとなくゴチゴチとした感覚を覚えてしまいました。
「This Song」の余韻があまりにも強すぎて、意識がそこに立ち止まったままになってしまい、
「Rock'n Roll」の世界に自分の感情をうまくスライドできなかったのかもしれません。
でも、それはセットリストに不満があるわけではなくて、むしろこういった展開こそ「あり」だと思う。
引き寄せながら突き放す、あるいは突き放しながら引き寄せる。
そんな企みに翻弄されながらも、同時に激しく共鳴している自分がいるのです。

6曲目は「Tribute to ELVIS COSTELLO」に収録されていた「Alison」。
エンディングのメドレーパートも再現、CDをはるかに上回る圧倒的なグルーヴ感!
曲が終わるとほぼ同時に、先生の顎先から汗がポツポツと滴り落ちました。

打ち込みのリズムトラックが流れて、本編ラストは名曲「PALE ALE」です。
さらに、トリを務めたミュージシャンの特権ということでアンコールあり!
「何やろうか?」と遠山さんと相談、「プレスリーの曲を」と言って歌い出された「Blue Suede Shoes」。
今日一日で一番イキイキとしていたのは、このロックンロールナンバーを歌っているときだったかも(笑)

20時40分終演。

どちらかというとアップルストアイベントは会場の雰囲気もアットホームで、
遠山さんと絡む楽しいMCも多かったし、ややリラックスした雰囲気さえあったと思うんだけど、
全力投球では、短い出演時間の中でできる限りたくさんの楽曲をプレイしようとMCも最小限に抑え、
ある種ミュージシャン然としたストイックな佇まいの黒沢健一を見ることができたように思います。

先生はきくっちゃんのように雄弁なギターを弾くわけではなく、コードストロークが中心だし、
アレンジの装飾といっても遠山さんがピアノで表情をつけるくらいだろうし、
そういった意味では従来のバンドスタイルと比べると見劣りするだろうなぁと思っていたんだけど、
全然そんなことなかったです。というよりも、良い方向に作用している楽曲も多かったです。
楽器を増やして重厚な音を追求する「プラスアルファ」の考え方から解放された、
言うなれば「マイナスアルファ」の魅力が存在していることを先生は教えてくれました。

それにしてもこの満腹感・・・。いくら大好物とはいえ1日2回もオードブル食べたらそりゃ苦しい。
年内あと2回も先生のライブが観られるというのに、もう僕のお腹ははち切れそうです(笑)

というわけで、終演後の貴重な2ショットはこちら(要保存)


■ SOCIETY'S LOVE/L⇔R


> 本当に「夢のような出来事」でした!
> 感動で胸がいっぱいの私の気持ちが、ここに来て少し整理された気がします(笑)
> ねじまき鳥ひろニクルさまのレポは簡潔明瞭で、とても素晴らしい・・・いつもありがとうございます。
> ねじまき鳥ひろニクルさん&妻ニクルさんのちょっと後ろのほうに並んでました。
> お二人はいろんな方にお声かけられてたので「あの方々か!」と思ってご挨拶をと思ったんですけど、
> やはりイキナリは失礼かと。覗いてるだけなんで・・(^^:)
> いつも本当にステキな文章、ありがとうございます。
> 私、詳しくないので、ここに来てやっぱり健一くんはスゴイ☆と思ってしまいます。
> これからもよろしくお願いします♪


いやはや、僕の拙いライブレポに過分なるお褒めの言葉をいただき大変恐縮しております。
簡潔明瞭というより、頑張って絞り出してもこれ以上肉付けする言葉が浮かんでこないのです(笑)
寒空の下、長時間の開場待ち、お疲れ様でした。風邪などひかれてないでしょうか?
おぉ、なんと僕たちの少し後ろにいらっしゃったんですね。次回はどうぞお気軽にお声がけ下さい。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。

> 夢のような出来事、確かにその通りでしたね!
> しょっぱなの「DAY BY DAY」は反則ですね。号泣しました。「遠くまで」は聴くたびにすごく安心します。
> 自分を肯定してくれているような…。不思議な曲です。何一つ変わらない優しく力強い歌声、堪能しました。
>
> 私が並んでいるときは、「ルイ・ヴィトンの発売?」と言っている人がいました(笑)


