:: びっくり日記

BABY QUEEN

2010.07.21



健一先生が楽曲提供&プロデュース参加した、杏子さんの新作「Just」がリリースされました!

先生の提供曲は、アルバムラストを飾るポップチューン「BABY QUEEN」です。
イントロの疾走感、乾いたギターの音から、徳山くんに提供した「WITH YOU!」を思い出した方も多いのでは?
エンディングのカットアウトもなんとなく似てるような気がしますよ。まぁ、よくあるパターンなのかもしれませんが。
「WITH YOU!」も良い曲だったけど、決定的に「物足りない」と思ったのは、先生のコーラスがなかったからです。

今回は美麗コーラスがたっぷりなので、コーラスフェチの妻ニクル&ベビニクルも大喜びです!
サビでは低い位置から静かに杏子さんの歌声に寄り添い、間奏では「トゥットゥッ・トゥール」コーラスが炸裂!
2番ではサビ裏でも「トゥットゥッ・トゥール」ですよ。このあたりの仕事が何気に細かい。さすがコーラス職人。
この種のコーラスは中島ちあき~藤木直人の系譜で連なる、黒沢健一の十八番と言ってもいいと思います。

そういえば、先生の中では男性向けの提供曲/女性向けの提供曲というように、
ある程度区別しているというような話を、以前ラジオで聴いたような気がします。
もしそうならば、今回の曲は本来「男性向け」だったんじゃないかな、と思いました。

それは杏子さんの声質と先生の楽曲が合わないという意味ではなく、むしろ逆なんです。
声が低く、佇まいも、パブリックイメージ的にも「かっこいい」杏子さんだから歌える、というか。
これまで杏子さんのような骨太タイプの女性シンガーが黒沢メロディを歌うことはなかったわけで、
そういった意味で、ある種の「新鮮さ」と「安心感」が絶妙のバランスで共存している名曲ではないかと。

「霧の夜」→「Silencio」という前例もあるので、次のソロアルバムでセルフカバーするかも!(根拠なし)


■ BABY QUEEN/杏子


> こんにちは。ミハルです。
>
> まずはGACHIセットリストとレポの更新、お疲れさまでした!レポはほんとに「すごい」の一言です。すごい!
> 私が忘れてしまっていたことも細部まで丁寧に書いてくださっていて、ほんとに感謝感謝です。
> あのライブを忘れるなんてもったいないですからね(笑)
>
> そんなライブはいろいろとサプライズな展開もあり、楽しかったですね♪
> 先生がこんなに邦楽カバーをすることは滅多にないと思うので、貴重な機会に立ち会えてラッキーでした。
> これなら往復高速バスの旅も苦ではありません!(笑)
>
> そしてそして、相互リンクありがとうございました!もったいないお言葉。恐縮です(><)
> 今後ともよろしくお願いいたします!


ミハルさんこそ素晴らしいレポをありがとうございました。4部構成というボリュームは圧倒的!(笑)
僕のレポは肝心なところで「抽象」に走ってしまうので、ミハルさんのように詳細なレポは嬉しいです。
たしかにあれだけの邦楽カバー乱発は今後もうないかもしれません。遠征する価値はありましたね。
ちなみに、東京⇔仙台の高速バスはかつて僕も帰省の際によく利用していました(キラキラバス派)
あ、こちらこそ相互リンクありがとうございます。どうかL⇔Rファン同士、末永くよろしくお願いします。

> お久しぶりに日記、拝見させていただきました。natsuと申します。
> 私もGACHI行きましたよ。あんなにかっこいいリンダを聞いてかっこいいと惚れ惚れし、In My Lifeに感動でした。
>
> さて、私も静岡出身のL⇔Rファンです。
> K-MIX(当時のFM静岡)でBye Bye Popsicleを聞いて衝撃を受けてどっぷりはまったんですよね。
> K-MIX、L⇔Rを大プッシュしてたんですよね。だからきっと静岡出身のL⇔Rファン、多いんじゃないんですか?
> チョット前まで秀樹君がSUMIYA(静岡のレコードチェーン。ツタヤに買収されちゃった)で連載もってたくらいですよ。
>
> 東海ラジオは名古屋なので、静岡中部出身の私は深夜、朝鮮の電波と戦いながら、
> 一生懸命聞いて、カセットに録音してました。あのカセット、どこ行ったんだろう・・・。


natsuさん、メッセージありがとうございます。GACHIライブ参加おつかれさまでした!リンダ最高でしたねー。
静岡のL⇔Rファン拡大の立役者は、やはりK-MIXでしたか。大プッシュ!・・・なんと甘美な響きでしょうか(笑)
あーそういえばすみやはCCCに買収されたんでした。当然「Groovin'」もなくなっちゃったんですよね?むむむむむっ。
ところで、natsuさんのメッセージ読むまで全く気付かなかったんですが、僕は東海ラジオも静岡だと思ってました(笑)
激闘の証である行方不明のカセット、ぜひ聴いてみたいです。メンバーの声と朝鮮放送がまさかのコラボ・・・。



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::黒沢健一


Brian Wilson Reimagines Gershwin

2010.07.20



ブライアンの新作「Brian Wilson Reimagines Gershwin」予約したよー!

円高の影響なのでしょう、いま輸入盤はホントに安いですね。国内盤は出るのかな?
YouTubeで公開されたビデオも最高です。ディズニーはこれ映画化したりして(笑)


■ That's Fact/徳山秀典


> みなぼーです。こんばんは。
> えっと、私も『黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会』の会員にさせて下さい。
> 街頭演説してる後ろでのぼり持って立ってる役くらいなら私にもできそうです。
>
> リンダさんの『どうにもとまらない』は去年、本家を生で聴く機会があったのですが、
> とってもパワフルで素敵だなぁと思っていました。そ、それを…わぁ。もう、想像の域を超えました。
>
> それと、『探偵物語』。実は、作詞は松本隆氏です。名曲ですよね。
> 邦楽については、先生はどんなチョイス方法で何を聴いてるのかまったくわかりませんが、
> もしかしたら、引き出しの奥深くにとんでもないものが眠ってたら、これから先、
> またこんな爆弾めいたものが出てくる可能性もあるのかな、と。楽しみなような、怖いような。
> アイドル懐メロ歌うの大好きな私ですが、この曲はまだマイクを通して歌ったことはありません。
> 歌ってみたいような、怖いような。…聴いてみたかったな…。
>
> だから。もうやっぱりセルフカバーアルバム出す方向で、ぜひ!副会長!まずは会長に働きかけを!


働きかけと言われても会長と面識ないし!(笑)
・・・あ、『黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会』への入会希望ありがとうございます。
情報満載の会報誌「気づけよ」(年4回発行・あぶり出し)、びっくり電話主催イベント(座禅合宿)など、
豪華会員特典を用意して、皆様の入会をお待ちしております。一緒にセルフカバーアルバム実現させましょう!
ていうか、コアファン向けにrpm shops限定でもいいから、本当にリリースしてほしいと願っている今日この頃。
「探偵物語」の件、ご指摘ありがとうございました。なぜ大滝さん作詞作曲と書いてしまったのでしょうか僕は・・・。
それにしてもあまりにも名曲ですよね。ぜひみなぼーさんにGACHIバージョン聴いてもらいたかったです。
先生は洋楽一辺倒の印象が強いですが、邦楽もなかなかどうして。今後も意外な「飛び道具」に期待ですね。

> なんの媒体かは忘れたけど、
> 対談形式で車谷さんと黒沢さんが出会いを回想してたのがあって、サポートしてた当時の事を話してましたよ。
> BAKU解散直後のアクションだった事もあり、BAKUファンが結構車谷さん目当てで見に行ったみたい。
> なんの媒体だったかがどうしても思い出せない。うーん。