アップルストア参加おつかれさまでした。
L⇔R休止以降、一度も演奏されなかった「DAY BY DAY」が1曲目ですもん。反則ですよねぇ。
そしてまた、あの時期に先生が「遠くまで」という名曲を書き残してくれたことに感謝しています。
この曲はあの時期じゃないと生まれなかったような気がするんです。なんとなく、ですけど。
それにしても、なぜ人間は長い行列を見ると突如として興味を抱いてしまうのでしょうか(笑)
もし有益な情報であれば自分もその機会を逃したくない、という気持ちもあるかもしれませんが、
ほとんどは単なる興味本位・やじうま根性でしょう。冷たい視線に耐えてこそ真の黒沢ファン!(ウソ)
長蛇の列を見て「ルイ・ヴィトン?」と発想するあたりが、さすが銀座ですね(笑)



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


アップルストア銀座インストアライブ

2007.12.23

黒沢健一@Apple Store Ginza
セットリスト

01. DAY BY DAY
02. Scene39
03. Feel it
04. POP SONG
05. Rock'n Roll
06. Hello, It's Me
07. Stage Fright
08. 遠くまで
09. リトル・ソング

+ + + + +

12時30分くらいに自宅を出て、アップルストア銀座に到着したのは13時すぎでした。

僕も妻ニクルも足元はL⇔Rソックスで完全防寒!LとRの刺繍に自然と気分も高まります。
銀座の街中に突如出現した行列に、街行く人たちの視線もどこか冷ややか。
過ぎ行く人たちの会話に耳を傾けるとそのほとんどは「限定iPod発売?」「iPhoneじゃね?」。
そしてときどき「宝くじかしら?」というのが関の山でして、
案の定、僕も「何かあるんですか?」と通りすがりのおっちゃんに訊かれたんだけど、
明らかに黒沢健一のクの字も知らないだろうと思われる風体だし、説明するのも面倒なので、
「ライブイベントがあるみたいですよ」という超曖昧な言葉でかわしてしまいました(笑)
アップルストアの女性スタッフは興味本位のやじうまに訊かれても逃げることなくはっきりと、
「エルアールの黒沢健一さんという方のライブがあるんです」と案内していて感心してしまった。

16時30分に列が動き出して入場開始。

ステージ上にはフェンダーのアンプと、遠山さん用YAMAHA・S90、そして先生用にエレアコ2本。
まずは「September Rain」「A Little Book For Christmas」のVideo Podcast映像2本を、
大スクリーンにて観賞タイム。いやー、大きい画面と大きい音量で楽しむとこれまた良いですね。

先生ご一行は普通にホール後方から登場して、立ち見のお客さんの横をすり抜けてステージへ。
1曲目はなんとL⇔Rの名曲「DAY BY DAY」。突然の不意打ちに固まってしまいました。
力強く伸びる歌声も、ぎゅっと目をつむり肩をすくめて歌う姿勢も、何も変わっちゃいません。

「iTunes Storeで配信はじめました」というMCがあって、
「ここに来ていただいている方はみんな聴いていただ...#%&▼♪...あれ?あれ?」と噛みまくる神。
そこですかさず遠山さんが正しい日本語で先生をフォロー(笑)
さすが、GOLDEN★ROADSTERS。お互いの適材適所をよくわかってらっしゃいます。
実は1曲目の「DAY BY DAY」は“失敗する”予定だったそうで(嫌な予定だなぁ)、
演奏を間違えて入場シーンからやり直す計画になっていたとのこと。そこまで戻るんかい!