おー、ありがとうございます。その記事、普通に読んでみたいですね。パチパチとかGBあたりでしょうか?
BAKUファンがL⇔Rの初期ライブに殺到していたなら、それがホントの「BAKU To MONO」ですね!(・・・)

> Back To MONOでもクルちゃん(未だにこの呼び方が一番しっくり来ます(^-^;)サポートギターで参加していますよ!
> 何かの雑誌でL⇔R+クルちゃんの5shotの写真が掲載されていたのを明確に覚えています!(モノクロ1ページ記事)
> From:れふ


れふさん、ありがとうございます。やっぱりサポート参加してたんですねー。
5ショット写真、気になります。パチパチとかGBあたりでしょうか?(それしか知らないのかよ)
今度時間があるときに、妻ニクルのL⇔R書庫(雑誌の切り抜き中心)を徹底調査してみます!

> こんばんは。AKです。こんなメッセージが殺到してるかもしれませんが、
> 「Back To MONO」ツアーの渋谷公演で車谷くんがサポートでギターを弾いていたのを私は見ましたよ!
> 車谷くん目当てのお客さんも結構いたようで複雑な気持ちになったのを覚えています。
>
> 改めてLIVEページのセットリストを眺めてしみじみしました。
> あの公演は奇跡的にチケットを譲ってもらったのですが、手元に届いたのが当日で遅刻してしまい、
> 会場に入ったらもう6曲目の「Love is real?」だったんです。
> でも会場に入るなりあの幻想的な空気だったのは素敵な体験だったなぁ…


貴重な目撃証言ありがとうございます!ご覧のとおりメッセージ殺到してません!びっくり電話はマイナーです!
やはり車谷さん目当ての方も多かったんですか。まさしく「BAKU To MONO」ですね・・・(もういいっつーの)
途中参加とはいえ、初期L⇔Rの真骨頂ともいえる「Love is real?」や「ONE IS MAGIC」を聴けただけでも、
AKさんにとっては(僕には到底想像することができないほどの)途方もない体験だったのではないかと思います。
また機会があれば、ぜひその頃のライブについて色々と教えて下さい。メッセージありがとうございました。



メッセージはお気軽にどうぞ。

音楽::Beach Boys


日記リンク追加(ミハルさん)

2010.07.07

七夕の夜に日記リンク追加しましたよ!

いつもお世話になっているミハルさんのブログ、「Let's Rest awhile.」です。
ツイッターではいつも楽しくお話させてもらってますが、ブログもとても面白いんです。
僕の故郷・宮城県にお住まいということもあって、やはり特別な親近感もありますし、
健一先生関連の話題はもちろんですが、その他のエントリもいつも楽しく読んでます。

今後とも末永いお付き合いをよろしくお願いします!


■ VIVAP 愛のテーマ/堂島孝平


> こんにちわ。こだまです。
>
> 13年経ちましたねぇ。。。
> 私がL⇔RのLIVEを最後に観たのは、Doubtツアー@浜松での公演でした。
> L⇔Rも浜松に来てくれていたから、当時高校生でしたがLIVEに行けてたんですよね。
>
> 今日は久しぶりに、Doubt previewのWOWOW放送されたものを観ようかなって思います♪


こだまさん、こんにちは。お返事が遅くなりました。「Doubt preview」バッチリ観賞されましたか?
L⇔Rの(現時点での)ラストライブから13年ですね。13年=4,745日ですか。長い歳月が流れました。
13年前には、当然まだ静岡空港もなかったんですね。ふと思い立って富士山静岡空港の公式サイトを見ると、
「静岡市からお車で約40分、浜松市から車で約50分と、大変便利な場所にあります」と書いてありますが、
それは果たして『大変便利な場所』なのでしょうか。そして僕はなんでいまこんな話をしているのでしょうか。
1997年5月のL⇔R浜松公演は、前年の「Let me Roll it!」ツアーと同様、アクトシティ浜松だったんですね。
「LACK OF REASON」ツアーは静岡市民文化会館だったので、こだまさんにとって浜松への移行は幸運でしたね。
L⇔Rのメンバーも、げんこつハンバーグ食べたんでしょうか。ちなみに僕は食べたことありません。気になってます。
そして、もう長年、個人的に不思議だなーと思っていることがありまして。
僕の知り合いのL⇔Rファンに、静岡在住の方が非常に多いように感じるのですが、それはどうしてなんでしょうか?
東海ラジオやK-MIXの影響?それとも単なる偶然?「秘密のケンミンSHOW」で取り上げてもらいたいものです。
こだまさん、メッセージありがとうございました。あと13年、一緒にL⇔Rファンを続けていこうではありませんか(笑)

> L⇔Rのセットリストが更新されてますね。
> 初ツアーにBAKU解散直後でスパイラルライフ始動前の車谷さんがサポート参加してたんでしたっけ?


はい、びっくりコンテンツのLIVEページを久しぶりに更新しました。
L⇔R(1993年)には、Back To MONO2@大阪、COOL ORGANIZATION、福岡大学のセットリストを追加、
L⇔R(1994年)は、武蔵野女子大学のセットリストを追加しました。情報提供してくれた友人にあらためて感謝。
L⇔Rの初ツアーといえばBack To MONOですが、車谷さんがサポート参加したんでしたっけ?ファンの常識?
Back To MONO2の「嵐の渋公」へのゲスト参加、COOL ORGANIZATIONやJTで共演はしてますけど・・・。



メッセージはお気軽にどうぞ。

趣味::WEB


GACHI・シーズン2 浜崎貴司vs黒沢健一

2010.07.05

GACHIライブに行ってきたので簡単にレポートしたいと思います!

開演前はずーっとビーチ・ボーイズが流れていました。どうやらベスト盤のようです。
今日は隣に妻ニクルもいないし、独りであまりにも暇だったので、突然ベスト盤当てクイズをすることに。
「God Only Knows」→「Sloop John B」→「Wouldn't It Be Nice」→「Getcha Back」という曲順から、
これは、2003年にリリースされたベストアルバム「Sounds of Summer」であると僕は確信しました。

<ファイナルアンサー?

これ、選曲も良いんですが、国内盤には健一先生はじめ多くのミュージシャンがコメントを寄せています。
国内盤はもうすでに廃盤ですが、探せば中古で普通に買えると思いますので、この夏のお供にぜひどうぞ。

さて、本日のライブ会場は渋谷DUOです。これまでのGACHIよりキャパは倍になりました。
そして、黒沢健一が復活の狼煙を上げた伝説の一夜、あの「年末歌い納め」と同じ会場です。
パイプ椅子が並んでいます。そういえば、先生が出演した「全力投球!! '07冬」もDUOのシーティングでした。

GACHIはミュージシャン1対1の対決企画だし、もちろんそれぞれのソロコーナーも素晴らしいのですが、
2人の共演パートにこそGACHIライブの特異性というか、GACHIのGACHIたる所以がよく表れていることは、
今回のセットリストを見ていただければ一目瞭然だと思います。浜崎貴司&黒沢健一パートのユニークな選曲!

オープニングトークで向かい合って話す2人がまるで先生と生徒のようでかわいかったです。
気をつけの姿勢で浜崎さんの話を聞く黒沢健一、このときばかりは「先生」ではなく「生徒」でした。

エール交換のようなGACHIのテーマに続き、山本リンダ。浜崎さんはイベントで一緒になったことがあるそうです。
ここで放送コードギリギリの発言がありましたが(笑)、曲はギターリフがめちゃめちゃかっこよくてしびれました。
間奏では「健ちゃん、もうどうにも止まらないよー!」「浜ちゃん、俺ももう止まらないよー!」という小芝居も(笑)