2曲目は「Scene39」。遠山さんのホンキートンクピアノが気持ちよくて、自然に身体を揺らしてくれます。
配信音源とは違うアレンジだったんだけど、遜色は感じられません。先生のボーカルも絶好調。

曲が終わり、おもむろにギターのチューニングを始める先生。
ポンポーン、ポンポーンとハーモニクスを鳴らして無事に調音完了すると、
誰に伝えるでもなく、ひとり満足げに「うん♪」と呟く先生。かわいいぞ(笑)
そして、次曲の紹介。

「では聴いて下さい。POP SONGです・・・・・・違う!間違った!」

相変わらずセットリストを覚えるのが苦手なクロサワくん。
そして、あらためて正真正銘の3曲目「Feel it」が演奏されました。
配信されたものはアップテンポだけど、最初に作ったデモの段階ではスローアレンジだったそうで、
ということは、昨日の新潟ラジオ出演時に生演奏された「Feel it」と同バージョンのようですね。

さっき口に出してしまった曲です、と言って「POP SONG」。
歌い終わると、マイクを通さず一言「ありがとう」。なんだか泣けた。

「ここまではセットリスト決めていたけど・・・話し合いますね」
と言って、遠山さんの側に歩み寄りゴニョゴニョと曲目相談(笑)
そして聴き慣れたイントロのピアノフレーズが。5曲目は「Rock'n Roll」!
2002年の名古屋ELL公演や、2005年のタワレコイベントでは、
きくっちゃん+先生の激烈なアコースティックバージョンで披露された曲だけど、
遠山さんのピアノ中心の弾き語りアレンジもなかなか新鮮でかっこよかったですね。
ボーカルはこの曲あたりでもう完全に上り詰めていて(笑)、マイクレスでも問題ないほどの声量。
ライブ後に自分のメモを読み返してみたら、「パワーアップ!」と一言だけ殴り書きしてあった(笑)

曲が終わり、再び遠山相談所のドアを叩く健一先生。
「じゃあヒット曲・・・」なんて言うもんだから、すわノッキンか!と思ったんだけど、
さすがにそんなことはなくて、スマッシュヒットした「Hello, It's Me」。力強いギターカッティング。

「アコースティックライブなのに・・・」と呟きながらジャケットを脱ぎ始め、カットソー姿になる先生。
そりゃアコースティックでもこれだけ熱唱してたら上着なんて着てられないでしょう。全身で歌っている。
この無料イベントを29日のワンマンライブの「肩慣らし」と言ってしまうにはあまりに熱量が多いし、
それはまた、目の前でプレイしている先生に対して礼を失することになってしまう・・・。
そんなことを漠然と考えていた僕の心境が伝わったのか伝わらなかったのか、
「気楽に聴いて下さい。みなさんの緊張で彼(健一先生)が苦しみますから」と遠山さん。名言だ(笑)

続いて「セカンドアルバムに入っていた曲です」と言って、名曲「遠くまで」。うおー!

・・・あ、あら??

なんと足並み揃わず、イントロで演奏ストップ!遠山さんと顔を見合わせる先生。
遠山:「Aのやつだと思った」
黒沢:「あ、そうだっ」
思わず、しまったという表情を見せる先生。もう進行グダグダです(笑)
というわけで、その「Aのやつ」と呼ばれる「Stage Fright」で仕切りなおし。
ライブで聴いたのは初めてだったんだけど、こんなに化ける曲だとは思いませんでした。

「Stage Fright」が終わり、「じゃ、じゃあセカンドアルバムから!」となぜかおふざけ怒り口調の先生(笑)
そして、あらためて「遠くまで」。これは泣く。ホントに。もうメモを取る手も完全に止まってしまいました。
あっというまに最後の曲。優しく優しく歌われた「リトル・ソング」。まだ早いBye Bye。
このライブにおける黒沢健一の達成はこの一語に集約されるのかもしれません。

開場前に並んでいるとき、やたら通行人に「何があるんですか?」と尋ねられるから、
次にまた「何があるんですか?」と訊かれたら「夢のような出来事があるんです」って答えよう、
なんて妻ニクルと冗談を言い合っていたんだけど、それ、全然ウソじゃなかったじゃんか。

うん、全然ウソじゃなかった。


■ DAY BY DAY/L⇔R


> 言葉が足りませんでした。すみません。ファンの間では人気のようなのですが、
> iTunes Storeの人気を見ると(これって購入された数なのでしょうか?)
> 健一さんがプロデュースした曲が段違いに少ないのです。。。
> 何となく思ったのは、黒沢健一の生粋のファンは健一さん色が濃い曲が好きで
> 一般の人はそうじゃない方が好みなのかなと。。。
> 私の中では世間とのギャップを受け止めきれず、何でだー!と怒りのあまり胃が痛くなりました。
> ちなみに、健一さんを知らない人に曲を聴かせた所、「Feel it」を気に入ってました。
> 健一さんの曲を今風にするとこうなんだと、新たな面を発見したような新鮮味を感じました。
> もっと多くの人に健一さんの曲を聴いてもらいたいです。