先生がGACHIサイトで過去のセットリストを確認していると、好きな曲を見つけたそうです。
それが、RCサクセションの名曲「君が僕を知ってる」。浜崎さんはハーモニカを華麗に吹きます。

ここでいったん浜崎さんは退場。先生のソロタイムは座って弾き語るスタイルです。
浜崎さんのことを先生は「浜さん」と呼ぶそうですが、浜崎さんからは「浜ちゃんでいいよ」と言われたそうです。
デビュー前に先生が出演していたライブハウスに、ちょくちょく浜崎さんが出入りしていたらしく、
先生は「フライングキッズの浜崎さんだ!」と、柱の陰からこっそり見ていたとかいないとか。古葉監督かい!
そんな話をしている最中も、先生の頭上を照明の光に誘われた小さな虫が飛んでいて気になりましたが、
フライングキッズ最大のヒット曲「風の吹き抜ける場所へ」のカバー、そして「PALE ALE」と快調に飛ばします。

そして、徳山くんへの提供曲「卒業」のセルフカバー。入魂のギタープレイに、ドキリとしました。
決して器用ではないのかもしれないけど、ストロークひとつでこんなに表情を作り出せるなんて・・・。
ここ数年の弾き語り武者修行で、ギタリストとしての表現力も格段に増しているのは間違いないでしょう。

今回、「卒業」「Happy Birthday」と、2曲も徳山くんの曲をセルフカバーしたのは、正直意外でした。
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」会長の菊池真義さんが今日は不在だというのに!
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」副会長の僕の地道な活動が実を結んだのでしょうか?
どういうことかと申しますと、昔からびっくり日記を読んでいただいている方ならばご承知かとは思いますが、
僕は徳山くんの「One 17th」「REAL TIME」は、ある種「黒沢健一」のアルバムでもあり続けていると主張し、
全曲カバー&全曲再現ライブをしてほしいと、雨の日も風の日も、毎朝街頭に立って訴え続けてきたのです。
まぁ、全曲カバーというのは非現実的だとしても、「Close To Me」「No, Say Good-Bye」「Throw Away」や、
「Sleepless Night」「BLUE」「卒業」あたりは作者本人によって歌われるべき名曲だと常々思っている次第です。
果たして、「Close To Me」「BLUE」「卒業」についてはこれまで各イベントにて披露されたことになったわけです。
「黒沢健一に徳山秀典の曲をセルフカバーさせる会」は、これからも志高く、日々邁進していく所存でございます。

さて、「POP SONG」は歌詞が少しムニャムニャっとなりましたが、ボーカルは抜群に安定していたと思うし、
MOTORWORKSの「(A Place Where) Love Goes Withered」のファルセットも柔らかに響いていましたね。
CD未収録の弾き語り名曲「方舟」は、DVD「LIVE Focus 2009」で聴けるバージョンからまた少し進化。
終盤にギターのストロークが激しさを増し躍動するアレンジです。いいですねー。実にかっこいいです。

そして先生ソロコーナーのラストは、すでに弾き語りライブでも定番化した感のある「Rock'n Roll」。
普段なら遠山さんやきくっちゃんが奏でる雄弁なフレージングが楽曲に奥行きを生み出すのですが、
今日は遠山さんもいない、きくっちゃんもいない、本当に先生ひとりっきりのアローンアゲインナチュラリーです。
しかし、それを逆手に取り(?)、タイム感やリズム感やブレイクなど、すべて本人がコントロールすることで、
ちょっと近づきがたいような、何ともいえない不思議な緊張感が、今日の「Rock'n Roll」には漂っていました。
胸がザワザワするような禍々しさや、楽曲の持つエキセントリックな部分を見事えぐりだしたような気がします。
そう、Focusツアーの「TILL YOU SEE ME THROUGH」で感じた、あの小さな狂気に近いかもしれません。

休憩を挟んで浜崎さんのソロコーナー。冒頭のフライングキッズ3連発がすごい良かった。グルーヴ地獄。
演奏ミスしてやり直しする場面も何度かありましたが、あんな曲はやっぱり浜崎さんにしか歌えないのです。
ふと思ったのですが、浜崎貴司という人は「不器用なふりをしている器用なボーカリスト」ではないでしょうか。
「面」で迫ってくるあのボーカル。そして「弦楽器」に近い響きすら獲得しているあの声の張力は圧倒的です。
(先生のボーカルはもう少し抑揚があってソフィスティケートされている印象。もちろん2人とも声量は凄い!)

岡村ちゃんをカバーすると告げたとき、「ひゃあ!」と息が止まってしまったお客さんがいらっしゃいまして、
"んまんんっっ"という「サザエさん」のエンディングみたいだ、と浜崎さん。「死なないで下さいね」と(笑)
岡村靖幸ファンの僕もびっくりするやら嬉しいやら、静かに興奮。岡村ちゃんとのエピソードも聞けましたよ。
「これから行きたいんですけど・・・」と電話があって、浜崎さんの自宅に遊びに来た岡村ちゃん。
2人で岡村ちゃんのアルバムを聴いたりして、「最高だねぇ、岡村ちゃん!」と浜崎さんが言っても、
岡村ちゃんは「そ、そうかな・・・」と照れるばかり。なんだかその情景が目に浮かぶようではないですか。
そして、酔った浜崎さんがサインをお願いすると、照れくさそうに「浜ちゃんLOVE」と書いてくれたらしい(笑)

さて、再び健一先生がステージに迎え入れられ、ここからは怒涛のコラボレーションタイムです。
GACHIライブの準備のために、先生から「TALK SHOW」の音源データが送られてきた浜崎さん。
なぜかCHABOさんの歌だと思い込み、CHABOさんの事務所に問い合わせしてしまったらしい(笑)
それくらい、健一先生の声には聴こえなかったそうです。リリース当時、浜崎さんを意識して歌った曲で、
今回、浜崎さんに歌ってもらうことで、ようやく「TALK SHOW」は"完結する"という意味の発言も先生から。
Aメロでは吉兆の囁き女将を意識しながら歌う先生。2人で歌う「why don't you do it」部分の重厚さが凄い!
「TALK SHOW」は常に変化を許容する楽曲というか、先生の年齢と共に解釈が深くなるタイプの曲ですね。

「オリオン通り」は初めて聴いたんですが、哀愁の名曲でしょうこれは。タワレコ限定のリリースでしたっけ?
ハモリ最高!浜崎さんのハードな(男性的な)声と、健一先生のソフトな(女性的な)声が絶妙に絡みまくり。
ところで、栃木(宇都宮)のオリオン通りを歌った曲があるということを先生が堂島孝平君に話したところ、
「それマジ悔しくないですか!?」というリアクションが返ってきたらしいです。イバラキックスの逆襲間近?
しかし「アンサーソング作りますよ!」と張り切る先生に対して、「あ、いいよ別に答えなくて」と浜崎さん(笑)

薬師丸ひろ子が歌っていた「探偵物語」(名曲!)について話し出すも、微妙に反応の薄い客席を見て、
「ほらー、みんな知らないってよ。黒沢くんがやろうやろうって言うからさー」と口を尖らせる浜崎さん。
途中で浜崎さんがギター間違えてやり直し。先生も普段よく曲止めますが、浜崎さんも結構多いんですね。
ま、GACHIでは持ち歌以外にカバー曲も多いし、それにやり直すこと自体、別に大した問題じゃないです。
「探偵物語」が先生のリクエストというのは意外な気もしましたが、これ大滝詠一の作曲なんですよね。
あまりにも良い曲すぎて、ポワーンとうっとり聞き惚れてしまいました。もしかして今日一番感動した曲かも。