あ、そういうことでしたか。こちらこそ理解不足ですみませんでした。
あのiTunes Storeの楽曲タイトル横に表示されている棒グラフのことですよね。
僕なんかは無条件に2曲1組で購入してしまうわけですが、
「なにか1曲ダウンロードしてみようかなー」というライトなファン層が、
とりあえずリードトラック(1曲目ですね)を購入しているということでしょうか。
配信だと曲単位でダウンロード可能なので、「とりあえず」の心理が強く作用するのでしょう。
「POP SONG」も「Love Hurts」も聴いてもらえば、もっと世界が広がると思うんですけどね。



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ご機嫌ナナメ?

2007.12.23

傾くfirst 傾くfirst(サイドビュー)

棚に飾っていた健一先生の「first」アナログ盤が、突然ナナメに傾きました。
果たして先生はどんなメッセージを僕に伝えようとしているのでしょうか…。

以上、自宅待機中のねじまき鳥ひろニクルがお伝えしました。


■ Oh Why/黒沢健一


> スギキヨを語るならまかせてくれ!
> 杉山清貴&クールファイブの時代はあまり知らないが、
> ソロになってからの1st、2ndアルバムはメチャクチャ聴きこんだ。
> 「さよならのオーシャン」「最後のHoly Night」は名曲。
> 俺がキョンキョンの曲の中で一番好きな「木枯らしに抱かれて」は、
> 「最後のHoly Night」のおかげでずっとチャート2位だった。
> 個人的には一番好きなクリスマスソングでもある。ヤマタツよりスギタカ!


まず、スギキヨなのかスギタカなのか統一して下さい(笑)
そして、杉山清貴&クールファイブというボケは非常にわかりにくいと思います(笑)
ソロ初期の「さよならのオッサン」あたりはちゃんと聴いたことがないんですよー。
キョンキョンよりも杉山清貴が支持されていたなんて、そんな古の時代があったのですね。



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A Little Book For Christmas 雑感

2007.12.19

黒沢健一の音楽は、ブライアン・ウィルソンの系譜に連なる末裔の必然的帰結である。

「Our Prayer」風の荘厳なイントロを聴いた瞬間、僕はほとんど直感的にそう確信した。けれどもこの曲を、ブライアン的と一言で称するのはたぶん不当だ。単一の運動方向を失い無重力の状態で中空に浮かびあがる音世界から透けて見えるのは、ブライアン・ウィルソンの遺伝子だけではなく、黒沢健一自身のシルエットである。貪欲に音楽性の領域を広げようとするあまり、不必要なものまで取り込んでしまうミュージシャンが多い中、彼はもっとも「活かせる」部分を選んで吸収するという選択眼とバランス感覚を持ち得ている。だから、どの曲を聴いても雑味がない。この「A Little Book For Christmas」も例外ではなく、自らに刻印付けされたあらゆる必要要素を相互嵌入させて有機的統一性を構築している。また、緊迫した声を孕む言葉、噴きこぼれてくる言葉をあえてラララという響きに置換するスタイルは、2007年版「DREAM ON」とも言えるノスタルジックさを秘めているが、コーラスワークは一層複雑であり、複雑である以上に美しく繊細である。

今回Video Podcastという形で配信された2曲に関しては、外的状況が要求するものから解放され、よりコアで実験的なアプローチを実践しているように思える。攻めるレコーディングとでも言おうか。アイデアの断片からむくむくと楽曲の形が立ち上がっていく様をリスナーに空想させる魅力に満ちていて、もちろんそれらは本来、僕たちには知り得ぬ不可知の領域ではあるけれど、生の現実に近いものが実現へと移り進みながら深化していく「めざましさ」がありありと伝わってくる。


■ A Little Book For Christmas/黒沢健一



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