佐野元春「アンジェリーナ」は、会場もご本人たち的にも一番盛り上がっていたかもしれません。
そして、先生の十八番である佐野元春のモノマネは、相変わらず全然似てなかったですね(笑)
唯一の洋楽カバー、ビートルズの「In My Life」。浜崎さんが翻訳した日本語詞を朗読→そのまま曲へ。
パッヘルベルのカノン風の、あの美しすぎる間奏も、2人のギターで繊細に表現していました。
ポール・マッカートニーの追っかけをして、大阪の路上で偶然出逢った2人のエピソードなどもあり。
続けて尾崎紀世彦「また逢う日まで」。1コーラス目を浜崎さん、2コーラス目を健一先生が歌います。
こうして同じメロディーをそれぞれ歌われると、先生のレンジ(声域)の広さにあらためて驚かされます。

アンコールでは、「たまたま遊びにきていた」佐橋佳幸さんが急遽参加して2曲共演するというサプライズ!
スーパーギタリスト佐橋さんの超絶テクに、このときばかりは浜崎さんも先生も目に入らず!(すみません)
最後に浜崎さんが1曲しっとり歌って、3時間にも渡るGACHIライブは無事に終了。お疲れ様でした。

弾き語りライブは「よりいっそう歌の力が浮き彫りになっていた」等の言い回しで評される性格のものだし、
たしかにそのとおりなのですが、黒沢健一の場合はそれで言葉を尽くしたとは思えない。それだけじゃない。
だけど、いままで何度も先生の弾き語りを観てきて、僕はまだその深淵をうまく説明できずにいるのです。
いつかリリースされるであろう先生の新作に、ほんの少し、その「答え」があるのかもしれません。

・・・そんなことを考えながら道玄坂を下るのですが、とりあえずパイプ椅子に3時間座り続けたお尻が痛い!

+ + + + +

2010.7.5 @Shibuya DUO Music Exchange
SETLIST

▽ 浜崎貴司&黒沢健一

01. GACHIのテーマ
02. どうにもとまらない / 山本リンダ
03. 君が僕を知ってる / RCサクセション

▽ 黒沢健一
04. 風の吹き抜ける場所へ / FLYING KIDS
05. PALE ALE
06. 卒業 / 徳山秀典
07. POP SONG
08. Happy Birthday / 徳山秀典
09. (A Place Where) Love Goes Withered / MOTORWORKS
10. 方舟
11. Rock'n Roll

▽ 浜崎貴司
12. 暗闇でキッス / FLYING KIDS
13. マタサブロウ / FLYING KIDS
14. ドマナツ / FLYING KIDS
15. カルアミルク / 岡村靖幸
16. AIと身体のSWING
17. オンナLIFE
18. サンクチュアリ~SEIなるふたり
19. トワイライト
20. 友情のエール

▽ 浜崎貴司&黒沢健一
21. TALK SHOW / L⇔R
22. オリオン通り / 斉藤和義&浜崎貴司
23. 探偵物語 / 薬師丸ひろ子
24. アンジェリーナ / 佐野元春
25. In My Life / The Beatles
26. また逢う日まで / 尾崎紀世彦
27. GACHIのテーマ

▽ 浜崎貴司&黒沢健一&佐橋佳幸
28. アンジェリーナ(※1コーラスのみ) / 佐野元春
29. バン・バン・バン / ムッシュかまやつ

▽ 浜崎貴司
30. かえりみち


■ ある男のメロディー/FLYING KIDS



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黒沢健一::黒沢健一


回り道もいいさ

2010.06.22



「LIVE RECORDING」に収録されたDoubtツアーの音源は、
ほとんどが赤坂ブリッツのDoubtプレビューと渋谷公会堂のものだけど、
なぜか「直線サイクリング」だけは最終公演となったNHKホールのテイクで、
つまり、これがL⇔Rとして現存する最後の(最新の)ライブ音源なんだよね。

・・・と、昨夜ふとんの中で僕は妻ニクルに話しかけた(ベビニクルごしに)

1993年2月10日@福岡天神イムズホール→1997年6月29日@NHKホール。
ライブバンドとしてのL⇔Rの活動期間は、あまりにも短い。

あと一週間で、ラストライブから、ちょうど13年。
世界は回転している。


■ 雲/L⇔R


> あゆざかなっす。 40GBって…(絶句)
> うちの(1歳4ヶ月)はどのくらいあるかと調べたら、4GB・900枚くらいでした。
> 画素数もあるだろうけど、うちが少ないのか?? 今度、変顔写真勝負しませう。


いやいや、買った当時は40GBも結構な大容量だったんですけどねー(ポータブルとしては)
あゆざかなさん、900枚って少なくないですか?ウチは1ヶ月で600~900枚くらい撮ってます。
いつきちゃんの変顔写真あまり見たことないかも。ベビニクルは変顔の宝庫。負けませんよ!

> 400GBじゃなくて40GB?! とツッコミ、ルミネまでチャリンコで行ったれふです(笑)
>
> もう4日も前になってしまいましたがGeorgeTVのLaika Came Backゲストは良かったですね~。
> Ustは別の番組で毎日見ているんですけど、本職だけあってGeorgeTVはクオリティ高いです!
> 音質も良いし、火曜日に料理Dayのも見たんですけどカメラワークがうまい!
> Twitterと連動しているせいなのか、配信環境の問題なのか、配信が安定してないところもあったりするので。
> ネット環境があればだいたい見られるし(うちのへぼスペックでも快適)これからのUstの可能性は楽しみですね!
>
> P.S.
> うちも早くTAPE EXPRESS欲しい~!!!!!


れふさん、その節は切れ味鋭いツッコミありがとうございました(笑)
僕は普段ほとんどUstって見ないんですが、やっぱりジョージTVだけは別ですね。
この前は画面2分割して雄飛とiPad談義してました。Laikaのレギュラー出演は本当に嬉しい!
演奏あったときは、オンエア終わった直後から録画を何度も見返して、その度に感動してます。
TAPE EXPRESS、絶賛活躍中!機能が少ない分、操作迷うことなくシンプルでわかりやすいです。
富士山のようにそびえ立っているという噂の、れふさん秘蔵テープが劣化してしまう前に!ぜひ!

> こんにちは!ちゃこりんです。遅くなりましたが10ヶ月おめでとうございます♪
> ムニムニ感がたまりませんなぁ!・・ちぎりパン!!美味しそうだなぁ。
> 何気に・・・シーでの写真のベビニクルちゃん・・・私の赤ちゃんの頃に似ています!!
> あ、要らない情報ですね(笑)。角度の問題ですのでご心配なく!!!


ちゃんちゃこりんさん、お祝いメッセージありがとうございます!10ヶ月まで本当にあっというまでした。
やはりベビニクルの腕は「ちぎりパン」にしか見えませんねぇ。残念ですが食べられません(笑)
赤ちゃんの頃のちゃこりんさんと似てますか!じゃあ、ベビニクルも笑顔のかわいい子になりますね!
↓続き↓

> 1TB・・?! 知らない単位だ!めちゃめちゃ沢山ってことですかね~。
> 映像、そりゃ残したくなりますよ。ベビニクルちゃんが大きくなって見せてあげたら喜ぶだろうし♪
> 買っちゃってくださーい!!


そう、僕も未体験の単位1「テラバイト」です!お寺でバイトして買っちゃいました!なんかたくさん入るみたいです。
でも実は我が家にはビデオカメラがなく、デジカメの動画機能で録画してるんです。まぁ、それでも十分かなー、と。
撮影動画をベビニクルに見せると、喜んだり不思議そうな顔をしたり色々なリアクションするのでかわいいですよ。
ちゃこりんさんも、おなかにいるベビちゃんと対面する日が楽しみですね!(ブログにコメント書けなくなって寂しい)



メッセージはお気軽にどうぞ。

黒沢健一::L⇔R


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